秋クールはアニメ見てなかったので半年ぶりの感想です。




・プリンセスコネクト! Re:Dive season 2

 


人気ソシャゲ“プリコネ”のアニメ第2期。
アニメとゲームのストーリーがどれくらいマッチしているのかはわかりませんが、“ながら見”だと知らないうちに話が進んでいるので注意。1期ほどわちゃわちゃしておらず、意外とシリアスな展開が多かったです。

良くも悪くも作画のメリハリがすごい
魅せるべきところはしっかり描き込み、それ以外のところはコマ数を削っていたのかカクカクした動きが目立った印象。良いところはめちゃくちゃ良いので、その他についてはBlu-rayでの加筆修正に期待しましょう。

OP主題歌ですが、やはりと言うべきか2期でも変わらず「Lost Princess」。名実共にプリコネのテーマ曲みたいなものなので、ここの続投は素直に嬉しかったですね。




・明日ちゃんのセーラー服
 


魂の救済

とにかく、主人公の明日小路ちゃんが良い子すぎる。天真爛漫で人懐っこく、持ち前の明るさで周囲を巻き込んでいく笑顔の天才。
ただ、その中でもただの底抜けポジティブおバカさんにならぬよう、不安だったり落ち込んだ時、悔しい時など、様々な感情の1つひとつがリアルに描かれていました。

もちろん明日ちゃんだけでなく、各登場人物の心理描写も非常に丁寧でした。思春期に起こりがちな心身の変化だったり、他人には相談しづらい機微など、どれも妥協なく表現されていたと思います。
また、学園モノをグダつかせる“ドロドロ”展開がなかったのも好ポイント。これは作者の意向なのかもしれませんが、明日ちゃんの人柄がクラスメイトに作用した結果と捉えたいところです。

ちなみに主人公の明日小路ちゃんを演じるのは、DIALOGUE+の重要拠点ムードメーカーこと村上まなつさん。明日ちゃんの芝居を通じてまなつに興味を持った方は、是非ともDIALOGUE+の公式YouTubeチャンネルを見てみて下さい。まなつ本人も明日ちゃんみたいに人から愛されるキャラクターをしているので、きっと皆さんも好きになると思います。そのまま沼に堕ちろ
 


あと、OP曲は個人的に今期No.1のクオリティですね。
是非とも歌詞に注目して聴いて頂きたいです。文学的で美しいのは言うまでもないのですが、特筆すべきは難しい語彙を一切用いらずにそれを成し遂げた点。素直な言葉による表現が、中学生である彼女たちの等身大を映しているのではないでしょうか。
 




○CUE!
 


声優のタマゴたちが、仕事や人間関係を通じて成長していく物語。
ぶっちゃけ、このひと言が全てです。業界の実情がリアルに描かれているので、「知る」目的での視聴ならかなり勉強になると思います。かといって面白くないのかと言われるとそんなことはなく、個人的には8〜11話なんかは良い意味でベタなドラマティックが楽しめたと思います。
キャラクターとキャストに共通点があるのも好ポイントですね。例えば鹿野志穂と演じる守屋亨香ちゃん(通称「きょんちゃん」)は、お互い幼少期に声のコンプレックスを抱えていた過去があります。赤川千紗と演じる宮原颯希ちゃん(通称「さっぴ」)も新潟県出身同士で、11話ではここが思わぬ形でドラマを呼びました。この手のアニメだと“キャラを声優に寄せて作る”現象が起こって一部では拒否反応を呼んだりもしますが、この作品ではあくまでも共通点としてプラスに作用しているんじゃないでしょうか。
マイナス点を挙げるなら、(ソシャゲ原作アニメあるあるですが)初期登場人物がかなり多く、それに対して序盤での掘り下げがやや浅いところ。上記で「8〜11話」をオススメしましたが、裏を返すとそこまでは割と緩急の少ない30分が続いていきます。もちろん要所要所での魅せ場はあるのですが、何となくアプリによる予備知識を求められている感があり、アニメ勢はこの置いてけぼり感についていけず脱落している層が多いかもしれません。
あとまぁ、演者が全体的に若いのでちょくちょく芝居が拙かったりしますがそれはまぁご愛嬌ってやつですね。こういう作品でまだぎこちなかった子たちが、数年後に業界をリードしていくんです。作品として完成したものを見たい人には向かないかもねっていうのは付け加えておきます。
ちなみにメインキャスト16人中8人がDIALOGUE+のメンバーです。僕個人としてはDIALOGUE+に対する思い入れがあったのでワクワクしながら見ていましたが、全くもってフラットな視点から見ると退屈かも。前半はDIALOGUE+側のキャラ(FlowerとBird)のストーリーがメインだったので、2クール目は残りのメンバーへのスポットライトを増やして欲しいですね。
色々言いましたが、僕はこういうアニメで若手が名を馳せて飛び立つ瞬間が大好きです。特に「CUE!」はアニメ化前から知る声優も沢山いる分楽しませてもらっていますし、これからにも期待しています。がんばれ!



・進撃の巨人 The Final Season
 


原作からずっとそうなのですが、「進撃の巨人」は一つ一つの描写に意味がありすぎて、中途半端に語り出すと収集がつかなくなるんですよね。しかも厄介なことに、見てその場でわかるのではなく、後になって「あぁ、あの時はそういうことだったのか」と意味が繋がってくるものが多い。
だから、今クールの放送部分だけ切り取って話をすることが難しく、感想を述べようとするとどうしてもこの先のネタバレになってしまう。

というわけで、ストーリーに関する感想は完結まで極力お預け。しかし何も語らないのもアレなので、原作との対比や表現について、印象に残った部分に触れていきましょう。

まず、何よりも巨人のデザイン。
MAPPAの描く「九つの巨人」はカッコイイですね。もちろん巨人としての禍々しさや屈強ぶりは健在ですが、特に「鎧」とか「女型」とかすごく美形に描かれていると思います。ファルコの「顎」も鳥っぽいながらもヒト…もとい巨人らしくて良かったです。
また、その「鎧」や「女型」、「顎」が活躍した「イェーガー派」との決戦も見ものでした。巨人だけでなく、立体機動装置によるアクションも大迫力で描かれており、本当に飛んでいるような爽快感を味わえたと思います。僕はスマホで見てしまいましたが、是非ともTVでの視聴をオススメします。最近ならAndroidTVなどの普及もあり、ネット動画をTVの大画面で楽しめますので。

既に原作は完結しましたが、アニメの方ではどう描かれていくのか。最終決戦に期待です。



春アニメはなかなか豊作揃いっぽいので、また感想をまとめたいと思っています。
ではまた。