伏兵多数。




・白い砂のアクアトープ

 


P.A.WORKSの新作。
閉館を控えた水族館を舞台に繰り広げられる物語。煌びやかな作画は毎度お馴染みですが、篠原俊哉監督ならではの、青春とファンタジーが絶妙にマッチした世界観も流石です。

主人公の海咲野くくるちゃんは館長代行として「がまがま水族館」の閉館を防ぐために東奔西走するのですが、まぁひとりじゃ何もできない。すぐ感情的になるし、新人や小学生相手にマウント合戦など、情けない姿も…。幼馴染である仲村櫂君の想いにも気づかないという、主人公特有の鈍感スキルも標準搭載。
この辺の、リアリティとアニメならではの表現を交えた青春群像の描き方は、篠原俊哉監督作品の醍醐味ですよね。1話で完結しない問題も多いのでモヤっとすることも多いですが、それも含めて楽しめる方には是非ともオススメです。

なお、公式Twitter では、我らが大天使伊藤美来ちゃんが水族館の飼育員体験をする激カワ動画も見られます。今すぐマニキュア取ってきて

全然関係ないけど、「いやいくら沖縄だからって流石にくくるちゃん薄着すぎるやろ」って思ってたら中の人がもっと露出度の高い写真集をぶっ込んできた。
公式Twitterアカウント ではほぼ毎日メイキングやオフショットを投稿。公式YouTubeチャンネル では毎週4Kの高画質メイキング動画を投稿。
欠かさずチェックしていますが、告知の段階で既にクオリティがヤバい。「可愛い」なんてのは前提だと言わんばかりの大胆露出と、そうでありながらも「やらしい」ではなく「可愛い」でぶん殴ってくるアンビバレンス。もはや声優写真集の概念を破壊する勢い。その意気だ 圧倒的すぎる美来をくれ

…あまり語ると趣旨とズレるので、この辺で切り上げます。



・彼女もカノジョ


ヒロユキイズムが強すぎる

「アホガール」「マンガ家さんとアシスタントさんと」などでお馴染みヒロユキ先生による最新ラブコメ。サキサキ可愛い!

ざっくり言うと二股同居ラブコメ何このパワーワード。ストーリー展開は割とライトですので、ながら見や暇潰しにも最適。
ヒロインたちの描き分けやキャラ設定がシンプルかつ明瞭で、この辺りは流石ヒロユキ先生といった感じです。

2人目の彼女である渚ちゃんは、脇役に徹する場面が目立ちます。確かに立場的にも浮気を容認されている身ですのでわからなくもないですが、初めて好きになった人を前にあまりにも謙虚な姿勢…「どうして渚ちゃんは直也を好きになったの?」という疑問が生まれることは必至でしょう。
ここを最終回の重要な場面で無事回収したのが、話の構成的に良かったと思いますね。普通のいい子で収まりがちだった渚ちゃんのバックボーンが語られたことで、より一層感情移入できる形に決着しましたね。渚ちゃんは良い巨乳

ちなみに、主人公の直也にはちょっと癖があるかなといった印象。融通の利かない真面目バカ。それが良いところでもあり、時にはいやお前アホだろと、マイナスに働くことも。まぁ、考えすぎなければ普通に良い奴なので許してあげて。



・探偵はもう、死んでいる。


時間と生死の概念を超えたボーイ・ミーツ・ガール

ちょっと時間が余ったので「何か一本試しに見るかぁ」と思って見始めたのですが、「良い」(語彙力)となってしまいあっという間に追いついた。

何故か1話だけ1時間&作画が異様に良い。このクオリティを全話維持していたら間違いなく満場一致で今期の覇権だったでしょう。
裏を返せば、2話以降は若干アクションに難があったかな。また、シリアスなシーンでの説明不足が散見され、「これもしかして原作読んだ方が良い?」と思わされることも。まだひげひろも読み終えてないんですけど

ただ、細かい改善点なんてのはぶっちゃけどうでも良い。
このアニメ(というか原作)、とにかくラブコメの作り込みに余念がなさすぎる。すごいラブコメですよこれは
その辺を語る前に、まずはざっくりとあらすじから。

巻き込まれ体質の主人公・君塚君彦は、ある日、乗っていた飛行機がハイジャックに遭ってしまう。そこで出会った名探偵・シエスタから助手に任命され、世界の敵を相手にした抗争に身を投じていく――。

ここまでは割とノーマルな推理×アクションなのですが、実はこれは4年前のお話。今後の展開に大きな期待を抱かせた1話の最後では、なんとそれから4年が経った君塚のプロローグによって「探偵はもう、死んでいる」と衝撃の告白。
まさかの初手ヒロイン死亡…そして、ここからがこのラブコメの本領発揮。
名探偵の死によって普通の高校生に戻った君塚と、その前に現れた夏凪渚という少女。彼女はとある依頼のために君塚を頼りに来たのだが、そこには驚愕の真実が隠されていた。そして、その出会いをきっかけに、現在と過去、そして生と死を超えたふたりの壮大な物語が紐解かれていく。

まず、1話と2話の間に生まれた4年間の空白。そして、その隙間を縫い合わせるように進むストーリーと、それによって編み出される独特のラブロマンス。
君塚とシエスタのバカップル(というか夫婦)ぶりは、近年稀に見るレベルのクオリティ。世界の敵と戦うという大義名分を駆使してイチャイチャしたいだけだろ、と言わんばかりの見せつけっぷり。
加えてウマいのは、その距離感。「お互いに自分よりも相手のことを信頼している」と恥ずかしげもなく公言するくせに、相手への好意は肯定せず、その割に酔った勢いでうっかりベッドインしちゃうみたいな事故はちゃんと思い出に昇華しやがる。最後まで「特別視していなかった」とは言うものの、一方でカラダを許しても良かったとまで断言してしまう。付き合う前が一番楽しいなんて常套句を命懸けで体現するカップリング。末永く爆発しろ(死語)。
そしてそんな関係だったからこそ、彼女が既に死んでいるという事実は君塚だけでなく我々視聴者にも重くのしかかるわけです。つらい。
しかも、ヒロインの死をもってしてもまだロマンスは終わらない。ここから先は皆さんの目で確かめて。

今期で最も続編に期待が持てた一作でした。



・死神坊ちゃんと黒メイド
 


“触った相手の命を奪う”呪いにかけられた貴族家の少年と、彼を敬愛するメイドの物語。

ストーリーとか心理描写の仕方なんかは王道の域を出ないですが、それゆえに登場人物の感情がどれも素直で、時折ふとドキッとできる点はオススメ。魔女の設定やカップリングの組み方なんかもオーソドックスなので、友達をオタクの道に引き込みたい時なんかに紹介すると良いかも。花江夏樹と水瀬いのりが出演しているので、オタクへの第一歩には最適。
あ、CGアニメなので苦手な方はご注意です。

最終回のラストには、続編決定の報せも。
考えすぎずに見られる作品ですので、疲れた現代人にぴったりです。



・小林さんちのメイドラゴンS
 


おかえり!

あの名作がやっと帰ってきました。
異世界からやって来たドラゴンと現世の人間たちが織り成す、異種間コミュニケーションコメディ。細かい説明は1期を見て。

まず衝撃だったのはOP。
 


ケビンが!ケビンが歌った!

…とまぁ、1期のOPが大ヒットしてハードルが上がったところでしたがまさかの切り口。トワナちゃんのハイトーンボイスと掛け合うような形で、ケビンがノリノリで歌唱しまくる。自由なメロディに乗せたAメロ&Bメロから、ぬるりと盛り上サビに突入。「青空のラプソディ」とは違ったテイストながらも、メイドラゴンらしいポップでコミカルな世界観は見事に継承。流石のひと言です。
ちなみにYouTubeなどにはMVが上がってますが、佐藤さんのダンスがあまりにもアレなのでリンクは貼りません。わざとなのかガチなのか…。

肝心の本編も、1期と変わらぬ安定したテンポ感と作画、コメディとシリアスの切替も切れ味抜群で○
トールが小林さんに沼る回では、なんと小林さんへの愛を歌ったオリジナル曲がEDテーマになるというびっくりも。もはや愛というより狂気のレベル
 


新キャラと既存キャラの絡みもバランス良く、今期も沢山の癒しと笑いをくれました。
個人的にはやはり、我らが石原夏織ちゃん演じる真ヶ土翔太君がイチオシ。こんなに可愛い子が女の子のわけないじゃないか
一人前の魔法使いになろうと一生懸命努力する翔太君と、そんな翔太君を下品な爆乳で振り回すルコアさんのコンビは何度見ても素晴らしいものです。キャリさんのショタボイスも最高やで。

3期もよろしく!



以上。
実は今期はその他に、過去放送分の品をいくつか見ていたりもしました。その辺もストックが溜まり次第まとめようかと思います。

ではまたー。





秋アニメ全然リサーチしてねぇ。