一年越しのリベンジ。


もはや夏を終える通過儀礼みたいなもんで、やはり僕の夏はさいたまスーパーアリーナでアニソンを聴かないと終われないみたいです。








久しぶりに見る光景。そうだよ、お前らに会いに来たんだよ

14:30を目処に連番者と合流し、15:10に入場。
ステージ向かって上手側、200レベル後方。決して近い席ではありませんが、まぁ悪くはないでしょう。調べたところ再抽選で落ちている面々も多くいるようですし、開催していただいたこと、当選したことに感謝です。
ちなみに収容人数はおよそ5,000人だった模様。普段のキャパシティ(およそ27,000人)から向かって後方半分を丸ごと空席にし、座席も左右空けた状態。

何となく時間を潰し、いよいよ開演の16:00。
 

 


アニサマのOPといえば、お馴染みこの2曲。徐々に上がっていくボリュームが、始まりを告げます。
ちなみに今回も音楽用耳栓持参。特に端の座席だと片耳にだけ負担かかるので、マジであった方が良い。

(以下、ちまちまネタバレあり。ただし印象的だったパートを振り返るだけで、セットリストを掲載するわけではありません)



・DIALOGUE+
今回のメインディッシュ。我が親愛なる(?)田淵智也をはじめ、THE KEBABSのメンバーが楽曲に多大な貢献を果たしているということもあって、期待値が爆上がりしていた声優ユニット。
運動会の行進みたいな曲と共に入場。そしてかくめいがはじまる
 


イントロで拳を突き上げ、『ご準備!』で振り下ろした

メロディや歌詞なんかは田淵が声優に楽曲提供する時にありがちパターンなのですが、8人組になるとまぁ火力がエグい全方向照準内お覚悟、よろしくて?っていう感じ(わかる人にはわかるフレーズ)。

ワンコーラスでそのままメドレー体制に入り、さらなるアクセル。
 


イントロで拳を突き上げ、『今に挑め!』で振り下ろした

田淵イズム全開のwords & melodiesに、声優ユニットならではの合いの手や台詞を交えた遊び心。終始ポップな曲運びかと思いきや『がんばってないのは君の甘えだ!』とかいうチクチク言葉も標準搭載。きょんちゃんに再起動させられて死んだ

ツーコーラスから畳み掛けるように3曲目へ。
 


イントロで拳を突き上げ、『天秤の様に』で振り下ろした

オタクたちがTwitter上で開催した#声優アーティスト楽曲大賞2021上半期 にて、堂々の1位を獲得した神曲。4連続3連符→怒涛のフィルイン→ギターソロの流れはまさに田淵のひと言。さっぴの『好きです』で死んだ

MCなし。彼女たちのアニサマにおける“はじめてのかくめい”は、まさに嵐のようなひと時でした。

余談ですがDIALOGUE+、先日アルバムを発売しました。制作陣がエグい
 

 

もはやフェス。名曲揃いなので是非聴いて欲しい。

 




・石原夏織
僕の本命。約10年前から君が好き。

「Plastic Smile」では、念願だったfhánaの佐藤さんと初コラボ。アニメのEDと同様の確定演出(特殊イントロのこと)から始まり、一気に会場を惹きこみます。つい音楽用耳栓を外した
発売当初からラジオなどでずっとやりたいと語っていましたが、ついに実現しましたね。おめでとう!
 


MCでは開催や出演、コラボに対してなど、とにかく「ありがとうございます」を繰り返す。キャリさんの優しさが垣間見えた瞬間でしたね。相変わらず話していると失言しないかハラハラする。

お次は「Against.」。赤と青の証明によるコントラストが映えますね。
 


こちらもアニメのタイアップです。内容はまぁ普通のアクション×ラブコメって感じですが、キャリさんの役が良かったので好印象。ざっくりいうと10代女子の声帯。“20代中盤の女性が10代のキャラを演じている”のではなく、“10代の女の子がそのまま芝居をしている”ような透明感。これ僕が10年前に惚れた声だみたいな。
役者としてのキャリさんは少年から学生、大人の女性まで幅広く演じ分けつつ、どんな役でも「あ、キャリさんだ」とわかる個性があるので素敵です。
 




・スキマスイッチ
今回のどうしてこうなった枠かと思いきや、しっかりアニソンで勝負してきてくれた。
 


張り詰めるような、でもどこか緩やかでもあるイントロ。熱を抑えたAメロから徐々に上がっていくBメロ、そして引き締まったサビ。爆上げしてくるタイプの曲ではないですが、そこはかとない色気が何とも美しいですね。


MCでは声出しができない代わりに、合いの手クラップで一体感を高めるなどの遊び心も。オタク、思っていたよりちゃんとできる。

 


続いては「ボクノート」。これドラえもんの映画で聴いたことあるやつだ!

調べてみたらこれ、もう15年も前の曲なんですね…。色褪せないメロディと素直な歌詞で、いつまでも愛されるアニソンです。ちょっとだけ泣きそうになっちゃった。


最後の曲はみんな大好きなアレ。

 


ガチの名曲やんけ。

ついツッコミかけましたが、2000年代を代表するj-popの金字塔。やっぱすげぇよスキマスイッチは…。


『紛れもなく僕らずっと全力で少年なんだ』。


「ボクノート」で過去の感傷に浸っていた僕らに突き刺さる歌詞。10代の頃にアニメに出会って、アニソンに触れて、大人になってアニサマの場で少年だった頃の名曲に心を揺さぶられる…。運命なんて大層な言葉を使うのは躊躇われますが、それでも不思議な錯覚に見舞われたような気がします。


「まぁ珍しい曲聴けるかな」くらいに思って構えてましたが、予想外に感情を動かされました。また来てね。




・大橋彩香
何か当日まで忘れていたけど楽しかったので振り返り。


初手は「START DASH」。文字通りのスタートダッシュで、会場をピンクに染め上げます。
久々に現地で聴きましたが、やっぱこの人は歌が上手い。声出てましたね。

MCでは次の曲について。サイリウムを黄色に…と言われて「ENERGY☆SMILE」の機運を感じましたが、そうではなく…(ガッカリすな)。
 


ただ、その代わりに来たのは新曲「にゃんだーわんだーデイズ」。きゃわわ!
にゃんだふるでわんだふるなワードセンスに、縦横無尽なベースライン。飛び跳ねたくなるリズム感で、つい笑みがこぼれてしまいますね。
そして、こんな可愛い曲でもしっかり腹から声が出ている。流石すぎる。

良い感じにノッたところで、ラストスパートは「ワガママMIRROR HEART」。( 'ω')ギャァァァァァァ!!
 


オーディエンスの熱量がエグい。歌い出し&Aメロでは怒涛のクラップ、サビではアリーナ&スタンドを照らすUOの山。声出しOKだったら危険なレベルの盛り上がりでした。

終始安定した歌唱力も流石でしたね。もう少し世の中が元に戻ったらソロに参加したい…そう思えたステージでした。



・岡崎体育
どうぶつさんたちだいしゅうごうだわいわい!
 


初手は「感情のピクセル」。「MUSIC VIDEO」でバズったあとにめちゃくちゃカッコイイハードロックをぶっ込んできたかと思いきや、サビでは皮肉たっぷりのどうぶつさんたちだいしゅうごうだわいわい。なんとサプライズでワニさんが登場するおまけつき。しかも中身がKis-My-Ft2の宮田君だったらしい。曲が終わって暗闇をスタッフに連行されるワニさんめちゃくちゃ草だった

トークセンスも素晴らしく、MCでは笑いをお届け。声出せねぇっつってんのに笑かすのはズルだろ
そして、程よく会場があったまったところでアニソンをお届け。
 


俺が未来のチャンピオンだ

…とまぁ突然の厨二病はさておき、ここからはポケモンタイム。軽やかなリズムの中に、ポケモンのフレーズをふんだんに散りばめたファン大歓喜の一曲。

さらに、ここからはステージの端にあったトロッコに勝手に(?)乗車し、「キミの冒険」を披露。逆に珍しい王道ソング。透明よりも綺麗なあの輝きを確かめにいこう(違う)。
最後はそのままトロッコごと連行され、「どこ行くね〜ん!」と叫びながらフェードアウト。笑顔の溢れる楽しいステージでした。また来てね。
 




以上、ざっくりした感想でした。他にも色々良かったところはありますが、敢えて特筆すべき箇所をピックアップ。

最後にちょっとしたつぶやき。
昨年2020年は新型コロナウィルス感染症拡大により、アニサマも中心を余儀なくされました。今年も決して時勢が穏やかとは言えず、主催者側も非常に難しい判断を迫られたことと思います。
収容上限5,000人。声出しNG。直前には某フェスが大規模な密を引き起こし非難轟々…ライブをやること自体を悪者にしたがるような、歪んだ正義感を振りざす層が一定数いるのもまた事実。
ですが、「アニサマがないと夏が終われねぇんだ」と語る僕みたいな異常者も、開催を待ちわびていたファンも必ず存在します。
僕のために…なんていうのは烏滸がましいですが、それでも、感謝の言葉をもってここに擱筆とさせていただきます。

来年もよろしく!





「好きです。」