久しぶりにこんなに落ちた。
29日のライヴが終わってから、「何か」に負けた気がして、どうしようも無いくらい落ちた。
実際その日の映像を見ても、「何が」悪かったのか解らない。
ノリが良い悪いとか、演奏がどうだとか、そんなことでは無く、見えない「会場の空気」に負けたのかもしれない。
それからずーっと囁くんだ。
「お前なんか誰からも必要とされていない」
「お前の歌なんて何の価値も無い」
「お前なんかバンド辞めてしまえ」
って、頭の中でグルグルグルグルと。
あの日はライヴ後に事務所バンド全員での撮影会もあって、本当に地獄だった。
「あんなライヴして、どのツラ下げてファンの前に行くんだ?」
正直半分以上覚えていない。
幸い後ろの方に居たから、フードで顔を隠して目を瞑って、ずっと自問自答していた。
年始のワンマンで、寺子屋所属を発表した時、ファンから色んな反応があった。
驚くのは当然だろうけど、それで「バンドが悪い方向に変わった」という結果を見たのなら、叩いてくれようが、文句を言おうが、大いに構わない。
ただ、結果も何も見ないで、まるで「それだけでバンドが変わった」かのように言われたこともあって、すげーショックだった。
バンドにも事務所にも失礼だよね。
実際所属してみて、アルバム一枚作るのでさえ、妥協無く出来たのは、ある意味事務所のお陰でもある。
事務所の先輩に、新人がこんなこと言うのもあれだけど、バンド歴としてはほぼ同期だから言わせてもらうけど、実際関わってみて、えんそくってすげーアーティスティックなバンドだなと思った。
ぶうさんの話を聞いてても、勉強になること、共感出来ることも沢山あるし。
周りから見たら180度違う様なバンドだし、ファンがライヴに求めているモノも全然違うと思うけれど…
だからこそえんそくのファンにも、他の寺子屋バンドのファンにも、認めて貰えるライヴがしたかった。
寺子屋に入っても変わらない…イヤ、もっとディープになった、凄いバンドになったと言われるくらいのバンドに成らないとダメなんだ。
もう嫌なんだ。
こんな思いをするのは。
今日からのツアー、もっと本気でぶつかりにいきます。
他のバンドのファンに喰らい付いてやります。
自身のバンド人生を賭けて。
儿