江戸っ子ってどんな人のことを言うのでしょうか?

時代劇に出てくる、おっちょこちょいで「てやんでいべらぼうめ」みたいな人達を連想するのではないでしょうか?

江戸っ子の条件について考えてみました。

江戸っ子という言葉が生まれるのは江戸開府から170年以上経った明和8(1771)年に「江戸っ子の わらじをはく らんがしさ(慌ただしさ)」という川柳が詠まれて以来という説があります

その頃には江戸の人口も増えて江戸っ子という言葉が定着したのでしょうね。そして江戸っ子の条件としては

①江戸城の鯱を見て水道水を産湯に使う

江戸城の近くで生まれ育ち、江戸市民が利用していた上水道を利用する。

現代に言いかえればやはり江戸市街地(旧東京15区)の生まれでしょう。現代でいえば上下水道は当たり前の時代ですから東京ならではのステータスに置き換えるべきか

②金ばなれがよい

江戸っ子は宵越しの銭は持たないと言います。火事が多い街だったので余分な財産を持っても焼けてしまうので、パーっと使ってしまったなど様々な説がありますが、細かいことに執着しない所は関東人の気質ではないかと思います。それに金離れは良いが下品に使うものではないという洗練された都市文化が加わったものではないかと。ただ金離れが良いのではなく、高級車を乗り回して派手な服装で飲み歩き、銀座のクラブで札束をばらまくようなスタイルではないということ。

③乳母日傘の育ち

上品で品のいい育ちを言います。江戸っ子というと、てやんでいべらぼうめなんて言い放つ威勢がよく少々乱暴な人たちを連想する人が多いかもしれません。しかし江戸っ子と言っても色々あって職人もいれば、大店の商人の子弟もいたでしょう。みながみな時代劇のドラマに出てくるような変な江戸っ子ではありませんでした

④江戸生粋の生え抜き

これについては後述します

⑤「いき」と「はり」を心得ている

「粋」という言葉を一言で表すのは難しいかもしれません、江戸っ子の美意識の中でイメージとして捉えているものがありますが、言葉にするとなんとなく違うのではないかと思う部分があります。辞書の言葉を借りると「垢ぬけをしていて張りのある色っぽさ」だそうです。言葉にするとなんとなく野暮ったいですね。

「はり」は江戸っ子の意地をあらわすものです

江戸っ子とは簡単に言いますと。旧江戸市街地で代々生まれ育って江戸気質を受け継いだものということになります

長くなるので続きはまた明日