2000年9月から活動を始めた東京再発見ですが、今年で10年目の活動に入り、来年には10周年、オフ会の回数も200回を数えるようになります。

元々は旅行の話をインターネットを通じて話せたら良いなと思って立ち上げたサークルでしたが、思いのほか好評で私もハマってしまい、2001年1月に初オフ会を開いて、しばらくは人と人との交流のための飲み会サークルだったような時期もあり、ベースとなるサイトもjside、エキサイトサークル、ヤフー・・・など転々としながらミクシィにやってきました

10年目という節目を迎えるにあたって、今までやってきたことをまとめて、これからやっていきたいことを体現できたら良いのではないかと考え、その手段として、以前から考えていました東京再発見のNPO法人化はできないものかと思いました

NPO法人にしなくても今のままで良いのではないかというのがたぶん大方の意見だと思います。今のままでも充分に楽しい会であると思われますから。しかしこのコミュニティを立ち上げた理由に、東京の魅力を多くの人に知って欲しいということが根本にあります。

現在の楽しいイベントを行う形を残しつつも、NPO法人という社会的に信頼を置かれるような形で東京の情報を発信したり、知る機会を得る場所にできないかと考えています

東京再発見をNPO法人にしようと思ったのは、いきなり思いついたものではありません。

以前よりこの活動が社会に貢献できないものか、東京のことを広く多くの方に知って頂けないものか、東京の歴史や文化を子供たちに受け継いでもらえるような場を作れないかと考えていました。

3年前に、あるNPO法人の活動を見て、このような形でできないものかと思って、資料を集めたり、あれこれ調べたりしました。しかし当時は普通にインターネットのオフ会をしている感じで、NPO法人という団体にするようなイメージもありませんでしたし、活動を支えていく資金を集められそうな雰囲気もありませんでした。NPO法人という形にするには段階を踏まえなければいけないと考えました

2年前に初めて総会を行い、規則をはっきりと定め、団体の体を整えたのはNPO法人にするためのワンステップでもありました。また、有料化を決めたのもこの総会でありました。それまでは経費は幹事の全額負担。下見にかかる交通費、見学費用、手数料、通信費、印刷代、資料の購入費用、ドタキャンのキャンセル費、赤字や様々な自己負担が限界に来ていたので有料化を実施しました。もう一つの意味は将来、NPO法人となって活動資金を自分達で調達しなければならなくなった時のための準備として有料化を考えました

2年も経つと有料にした経緯を知らないその間に入会した人が時々、「なぜ有料なのですか?」とか「集めたお金は何に使うのですか?」という質問を受けることがあります。

無料でやっている所はみんな幹事が自己負担で(金儲けのための飲み会をやっているコミュニティを除く)行っているのを当たり前に思ってはいないか?幹事は自己負担になっても、参加者の喜ぶ顔や達成感を味わい満足しているのです。それもたまにやるのだったら自己満足でもいいのですが、やはり定期的にやるとなると負担がかなり大きくなります。本当は有料にしたい幹事さんは多く居ても、参加者が減ることや、参加者の不満を考えるとなかなか有料化に踏み切れない所が多いと思います。私も有料化にするまではかなり迷ったり、大変な決断を迫られました。しかし先々のことを見据えて、総会において参加者の総意という形で有料化を決めさせて頂きました

参加費が集まってさぞや資金が潤沢にあるだろうと思っている人がいるかもしれません。しかし一人100円ちょいぐらいで、集まっても数千円。利益を得るために行っているわけではないので、誕生日の人にケーキを買ったり、趣向を凝らしたり、一人あたりの負担が大きくなってしまう場合は補填したり、いっぱいいっぱいであったり、赤字であったりします。

しかし、将来的にNPO法人の自己資金調達をする時の実験として、あれこれ勉強させてもらいました

NPO法人については第一回総会の時に話しましたが、多くの人にそこまでする必要は無いのではないか、コミュニティとしての活動から逸脱しているのではないかと言われ、私と多くの人とは距離感を感じ、同床異夢であることを痛感させられました。みんなとしてはミクシィの中の散歩サークルに参加しているという気持ちがあると思います。私としては東京を広く知ってもらうサークルであり、ミクシィも散歩もその手段の一つに過ぎないのです。なかなかミクシィという枠を外して考えてもらうのは難しいのではないかと思いました。

第一回総会から徐々にNPO法人に向かっていく雰囲気を徐々に醸成していこうと考えたのですが、昨年は私の仕事も忙しく、イベントの準備だけで手いっぱい。総会も開けず、HP作成もままならず、無為に1年を過ごしてしまった感じがあります

今年に入り、機は熟したとは到底言い難いのですが、10年目を迎えるにあたって、節目を機にやらねば、また機を逃してしまうと考え前向きに進んでいくことを考え公にお話をしました

果たしてどうなるものか。前向きに頑張ろう!