江戸であった場所に古くから住んでいる人達を江戸っ子と呼びます。それでは、江戸ではなかった他の東京の地域に住んでいる人や、代をあまり重ねていない人達はなんと呼んだらよいのでしょうか?

私の個人的な見解では、東京人と呼んでよろしいかと思います。

よく使われる例では、東京に住んでいる人をなんでもひっくるめて東京人と呼ぶのはいかがなものかと思います。地方の人など、東京在住の人のみならず、東京の路上にいる日本人はみな東京人と呼んでしまいます。 江戸っ子と違い、東京人には定義はありません。

しかし東京人と呼べるのは、一代でも東京のいずれかの土地に産している東京生まれの東京育ちの人間のことだと思います。

やはり東京の言葉でしゃべらなかったり、東京に骨を埋める気の無い人を東京人とは呼びたくありません。東京人と呼ぶのであれば一本筋が通ってなければなりません。

よく東京人とは貶められる存在として使われます。江戸っ子からは、江戸っ子と東京人は違うのだと言われます。確かに江戸っ子は稀少かもしれないけど、江戸っ子も東京人も東京を生まれにする人種のカテゴリーの一つであって、どちらが優位というわけではありません。

地方の方、特に文化度の高い地域に住まわれている方は、江戸っ子はまだよいが、東京人がでかいツラをするのは気に入らないと言われるのをよく見かけます。しかし江戸っ子ではなく東京人だからといって文化度が低いわけではありません。 所詮、江戸っ子だ、東京人だと自称して他の文化を貶めるのは無知なる証。その逆もまた然り。

東京人とは東京生まれの東京育ちで、東京にアイデンティティーを感じる人を言うべき言葉だと思います。 大きな声では言えませんが(笑)私は江戸っ子の端くれであることを誇りにも思ってますし、東京人であることも誇りに思っています。 東京人という言葉がもっとさまざまな場所で当たり前のように使われるようになったら良いですね。