先ほど、石原夏織 5th Anniversary Live -bouquet- に参加してきました。というタイトルでブログを上げたが、

投稿後に読み返してみて、僕は愕然とした。


何だこれは。ガチ恋オタクが好き好き言っているだけじゃないか。



そういう訳で、こちらの記事ではちゃんとライブの内容を振り返る。


先に述べておくと、僕は所謂ライブレポート的な記事を書くのがものすごく下手だ。


特に──前回の記事を読んでくれた方ならわかると思うが──、夏織ちゃんのこととなると、かなり盲目的になってしまう節がある。


読み応えについては期待しないでもらえると有難い…って言いかけたけど、

別に誰かに読ませるためにブログ書いている訳じゃないし良いか。


それでも読んでくれる人のために、一応、ネタバレありなのでご注意下さいと付け加えて、早速本題へ。







会場はLINE CUBE SHIBUYA。


今回の僕の座席をざっくり説明すると、1F前方ブロック、中盤列中央。


発券当初は「何だよ2桁かよ」と割としっかりめに落胆したものだったが、

前方の何列かが撤去されていたのか、数字の割にステージを近く感じた。


面白いと思ったのが1Fの造りで、最前列から後方にかけて、なだらかな傾斜が形成されている。


また、一つ前の列の座席と座席の間に後ろの座席が来るように配置が成されており、

低身長の方でもステージが見えやすいような仕様となっている。




17:30ギリギリに着席したものの、結果的に開演は20分弱くらい押した。


原因は色々ありそうだけど、この辺は今後の課題なのかな?




散々焦らされ、待ち侘びたライブの口火を切ったのは「SUMMER DROP」。


キャリア史上初となるフルバンドに乗せて、瑞々しくも甘酸っぱい16ビートが夏の香りを作り出す。



そして、開幕一曲目にして、気づく。




あぁ、これ──とんでもない神席引いたわ。




先述した、1Fの傾斜。


それによって生まれる高さが、ステージに立つ夏織ちゃんの背丈とピッタリ重なる。


そして、会場ど真ん中に立つ者にしか許されない特権。


僕の176cmがちょうど真っ直ぐ正面を向いたその先で、夏織ちゃんの視線がこれでもかと言うほどバチバチとぶつかる。


推しを目と鼻の先に感じるガチ恋ディスタンス──とは言わぬまでも、それを補ってあまりあるガチ恋アイコンタクト。


数日前に肩を落とした自分をぶん殴りたくなるほどの絶景が、そこには広がっていた。




夏の織姫が作り出す、夏のひとしずく。


開幕一閃のボルテージをそのままに、スラップの小気味良いリズムから「Cherish」へ繋がる。


ピコピコしたサウンドによる可憐なアプローチと、優しく寄り添うようなあたたかい歌詞。


しかして、それを圧倒するようなバンドサウンドの暴力。


ここらで夏織バンドについて少し触れておくと、

夏織バンドはドラム、ベース、パーカッションと、楽曲のリズムを構成するメンバーが3人いたことで、とにかく音の隙間を許さない。


あと──これは終盤で気づくことだが──中央席のメリットがもう一つあって、

各楽器ごとの音量的なバランスが非常に良かった。


それぞれがしっかりとした輪郭を伴い、ぶつかり合うことなく、それでいて大音量で届く。


チーム石原夏織、良い仕事するぜ。




3曲目は「ポペラ・ホリカ」。あ、これ生バンドでやれちゃうんだ


まるで、無数のちっちゃい“ねんどろいどいしはらかおりちゃん”が会場全体を縦横無尽に跳ね回るかのような、可愛らしく楽しいポップナンバー。



“キミのおかげで今日が好き!”



わかる。僕も夏織ちゃんのおかげで今日が好き




MCも手短に、新曲「Paraglider」を初披露。


流石、発表時から爽やかで疾走感のあるバンドサウンドを謳っていただけあって、

ライブで聴くとCDとはひと味違った化け方をしてくれた。


ラブコメアニメのタイアップとしての甘酸っぱい味も残しつつ、10代の若々しい情景を表した清涼感のあるテンポが鼓膜を突く。




どこまでも続く青空と、薄く広がる白い雲。


夏に相応しい情景を受けて、「半透明の世界で」が続く。


高低差の激しいメロディーラインは、聴く度にボーカル・石原夏織の進化を感じさせてくれる。


ソロアーティストデビューしてから、とにかく高音域における力の抜き方と入れ方がどんどん美しく、そして力強くなる。




そして、藍の風はやがて、暗闇の情景を迎え入れる。


6曲目は「夜とワンダーランド」。


激しく歪んだギターソロが、聴くもの全てを夜の国へと飛び込ませる。


そして、サビ後半の、駆け上がるようなベースライン。


まさにワンダーランドの名を冠するに相応しい、不可思議な心象風景が広がる。




アウトロの残響を置き去りにして、ステージを後にする夏織ちゃん。


そして、ここから先のブロックはまさに圧巻のひと言であった。




オケライブの定番だった幕間映像でもなく、

昨年の「Starcast」で採用されたモノローグでもなく、

ドラム&パーカッションのソロを交えた、バンドセッション。


Em(だったはず)の進行に合わせて、緻密に繰り出される音の共演。


いいよいいよ、そういうの大好き。


Next楽曲の確定演出特殊イントロとか、僕のライブにおける三大性癖の一角だもん(残りの2つなんやねん)。




そして、モニターの奥から現れる、黒の衣装を身に纏った夏織ちゃん。オイオイオイオイ


バンドセッションから、運命のように導き出される「Taste of Marmalade」。


性癖をつつかれたことによる快楽もあったが、ちょっと、いくら何でも夏織ちゃん御本人がセクシーすぎる。


線の細いボディラインを活かした妖艶なダンスと、

そこからは想像もつかないパワフルなボーカルが生み出す、アンバランスという名の調和。




恍惚の坩堝から抜け出す間もなく繋がれた「Ray Rule」では、お馴染みのモニター映像をバックに、ダンサーやバンドメンバーとの緻密なチームワークに鳥肌を禁じ得なかった。


そして、“Ray of Light”の歌詞と共に撃ち抜くポーズが、僕の真正面で炸裂する。もうこれ以上好きにさせられたらおかしくなっちゃう…!!


2コーラス終わりのスラップも音の抜けが良くgood.


この曲だったか正確には覚えていないけど、フレーズによって指弾きとピックを入れ替えていたりしたのも、芸が細かくて良かったね。




ダンスパートはまだまだ終わらない。


昨年リリースの「Abracada-Boo」。ドラムの手数が多いんじゃ!!


ロックバンドのライブ行った時とかによく言うけど、こういう──Aメロで緻密な16ビートを刻むドラムワークと、その隙間を縫い込むようなベースラインめっちゃ好き。


夏織ちゃん楽曲だと「Remember Heart, Remember Love」もそれに近いかも。


えぇ〜、今日はやってくれるかな〜、楽しみだ〜…なんて期待も抱きつつ。




会場は深い赤に色を変え、「Singularity Point」へ。


もう、出だしの“選び続けてる”から強いのよ。


1サビ終わりの重苦しいギターソロも最高。


ちょっと寂しいことを少し話すと、前の「Abracada-Boo」との対比というか。

やっぱ、リリースされたタイミングがコロナ禍の前後かである程度盛り上がりに差は出るよなぁ、っていうのは多少なりとも感じた。


これは多分楽曲のクオリティ云々じゃなくて、単純に世間の流れとかがあって、

やっぱりアフターコロナの楽曲についてはこれからの「慣れ」とか「時間」で育てていくべきものなのかもしれない。


要は、いっぱいライブやってね夏織ちゃんっていう話。




ここまで、激しいダンスパートがまさかの4曲連続。


しかし、それでもファンを殴り続けるのがチーム石原夏織の恐ろしさ。




シームレスに繰り出される「Against.」。


赤と青の混沌とした照明を背にした攻撃的なダンス&アンサンブルで、まだまだ僕たちの想像を超えてくる。


激しいダンスパートでも、ガチ恋アイコンタクトは標準搭載。


挑発的な視線が、「まだまだついて来れるでしょ?」と問いかける。もうやめて、そんなに見つめられたらまたおかしくなっちゃう!!




ぶっ通しの五連撃ですっかり骨抜きにされた──からの「TEMPEST」。!?!?



嘘やろ。


嘘やん。


ホンマに6曲連続でやったで。


MC挟んだんちゃうからな。


今のはないわ。



あまりの衝撃に、何故か西岡剛が去来する(WBCネタ)。


まさかのアグレッシブかおちゃ六連弾に、僕の心身はすっかり恋の味に溺れてしまったのだった。まる。


余談だけど、スモークの量エグすぎて何度かステージ見えなくなってたの面白かったね。




暗転を挟み、今度はダンサーズパート。


お馴染みの面々が、それぞれ異なったアプローチで個性を活かしたダンスを披露する。


え、まさかこのあともまだまだ踊るの?




…その予想は外れて、キーボードの伴奏に乗せた弾き語りから始まる「Remember Heart, Remember Love」。ワ…ワァ…!!


好き好き。そういうのほんとすき。


冒頭のアカペラ/弾き語りアレンジとか、僕のライブにおける三大性癖の一角だもん(最後の1つなんやねん)。



そして、1サビ最後の歌詞。


“One love”


小さく囁く夏織ちゃん。


…ひ…


百年先も愛を誓っちゃうよぉ…!!


そして、先ほど述べたように──やはりこの曲は、生バンドとの相性も素晴らしい。


ミディアムなテンポ感とメロディーラインの裏で、裏拍のハイハットとバスドラム、スネアを軸とした細やかなドラム、そしてそれらを縫合するかのようなベースライン。


す…好き…。



いけないいけない、好き好き言うのは控えようと思っていたのに、どうしても想いが溢れてしまう。


よし、この記事ではもう好きっていうのはやめよう。




お次は煌びやかなギターのフレーズをバックに、「曖昧蜃気楼」を披露。もう好きって言わないって決めたじゃん!!


夏織ちゃんに相応しい、夏の情景を思わせる切ないラブソング。そんなのズルいよ…。


2サビ終わりの歪んだギターソロから、落ちサビのクリーンサウンドへの切り替えが美しすぎる。IMAJOさんのペダル踏みに見蕩れてしまったよ…


そして、曲が終わるとギターを持ち替えるIMAJOさん。


あぁ、次の曲“アレ”ね。




予想通り、「To My Dear」の優しいボーカルが会場を包む。


優しい、優しいボーカル──なんだけど、Dメロでは力強い表現が胸を打つ。


日頃から家族との関係を大切にしている夏織ちゃんだからこそ、歌詞の一つ一つが心に響くね。




ここに来て、久々のMC。


やっぱり夏織ちゃん、喋り出すと別人みたいに可愛いね。


あ、いや、歌って踊っている時ももちろん可愛いんだねど、どっちかと言うとほら、美しいというか、

ニコニコしながら喋る夏織ちゃんはまた違った可愛さがあるというか。



もうライブも終盤戦と語る夏織ちゃんと、それに呼応して残念がる観衆。


この「えー」も、何だかコロナ禍がひと段落ついたのだなと少し嬉しい気持ちになってしまう。




そして次の曲は、そんなコロナ禍でできた曲、「Starcast」。


文学的な歌詞と、怒涛のように押し寄せるリズムの荒波。


ともすればアンバランスとも取れる両者が織り成す、満天のラブソング。


この曲は好きすぎて、何かもう逆に語ることないや。



ちなみに、僕が「音」に感銘を受けたのはここ。


楽器ごとのバランスはもちろん、生音と同期のバランスも絶妙だった。


実はこの曲から音楽用耳栓を外していたのだけど、

終演後も、翌日も一切耳鳴りが残らなくてビックリ。


聴力は一度落ちると戻らないということで、僕はこのアイテムは極力常備するようにしているけど、

やっぱり耳を塞ぐという意味である程度損なわれてしまうニュアンスとかもあるし、特に周りのオタクの声とかはほとんど聞こえなくなるので(まぁこれはメリットの方が大きいかもしれないが)、会場とか座席の感覚に応じて使い分けても良いかもね。




“きっと今夜は星の雨になる”




最後のフレーズを歌いきり、ここでまたエレキギターを置くIMAJOさん。


お次は終盤にもってこいの「♮ Melody」。


そうだよね、この場面でアコギならそれだよね…と思つつ、あれ、これ途中にギターソロないっけ?


え、これどうするんだろ…と思っていると、なんと曲中にスタンドに引っ掛けたギターを持ち替えるというパワープレイ。


ほえー、なるほど、そういうやり方もあるんや。


ちなみに、ギターソロが終わると再びアコギにチェンジ。


これは今まで僕が行ったライブで見てこなかったやり方なので、すごく新鮮だった。




そして、人気曲「Plastic Smile」。あぁー、良い繋ぎやぁ


やっぱり声優が歌う意味ってこういう曲でこそ出てくるよなぁ、と強く感じさせてくれるナンバー。


単純に音階を合わせる上手さがどうこうじゃなくて、メロディーと歌詞を繋いだ、その先にある、声による魅せ方というか。


特に夏織ちゃんは、声優として彼女にしか表現できない領域があると思っていて、

それが一時はずっとフラれる役をやっていたりもしたのだけど、

それもまた表現者としての強みだよね。




さて、“あと2曲です”と宣言してからの「虹のソルフェージュ」。


みなそれぞれの色のサイリウムを振り、会場がまさに虹色に染まる。


この曲は前回のライブ「Starcast」で大きく成長したなぁ。


ライブにおける“大事なところ”を安心して任せられる、代表曲の一つになったと思う。


僕は青色にしたけど、みんなは何色にしたかな? いつかオタクたちと酒を飲む機会があったら、これを議題にしてみるのも面白いかもね。




そして、最後はデビュー曲「Blooming Flower」。


ライブタイトルに合わせた、今回のリードナンバー。


不意に、ゆいかおり活動休止からアーティストデビュー発表までの空白とか、初めて参加したリリースイベントでのお話し会とか、1stライブの頃の思い出とか、

色んな記憶が頭をよぎる。


長いようで、あっという間だった5年間。


ソロデビューから、いつの時もファンとの距離感を大事にしてくれた夏織ちゃん。


前回のライブでは幕間モノローグやアコースティックバンドに挑戦して、

今回のライブでは初のフルバンドも携えて、見事にやり切ってくれた。


これから更なる飛躍への確信を残し、一旦はライブの幕が降りる。




もちろん、アンコールもバッチリ。


初手は「夢想的クロニクル」。イントロのオシャレに歪んだギターフレーズが好きなんよ。


最後の“hello hello”を飛ばしちゃう夏織ちゃん。アンコールは文字通りおまけというか、リラックスした表情で臨んでくれるのが夏織ちゃんらしくて良いね。




アンコールではお知らせと共に、ここまでの想いを語る。


本編中のMCでは“今日は泣かない”と語っていたものの、ここで目に光るものが。


それでも、夏織ちゃんなりの言葉でしっかりと感情を紡いでくれたことに最大限の尊敬と感謝を。




写真をパシャリしたあとは、「Untitled Puzzle」。難民救済おめでとう


1stシングルの曲、そういえば全然やってなかったよね。


大事な想いを込めた、大事な2曲。これからも、キャリアの大事な場面で出会えると良いなぁ。




アンコールラストは「Face to Face」。


ファンとの距離感を大事にする夏織ちゃんの、声優アーティストとしての在り方が込められた一曲。


最後は1F通路まで降りてきて、ファン一人一人としっかり目を合わせて微笑んでくれる。


2サビ終わりの俊龍楽曲特有のクッッッサいギターソロ(褒め言葉)が生バンドの爆音で鳴らされるのも乙なものだったなぁ。


そして、Dメロからラスサビへの繋ぎではブレイクを挟み、鍵盤に乗せた落ちサビ風での歌唱へ。


あー、そうそう。それだよそれ。そういうのめっちゃ好き。


ラスサビで楽曲止めてからのアカペラ/弾き語りスタイルとか、僕のライブにおける三大性癖の一角だもん(まさかの全部揃ってもうた)。


ドラムのフィルインから元のスタイルに戻ると、それに合わせて銀テープが舞う(ちなみに印字などはなかった)。


大観衆の声援を受けて、今回のライブ「bouquet」は大団円。






そういう訳でサクッとセトリごとに振り返ったところで、

今回のライブについての総合的な振り返りというか、以下余談。


まず、前回の記事でも触れたけど、やっぱりフルバンドって最高。


ロックバンドのデカい音が好きみたいなところももちろんあるけど、

デカい音なりにしっかり調和が取れていたっていうのはかなり好ポイント。


終盤だけとはいえ、耳栓なくても後でキンキンならなかったしね。


そして、その中でもプロの演奏に負けないボーカリストとしての輝きを放った夏織ちゃんは、やっぱり流石だと思った。


この辺りはソロデビューからの5年だけでなく、この業界で15年間生きてきた彼女の経験とか強さの成せる業だったかな。


元々の土台がしっかりあるからこそ、こういう──実力がモロに出る舞台でこそ、その真価が発揮されるんだなっていう満足感。




そういえば、終演後にはお見送り会という催しが実施された。


文字通り、たった今さっきまでステージの上に立っていた夏織ちゃんが会場の出口でお見送りをしてくれるというものだ。


僕みたいな全肯定ガチ恋オタクにとっては至極有難い限りだけど、

今後への課題も感じるイベントだったかな。


いや、それ自体は非常に素晴らしいものだけど、多分準備で30分くらい待った


もちろん今の今まで全力でステージをやり切った夏織ちゃんに、早くお見送りの準備して欲しいだなんて無慈悲なことは口が裂けても言えない。


これに関してはファン側が合わせる必要があって、例えば遠方から来ている人は翌日の仕事を休むとか、そういう“覚悟”が求められる。


逆に運営は“押す”想定をして開演時間を早めたり、夏織ちゃんの負担にならない範囲で時間の短縮ができそうな箇所を探したり、

そういう改善の余地はあったと思う。






※以下、余談。ライブに関する記事は続かないので、ブラウザバック推奨。


ここまで色々話してきたけど、やっぱりこういう書き方をするのは苦手だ。


ざっと自分で読み返してみても、事実ベースで書くとどうしても自分の文字じゃない感が拭えなくてソワソワする。


ゾワゾワじゃない。ソワソワだ。


地に足がついていないという感覚を言っているのであって、別に嫌悪感とかがある訳ではないので悪しからず。


↑こんな風に、好き放題書き殴っている時の方がよほど自分らしい。



…さて、話が逸れたので少し戻そう。


何で僕がこういう振り返りが下手なのかというと、

僕の中に音楽的なルーツが乏しいことが挙げられると思う。


要は、音楽を語る上での引き出しが少ないのだ。



僕は好きな曲やアーティストを選ぶ時に「声」によるウェイトがかなり大きな割合を占めていて、一方で「歌詞」への執着はほとんどない。


どれだけ良いことを言っていようと、そもそもの声質が好きじゃないと聴いていられない。


これは僕が声優オタクだからではなく、むしろ逆で──元々そういう側面があったから、声優アーティストにハマりやすかったのだろう。


あと、まぁ、僕はシンプルに性格がひねくれている。


どれだけ良いことを言っていようと、その人たちが持つアーティストとしての土台や信念──プロとしてどういう存在で在りたいかとか、どういうところを目指して行きたいかとか──が見えて来ないと、いまいち惹かれない。


結果的に、僕は好きなアーティストが(音楽を多少齧っているやつの中では)明らかに少ない方だと思うし、

それもあって、いつまでも音楽というものと向き合う時の引き出しが増えない。



そして、そういう経緯があるからこそ、“ノリやすい”曲は好きになりやすく、ゆえにアニソンはハマりやすかった。


アニソンは“アニメ業界と関与している”ことが条件で、それさえクリアしてしまえば非常に多様な楽しみ方ができるのも特徴だ。


変に良いことを言わず、勢いとかテンションで楽しめる曲が多い点も、僕の性分に合っている。


僕はなるべくして、アニソンのオタクになったのだと思う。




つまるところ、僕がこのソワソワと折り合いをつけるためには、色んな音楽に触れることしかない。


昔から人から勧められたものを好きになるタイプじゃないけど、

まぁ、ここまで読んでくれている君たちならある程度僕のことを理解してくれているだろうし、

オススメの曲とかアーティストがあったら是非教えて欲しい。


毎度好き好き言っている訳にもいかないので、色々試行錯誤しながら、もう少ししっくりくるスタイルを見つけていきたいね。




ではまた。