いよいよチャンピオン戦。




旅の途中各所に現れ、時折主人公を手助けしてくれたシロナさん。彼女こそがシンオウ地方の頂点に立つトレーナーであり、最後の関門だったわけです。
まぁ、これ自体は当時10歳の僕でも何となく予想できたのでやっぱりねって感じでした。



さて、チャンピオンのシロナですが、普通に強いです。
まず、これまでの四天王と違い、タイプの偏りがほとんどない。ゆえに「このポケモンがいれば大丈夫!」というものがなく、パーティーの総合力が求められます。


まず厄介なのが、初手のミカルゲ。いきなりからレベルが60を超えてきます。コイツがやけに堅く、弱点もフェアリーのみ。シンオウ地方にはフェアリータイプのポケモンが少ないため、ここを無傷で突破するのは至難の業。
なお、原作当時はフェアリータイプの概念はなかったため、ミカルゲとヤミラミは弱点がないとされていました。ただし、ルカリオやカイリキーなどに「みやぶる」を搭載しておけば、(2ターンかかりますが)かくとうわざを2倍弱点で撃ち込むことができました。まぁ、ダイパリメイクでは「みやぶる」が没収されたっぽいですが。

ちなみにこちらの初手でマンムーを投げていますがこれはミスです。チャンピオン部屋に入る前にレポートを書き忘れました。約20年間ポケモンやっててまだこんなミスをする。
仕方ないのでこのまま戦います。


個人的にはロズレイドにも苦戦しましたね。「とくこう」が異様に高く、「すばやさ」もそれなりにあるため中途半端なスピードや耐久では太刀打ちできません。大抵のプレイヤーはゴウカザルやムクホークがいると思うので大した驚異にはならないと思いますが、そうでない場合は対策が必須です。僕はドラピオンで対処しました。マジで優秀。


シロナのエースはガブリアス。初登場以来、その圧倒的な実力により長年にわたって対戦環境のトップに君臨し続け、ついたあだ名は「主人公」。第6世代のフェアリータイプ追加でも勢いは衰えず、あまりの強さに第7世代でカプ四神&ミミッキュの登場による露骨なテコ入れ。第8世代では「ダイジェット」の媒体として期待されていた「つばめがえし」を没収されるなど、近年は公式の嫌がらせにより若干なりを潜めましたが、それでも最強格のポケモンです。
コイツの強さをいくつか挙げるなら、まずはその種族値配分。もちろん俗に言う“600族”のため高いのは当然ですが、その中でも108-130-95-80-85-102という構成。「ポケモン史上最も美しい種族値」と評する声も高く、攻守に加えてスピードのバランスも絶妙。高い「こうげき」による殲滅力はもちろん、弱点を突かれても一発は耐えられる耐久力、そして何よりサンダーやリザードン、ボーマンダなど激戦区の“S100族”をわずかに上回る「すばやさ」。ちなみに現状において所謂“S102”を持つポケモンはガブリアスのみです。
また、その恵まれた種族値と相まって評価されるのは、小細工に頼らない単純明快な強さ。環境において強いとされるポケモンの多くは、希少価値の高い個性を与えられていることが多いです。代表的なものを挙げるならばザシアンの「ふとうのけん」と「きょじゅうざん」、ミミッキュの「ばけのかわ」、エースバーンの「リベロ」やゲッコウガの「へんげんじざい」などですね。対して、ガブリアスにはそういったオリジナリティの高い個性はありません。確かに「げきりん」や「じしん」などの強力な攻撃技や、「つるぎのまい」という優秀な積み技を覚えます。特性「さめはだ」も敵に回すと厄介です。しかし、これらは別にガブリアスの専売特許ではありません。むしろ戦法としては非常にメジャーで、ひねりがないとさえ言えます。しかしながら、先述した美しすぎる種族値配分が、このありきたりな戦い方をありえないレベルでやってのけるのです。この互恵関係が生み出すシンプルな魅力が、ガブリアスを名実共に最強格のポケモンたらしめる所以だと思います。
ちなみに僕はちゃんと努力値とか計算して育成し始めたのは剣盾からなので、ガブリアスの全盛期を間近で体感してきた方は是非コメントやTwitterなんかでその強さを語っていただければと思います。

そんなガブリアスの倒し方ですが、こおりタイプで攻めるのが最も無難でしょう。ドラゴン・じめんの複合タイプにより、こおりタイプの攻撃技が4倍弱点となります。
しかし、流石はチャンピオンともいうべきか、この点もしっかり対策済みのためご注意を。ガブリアスは「こおり」タイプのダメージを半減する「ヤチェのみ」を持っているため、こちらのレベルが低いと普通に耐えられます。

ちなみに僕がマンムーを使っていた理由の1つがこれ。「ヤチェのみ」で威力が半減されるのは1度のみなので、「つららばり」の連続攻撃で押し切ってしまおうという算段です。もちろん連続攻撃には運要素が絡むため、実行は自己責任で。




そんなこんなでシロナさんとの激闘を乗り越えて、ひとまずはストーリークリア。確か、35〜40時間くらいだったかな? 割と地下に潜っている時間が長がった気もしますが、恐らくみんなこんなもんでしょう。年明け前後くらいにはクリアしていたと思うのですが、先月発売された『LEGENDS アルセウス』にどハマりしてしまい、全く筆が進みませんでした。

ひと通りプレイした感想ですが、やっぱりグラフィックのクセが強かったですね。気になって仕方がない…ということはありませんでしたが、ドット風に振り切るか、剣盾くらいのクオリティに仕上げるかして欲しかった感は否めません。
あと、細かいところですが気になったのが「自転車」の操作性。正直剣盾も使いづらかったですが、こっちの方がキツいです。ここも変にかつてのドット文化を残しているためか、とにかく小回りが効かなかった。また、「じてんしゃ」走行中にきのみに水をやった時の挙動に違和感がありました。水やりが終わったあと、水が流れる音が若干長く残るのも気持ち悪かったです。
良かった点としては、やはり地下システムの進化ですかね。特に、地下で野生のポケモンと戦えるのは結構楽しかったです。シンボルポケモンの当たり判定はガバでしたけど。
ポケモンと一緒に歩けるのも可愛くて評価点ですね。まぁ、小さすぎる伝説ポケモンとかスライド歩行するアーボとか、ツッコミどころも満載ですけど。
…とにかく、ホント何するにしてもグラフィックと操作性の2点がネックになる作品でした。加えて、自身は遭遇してませんが致命的なバグが多すぎたのもマイナスポイントでしょうか。ぶっちゃけ原作からバグを活かして遊ぶ的な醍醐味もあったので、ここは評価が分かれそうです。個人的にはない方が嬉しい派です。イマドキはアップデートで細かい修正が効くので、随時更新していただければと思います。

それではせっかくなので、殿堂入りを達成したメンバーをご紹介。


マルル(マンムー)
捕まえた当時のウリムーがまんまるだったからことから命名。
こおり・じめん複合タイプにより幅広い相手に攻撃面で有利を取れるのが魅力。デンジ戦やチャンピオンロード、そして何よりシロナのガブリアス戦で大きな戦力になってくれました。
先鋒で「ステルスロック」を撃ち、相手の「がんじょう」や「きあいのタスキ」を潰す役も買ってくれました。


オルガ(ルカリオ)
止まらない団長のような強くてみんなに慕われる男になって欲しいという願いを込めて命名。
色んな型がありますが、個人的に好きなのは王道を征く物理型。僕のマインドは剣盾が基準になっている部分が強いので、かくとうタイプと聞くとどうしても「ダイナックル」と相性が良い物理になってしまうんですよね。
基本的にはかくとうタイプでの運用でした。「すばやさ」種族値90からタイプ一致で「インファイト」を撃てるポケモンは意外と貴重ですよね。これが僕がルカリオを物理にしたがる理由です。
はがねタイプとしてもなかなか優秀なのですが、ダイパだとそこまで活かせないのがちょっと心残りですね。はがねわざで弱点をつけるのはいわ、こおり、フェアリータイプですが、いわタイプとこおりタイプはかくとうわざと役割が被り、フェアリータイプはほとんど出てこないです。もしかしたら、はがね枠を削ってサブウェポンや積み技に変えても良いかも。


ピーナッツ(ドラピオン)
スコルピの「ピ」から始まる単語を考えて最初に思い浮かんだものを命名。
ウチのエース。「こうげき」と「すばやさ」で優秀なスペックを持ちます。今作ではジムリーダーや四天王など、持ち物を持ったポケモンが多いことから「はたきおとす」で大ダメージを与えられる機会が多く、また、特性の「スナイパー」を絡めた「クロスポイズン」「つじぎり」を駆使することで高い突破力を見せつけてくれました。ストーリー中盤以降では「クロスポイズン」が2倍以上で刺さる相手がほとんどいないのですが、等倍でも充分すぎる火力を発揮してくれました。物理耐久も高いので、「つるぎのまい」を積むチャンスが多いのも魅力。


みー(ミロカロス)
「世界一美しいポケモン」ということで、「美」から連想される伊藤美来ちゃんのあだ名から命名。みっくはあまりに露骨なので却下。
激戦区となるみずタイプですが、高い耐久を活かした受け出し性能と反撃力が魅力。火力を補うために特性は「かちき」にしました。意外と発動機会が多かったです。


まえがみ(レントラー)
進化前のコリンクがハネた前髪をしていたので命名。
冒険の最初期からパーティーで活躍してくれた超古参。高い「こうげき」に加え、特性の「いかく」で相手に負荷をかける役割も担当。この子なくしてシロナのガブリアスは突破できませんでした。


いのみ(ロズレイド)
立派な「実」が成るように、という願いを込めて命名。
ダイパはとにかくくさタイプの出番が多いです。有利を取れるみず、いわ、じめんタイプのうち2つはジムリーダーが、残る1つは四天王がそれぞれ繰り出してきます。また、シロナも高耐久のミロカロスとトリトドンを連れているため、最初にナエトルを選んでいないトレーナーはほぼ必須と言っても良いでしょう。
「はなびらのまい」や「ソーラービーム」でロマンを求めるのも良いですが、デメリットなしで撃てる「エナジーボール」でも充分な火力が出せます。


35時間57分でしたね。



というわけで、ダイパリメイクのプレイ日記でした。

基本的に僕はブログを書くにあたっては、自己満足100%でやっているつもりです。プレイ日記に関しても、今まで書いてきたライブや本の感想とかに関しても、役に立つ情報はほとんどなかったと思います。情報が欲しいなら攻略サイトへ行ってもらう方が遥かに効率的だし、ブログなんてただの戯言だろっていうのが僕のスタンスです。
それでも、こんな世界の果ての果てまで遊びに来てくれる方々もいたりしてとても嬉しかったです。コメント欄やTwitterで感想をいただいたりしたのも大きな励みになりました。
ここでひとまずダイパリメイクのプレイ日記はひと区切りつきますが、ブログの更新自体は続けていくつもりです。皆さんがもしまた何かの機会でこの場所にたどり着くことがあれば、その時は是非、このちっぽけな戯言にお付き合いいただければ幸いです。

ではまた!





近頃は早くもBWリメイクの話題が盛り上がっているらしい。