OUSIA収録曲が発表されました。
ミックスダウンが終わってから、何度もProToolsで曲順、曲間を調整して…
Bの方は全曲入るということで、比較的ナチュラルに決まったんだけど、Aはとても大変でした。
まずBと全く違う印象にしたかった。
でも流れもしっかり作りたい。
どの曲を収録するかもだし、メンバーともかなり話し合って試行錯誤の末に出来たこの曲順。
前後の曲との繋がりで歌詞の見え方も変わって来るような…そんな作りになっています。
そして今日、ある程度デザインが出来たリリックブックレットを見ながら、一通り聴き終えて、何とも言えない感情に自然と涙が溢れていました。
「創り上げた達成感」とかそんなモノではなく、純粋にこのアルバムが訴えかけてくる力だなと思っています。
個人的にフルアルバムと言うのは、とても思い入れがあって、「1枚の重さ」というのを毎回意識して作ってきたつもり。
人生でオリジナルフルアルバムを作るのは3枚目だけれど、今回のアルバムが、間違いなく一番歪で、一番重々しいアルバムになっていると思います。
決してバランスの良いアルバムでも無いし、「疲れる」アルバムだと思う。
これを「良い」と思ってくれる人はかなりマニアックな人間だと思うけれど、まだ触れたことの無い人達にも、必ず同じ波長を持つ人はいると思うから、まずは色んな人に触れて、感じて欲しいと思う。
ーまだ自分が10代で、ただの一リスナーだった頃…
精神的に辛い時にヴィジュアル系の曲を聴いて救われたこと。
自分もそんな存在になりたいと思い、歌うことを志したその「核」は今も変わらない。
でも時が経ち、自分がある程度「大人」になると、どうしても若い時に感じた様なことを、リアルに歌うことが出来なくなってくる。
「ヴィジュアル系」のファンと言うのは、やっぱりその性質上、若い子が多い。
勿論、若い子にウケる様な歌詞を意識することも出来るけど、それを「リアル」に歌うことは出来ない。
やっぱり自分が思っていることや感じたことを歌わないと「リアル」さが出ない。
オレが歌いたいのは、最近のヴィジュアル系で流行りの空想のサイコパスじゃない。
もっとリアルな「人間」とその世界を描きたい。
歳を重ねて色々理解ることもあって…
多分受け手がある程度「大人」じゃないと理解出来ないと思うんだ。
ファンメール等でも、
「年齢的にライヴに行き辛い…」
とかいうメッセージももらうんだけど、
そんな人にこそ一度LIVEに触れて欲しいと思う。
勿論オレが行ってる「大人」と言うのは、実年齢の話じゃなくて、精神的なモノで…
この歌の真意が伝わる10代が居たら大したヤツだと思います。笑
これからはそういった「大人」なファンや男ファンをもっと付けて行けたらなと思っている。
LIVEに行き辛いなと思ってる大人や男にも、積極的に来て欲しい、勿論「OUSIA」を手にしてね。
アルバムタイトルと、ワンマンタイトルを一緒にしたのは理由があって、アルバムとワンマン両方で「OUSIA」が完成される様になっています。
まだ詳しいことは言えないけれど、どちらも楽しみにしていて。
儿