15年前の僕へ。


やあ。元気かな? いや、元気じゃないね。

「ポケットモンスター ダイヤモンド・パール」が発売された日、僕は確か熱を出して学校を休んだ。

そのくせひと眠りしたらすぐ治って、昼前には宅配で届いたソフトに手を伸ばした。一日でクロガネジムくらいまで進めた。

多分、僕がサボり方とその快感を覚えたのはこの日だったと思う。僕は基本的に「いい子」で病弱だったから、多少休んでゲームしても心配してもらえる。休み明けの登校でそれを知ってしまった時、僕は明らかに人間として一段階進化(ともすれば退化)した。それでも、義務教育くらいはきちんと終えたし、高校と大学も落第しない程度にはちゃんと通ったから許して欲しい。


そういえば、我が家にはお小遣い制がなかった。お年玉も両親に預けてしまっていて、どこにいくらあるのかもよくわかっていなかった。まぁ、家族で出掛ければそれなりに色々買ってもらってはいたけど…でも、自分で使えるお金がないことは、当時の僕にはちょっとした劣等感だった。友達とコンビニに突撃したとしても、僕は店内をぐるっと回って先に入口待機するのが常だった。

そんな僕は、この時既に小学校高学年になっていた。弟も小学生になった。恐らく、次のポケモンが出る頃には自分は中学生になっている。中学生なんて、もう立派な大人だ。

だから、当時の君は多分「これが最後のポケモンになるから、いっぱい遊ぼう」とか思っていたはずだ。中学生は、親からポケモンを買ってもらうことはできないから。


大丈夫。安心して欲しい。

お年玉の在り処なんて聞けばすぐ教えてくれるし、流石に高校生にもなればお小遣いくらいもらえる(他の家より少なかったけど)。大学生になれば、アルバイトで稼げる。


つまり。何が言いたいかというと。

25歳になった僕は、相も変わらずポケモンを遊んでいる。




というわけで、改めて。

ダイパリメイクが発売されたので遊んでいきます。



知ってる。


不思議な形状のTV。
15年前ってまだ地デジ移行前じゃね…? 当時、サトシが「地デジなら7チャン!」みたいなアナウンスやっていた気がする。気のせいかもしれないけど。

ちなみにストーリーに触れておくと、この番組に影響されたライバルが赤いギャラドスを探しに近くのシンジ湖へ行こうと誘ってきます。これが全ての始まり。


故郷。
それにしても、毎度ポケモンの主人公は何でこんな田舎にやって来るのかしら。もしかして、父親が仕事で何らかの失態を犯して左遷されたとか…?
極貧の田舎暮らしを送る家族と、チャンピオンになって一家の家計を救う主人公の構図をイメージしたら泣けてきちゃった。昔はそんなこと思わなかったのに、何でしょうこのノスタルジア。もいちど こどもに もどってみたい


科学の力ってすげー!おじさんもばっちり登場。

フタバタウンを北に進むとシンジ湖。
近所にでかい湖あるの良いなぁ。週末は釣りで決まりですね。コイキングいっぱい釣れそう。


あと、初めて知ったけどシンジ湖って「心情湖」って書くらしい。エムリットが心情にまつわるポケモンなんだっけ? 覚えてないや。


ヒカリちゃん&ナナカマド博士登場。
個人的な感覚だけど、ポケモンの人間キャラはこの辺から洗練されてきたように思いますね。特にBWのフウロ&カミツレとか。14歳くらいの僕もフウロに即堕ちしました。


15年ぶりなんだよなぁ…。

このあと、ヒカリ&博士が湖を去った直後にムックルに襲われる主人公&ライバル。そして、たまたま放置されていた博士のカバンに入っていたポケモンを勝手に使って窮地を切り抜ける、という流れ。
いや、ここは流石にナエトルを選ぶでしょ。なんてったって、15年前にもナエトルと共にシンオウ地方を駆け回ったんだから…。


ポッチャマのあまりの可愛さに負けてしまった。


何とかピンチを切り抜けた2人だが、もちろん人のポケモンを勝手に使ったのでヤバいなんてもんじゃない。ヒカリちゃんもビックリ。
いやいや…そりゃ確かに勝手に努力値振られてたらキレるだろうけど、そもそも大事なポケモンなんだからボールに入れたまま水辺に放置すんなよ。悪いのは博士(暴論)。
腑に落ちない思いを抱えつつ、博士のところへ謝罪へ。


しかし、なんと怒られるどころか、自分たちとポケモンの友情が認められてポケモン図鑑を託される流れに。
ちなみにポッチャマの名前は「おにぎり」。親しい人がポッチャマを「おにぎりポケモン」って言っていたので、そこからパクりました。

そのあとは北へ進み、202番道路でヒカリからポケモン捕獲のコツを教わる。
202番道路に来たら必ずやっておきたいのが、特性「いかく」持ちのコリンク捕獲。こんな序盤から強いでんきタイプと出会えるのも、ダイパの魅力。



RTA界隈ではお馴染み、作中屈指のリセットポイントと言われるユウタ君も登場。ウチのおにぎりは難なく突破できました。これは良いタイムが期待できそうだー!


仲間をふやして 次の町へ。


コトブキシティに来ると、気になる噂をちらり。年明けの「LEGENDS」は過去のシンオウ地方が舞台らしいけど、それの布石かしら。


何かとおせんぼ喰らった。アップデートで何か来るのかな? GTS的なやつかも。


ダイパといえば、欠かせないのがポケッチ。
オリジナルの時はDSによる2画面のメリットを最大限活かしていたけど、もちろんSwitchは2画面ではない。どうなることやらと身構えていたところ、画面の隅に配置されるみたい。R画面で起動したり仕舞ったりする。
うーん、色々健闘はしてくれたけど、流石にDSほどの小回りは利かないのでちょっと残念。時計とかならともかく、ダウジングマシンみたいにリアルタイムで主人公とポケッチ両方の操作が必要なアプリだとかなり面倒くさそう。もういっそのことポケッチそのものを付属品として提供してくれても良かったんだけど(HGSSの時にあったポケウォーカー的な発想)、流石に6,000円くらいのゲームでそれは無理か。




コトブキシティから東に行ってライバルと対戦、そのままクロガネシティへ。ここで最初のジムへ挑戦…と思いきや、どうやらジムリーダーは出張中の模様。




今回はここまで。
リメイク発表時にはグラフィックがどうとかデザインがどうとか言われていたけど、実際プレイしてみると案外気にならない。というかおにぎりが可愛すぎて全部どうでも良くなっちゃった。
各所で言われている通り、良くも悪くも「懐かしさ」「古さ」を楽しむゲームっていう感じかな。噂によると、ダイマックスどころかメガシンカもないみたいだし。追加要素が少ない分、僕らみたいなドンピシャ世代なら、思い出補正でガッツリ楽しめそう。あと、小さい子どもたちはこれが昔のポケモンなんだっていう、現在のポケモンとのギャップを楽しんで欲しい。わざマシンが使い切りとかきのみを植えて増やすとか、ガラル地方じゃ考えられないよね。昔は秘伝要員っていう概念もあったんだぜ。

さて、今回はこの辺りで。
ではまたー。





メガシンカは欲しかったなぁ。