ほぼ写真撮ってねぇ。




というわけで2012年頃に開催された、UNISON SQUARE GARDENのツアー「Spring Spring Spring」の再現ツアーに参加してきました。

僕がユニゾンと出会ったのは「桜のあと(all quartets lead to the?)」なので、それよりも前ですね。まぁ、そんなことはどうでもいいか。

DVDでの映像化もされているライブなので、当時との比較が見どころといった感じでしょうか。


今回もバリバリにセットリストのネタバレを含みますので、自己責任で見てちょうだい。


(ちょっと文面がぐちゃってなっているので、後日手直しようかな。拙い文章ですが、クオリティよりスピード感重視で投稿しちゃいます)




会場は有明の東京ガーデンシアター。

名前の通りといいますか、劇場のような作りをしたホールでした。僕は4回席(高い!)だったのですが、小綺麗な会場でしたね。1人辺りの座席はこの間のぴあアリーナほど広くありませんでしたが、多分あそこが異常なんでしょう。左右が空いていれば充分なゆったり感です。


非常口が閉まると超がつくほど真っ暗。イズミカワソラさんの「絵の具」でライブが始まります。




OPはオリジナルセッション「Overture 〜Spring Spring Spring〜」から。

ここがもう早速感動ポイントでしたね。9年前と同じセッションから始まったことで、『あぁ、ホントに再現するんだ』と息を呑みました。

当時は荒々しかった斎藤宏介ボイスも、今では深みと余裕のある艶やかで煌びやかなハイトーンボイスに。初期音源の再録増やして欲しいなぁ。


開幕セッションが終わると、囁くように『お待たせ』(『ようこそ』だったかも。忘れた)とひと言。ユニゾンの代名詞たる「フルカラープログラム」で本格的にライブが始まります。

いやー、この曲は何年経っても色褪せないですね。まさに“UNISON SQUARE GARDENのテーマ”って感じですよ。声は出せないけど、会場のボルテージが一瞬で高まるのを感じ取りました。

1Aの『一万年前から置き去りにした』でおもむろにスティックを掲げる貴雄。オーディエンスもそれにつられて拳を挙げます。

当時から変わったところで言うと、近年は1サビに入る時にスネアのフィルインが挟まれるようになりましたね。あとはサビなどの細かいイントネーションが変わったところがちらほら。毎回思うことですが、昔からやっている曲は演奏中の立ち姿に余裕が感じられます。


アウトロからのかき回しもそこそこに、さりげなくカポを外す斎藤君(ここ性癖)。2曲目は「プロトラクト・カウントダウン」。曲名の意味はよくわかんない。

ライブで聴くのは初めてでしたが、ドラムの迫力が凄まじいナンバーでしたね。Bメロに関してはもうずっと普通のドラムしてない。手が増えてんのかってくらい色んな音が鳴っていました。

2サビ終わりの間奏では音の進化が感じられる場面も。「Normal」ツアーで演奏した「meet the world time」然り、音の隙間に貴雄のシャウトやギターのフレーズを足すのが近年のユニゾンの流行りなのかな?


3曲目は定番の「23:25」。てかこれ何気に10年以上前の曲なのか…。

この辺りで気づきましたが、今夜の田淵はとにかく細かく跳ねていることが多かった。片足ステップでノリながら16ビートを弾く変態。

サビのhiC#は張り上げずにファルセットで。少し大人なユニゾンを感じましたね。

声出しNGのため、Dメロの『帰ろう 世界へ』は田淵と貴雄のみでお送り。早く元の世界に帰りたいですね。


ここでいつもの『UNISON SQUARE GARDENです!』。


短めの暗転から、今回のツアーの趣旨説明。セットリストを完全再現ということでしたが、どこを真似てどこを変えてくるか…改めて期待が高まります。


そしてお次は「空の飛び方」。貴重なカップリング曲。

ライブ映像ではここでギターを赤のレスポールに持ち替えていた気がします(違ったらすまそ)が、今回はそれはなし。「Dr.Izzy」頃から、斎藤君がライブで白のストラトキャスター以外を使っているのを見ませんね。でも「春が来てぼくら」のレコーディングではサンバーストのストラトキャスターを使っているらしいですし…ライブではテンポ感を重視して、持ち替えのタイムロスを削っているのでしょうか?

ちなみに斎藤君の白いストラトキャスターは2台あります。純白とアイボリー調。見分けられたらすごい。


アウトロでカポを外す斎藤君(ここ性癖)。「デイライ協奏楽団」はなんと言うか、とにかく頭が悪い(褒めてる)。 2A終わりのギターソロがめちゃくちゃな音を出してて笑っちまったぜ。せんせー!


一転して電球色風の穏やかな照明に切り替わると、クリーンなアルペジオが印象的な「スカースデイル」へ。貴重な作詞作曲・斎藤宏介ソング。腕組み彼氏面ド安定。気を緩めると一撃で斎藤宏介の女にされちまうので、恋しないように精神を強く保って下さい。


『1.2.3. 僕の声を初めて君がキャッチした』

『1.2.3. それくらいで日々の大切さを見つけるんだ』


ラスサビの合唱めちゃくちゃ好き。

THE KEBABSの「ラビュラ」にも言えることですけど、“あの”田淵が素直な言葉で歌っていると心があったかくなりますよね。



アウトロの音を少し長めに引き伸ばしてカポ装着(ここ性癖)。9年前当時は新曲だった「誰かが忘れているかもしれない僕らに大事な001のこと」。今ではすっかりお馴染みのナンバーですね。
この曲もライブを重ねるごとに進化していきますね。特に2Aの疾走感はCD音源にはない心地良さですので、是非注意して聴いてみてくださいませ。
そういえば何かのインタビューで読みましたが、基本的にユニゾンは「カップリングは発売直後のツアー以外ではやらない」方向性があるらしいですね。例外として「One roll, One romance」や「Normal」などシングルのツアーでは「ノンフィクションコンパス」「RUNNERS HIGH REPRISE」がありましたが。
“僕らに大事な〜”も当時新曲として人気でしたが、6thシングル「流星のスコール」のカップリングに収録されたことでしばらくライブで披露しづらくなった経緯があるとかないとか。「DUGOUT ACCIDENT」に捩じ込んだことでアルバム曲の大義名分を得たなんとか。定番曲に歴史ありですね。

アウトロからのミニセッション→「マスターボリューム」。キタ━(゚∀゚)━!
イントロのギターが、もうなんと頭の悪いことか(褒めてる)! CD音源の真面目なクランチとはひと味違う、上品なインテリヤクザサウンドで会場を惹き込みます。
Aメロに入るなり斎藤君サイドに突進する田淵。8年前の流血事件が頭をよぎりました。そのまま斎藤君の背後を全速力で駆け抜け、上手のお客さん目の前まで一直線。客席に飛び込むのかと思った。物理法則を無視した急ブレーキで、ギリギリステージ上に留まります。
1サビ終わりの間奏では、これまた頭の悪いベースラインが聴き応え満点でしたね。田淵のベースはなんと言うか、刺々しいドライブ感と低域&リズム感を支える丸みが両立した、矛盾してそうでしてない絶妙なバランスの上に成り立っているんですよね。ウニみてぇな音(?)。


バチンウニ可愛い。

ここでMC。タイムリーなガッキーネタを挟みつつ、ここからはメドレータイム。ライブ映像で言ってた『ついて来れる人はついてきてちょうだい〜』も完全再現。

細かい曲順は敢えて省略します(知りたい人はDVD買ってね)が、このスピード感は後にも先にも味わえない貴重なものでしたね。ユニゾンのライブは元々テンポの良さが魅力の一つではありますが、メドレー形式にすることでさらにアクセルが踏まれた感じがあります。言っても伝わらないも思うので、DVD買おうね(2回目)。

20分間ノンストップのメドレーは、「ガリレオのショーケース」で〆。しかもここから間髪を入れず、これまた当時新曲だった「シャンデリア・ワルツ」へ。やばー!
何気にコロナ禍始まって以来初回収。これを聴くと“ユニゾンのライブだーっ!”って感じがします。わからずやには見えない魔法にかかっちゃいますよね。

ちょっとの暗転を挟んで、今回唯一のバラードとなる「クローバー」。
メロディこそゆったりとしていますが、生で見るとプレイしているギターとドラムの難易度が高いですね…。余裕たっぷりのボーカルとは裏腹、斎藤君&貴雄の手元の細さが半端じゃなかったです。ちょっと引いた。これがインディーズ時代からあるっていうから正気じゃねぇよ。

再度暗転。ここらでもう1回MCかな?と思いきや、

『あなたの名前を呼ばなくちゃ』

会場に響く斎藤宏介ボイス。ずっと現地で聴きたかった、「シュプレヒコール 〜世界が終わる前に〜」がついに来ました! 来るの知ってたけど!
1Aは斎藤君ソロの弾き語りっぽいスタイル。徐々にベースとドラムが合流してボリュームを上げ、サビでピークに到達する…やべぇー!(語彙力)
2Aは一転して、ギターはお休み。囁くようなボーカルを支えるのは、ゆったりとしたドラムと、その隙間を縫うようなベースライン。ここのリズム感を生で体感できたのは嬉しかったなぁ。

『世界が終わる前に』

ラスサビのフレーズが終わると、田淵と貴雄のコーラス。そして歌詞カードにはない『way for the loser, way for the braver』。不意にラストスパートを感じてしまい、ちょっと泣きそうになっちまったよ…。

しかし、ユニゾンは感傷に浸る暇なんてくれません。そのまま流れるように「cody beats」へ。
冒頭『その声がする方が僕は歩き出す』のベースラインがCD音源と違ってびっくり。田淵はライブでフレーズ変えるのあまり好きじゃないって何かで読んだのですが、あそこのアレンジは最高にCoolだったぜ。

そのままクライマックスは「オリオンをなぞる」→「場違いハミングバード」。ここは昔も今もド安定ですね。高まりすぎてあまり記憶がないのが惜しいところ。

アンコールも当時と同じセットリスト。
1曲目は「アイラブニージュー」。ここに来て初回収。
田淵君迫真の大暴れ。後から気づきましたが、もしかして田淵の首振りが少なめ(ステップが多め)だったのは翌日のライブに備えるため? あまり首振ると次の日動けなくなるからね(現在進行形)。

そしてお後は「サンポサキマイライフ」→「kid, I like quartet」。この辺も少々記憶が飛んでますね…。ラスサビで照明が点いて、ライブのおしまいを寂しく感じたのは覚えてます。楽しかったなぁ!



というわけで、いつも通りライブ終了。

まずは、コロナ情勢の中でも当たり前にライブをやってくれることに感謝を。次もよろしく頼むぜ。

近年はカップリングツアー、「Normal」という名の「JET CO.」救済ツアー、そして今回のリバイバルツアーと、レアな曲、懐かしの曲に触れる機会が多くて嬉しいですね。「meet the world time」とか「空の飛び方」なんてもう二度と聴く機会なさそう。
今後は「CIDER ROAD」リバイバルツアー、そして秋くらいから「Patrick Vegee」ツアーが開催されるらしいです。アルバムツアーは新曲と定番曲が大半になると思うので、新しく入った方々は今のうちに昔のユニゾンに触れておくと良いのではないでしょうか。

心残りがあるとすれば、(前回と同じですが)距離が遠かったこと。そして、映像で予習できてしまったがゆえに驚きや発見が少なかったこと。「CIDER ROAD」のリバイバルツアーは敢えて映像見ないで行こうかな…。いや、見たことあるけど。


それではまた。





「いつか終わる 悲しみは」
どうか忘れないでよ