民安ともえ オフィシャルブログ 「日々の民安」 Powered by Ameba -6ページ目

網膜剥がれてくっつくまで。〜網膜剥離手術のコト〜③

一時的に右目の視力がゼロになりまた治りました。そんな私の網膜剥離手術記録3回目です。

今はすっかり治ったのでご心配はなく!
色んな方のお話を聞くと、私は運が良かったのだと思います。
同じ症状の方のご参考になればと思います。
------------------------------------------------------
第3回「突然手術…?!」

心配であまり眠れず月曜日になりました。

日曜は救急から戻ると、早朝から起きてた事もありもう夫婦してぐったりしてしまいました。でもちょっとうとうとしたら、月曜は朝9時から検査です。

こうなると通うのが大変なT大病院。最寄りのどこからも遠いのが特徴です。けーさんに手を引かれながら暑い中をトコトコ向かいました。

自動受付で診察券を通すと、T大病院では診察表とアラームがもらえます。(機械からエアコンのリモコンくらいの大きさのアラームが出る)
診察表には、何時からの検診になるかが記載されています。
診察は、

各科ロビーで待つ
→①アナウンスで診察室前へ呼ばれる
指定診察室前のイスで待つ
→②その後名前で呼ばれたら入る。

この2段階を踏みます。

このうち、①の呼び出し用にアラームがあり、アラーム電波は病院棟全体をだいたいカバーしているので、受付さえ済ませたらどこにいてもいいのです。これ、とっても楽。

今別の診察でN大病院に通ってますが、ここは「診察室の目の前で絶対待ってないとダメ」という診察があります。(通常は何科の何番まで呼ばれてるかがあちこちにあるモニターに出てるのでそれをチェックすればいいんだけど、注射とか機械検査なんかがここに表示されない)

この日は緊張してて大人しくロビーで待ちましたが、その次からは地下のドトールによく行ってました。

アラームがあるとはいえ。。

T大は待ちが超長い!!!
救急から予約してても、9時受付して見てもらえるのはだいたい2時間後です。さすが大病院…。

①アナウンスがあり、圭佑さんと中の診察室前イスへ。
中で待っていたらだんだん混んで来たので、圭佑さんにはロビーに戻ってもらい1人待ち。

まずは視力検査。

検査に使ういつものあの C とか平仮名が書いてある機械のやつが、1番上でも見えない…。

もともと視力は0.06とかなので弱いんだけど、さすがに1番上は見えてた。うーん。見えるとか見えないとかではなくて、視界が半透明の茶色なのだ。

半透明というと透けてみえそうなので語弊があるけど…
実際には「薄い茶色と、光が見えるけど、景色は見えない」という感じ。光は、感じる。
それで、視界の外側1ミリくらいが、元の視力くらい見えるので顔を動かしたりして工夫して画像を確認すればなんとか視力検査のCの向きもわからなくはないんだけど…。
それでは本末転倒なので、顔を動かさずに見えないものは見えないと返事する。

機械でも見えないので、検査の女医さんが、八角形の真ん中に C が印刷されている手持ちの視力検査カードを出してきた。これを先生がクルクルと回しながら近づいて来て、どこまで近づけば見えるのか確認するわけ。

しかし。。。

ぜんっぜん、見えないのだ。
嘘だろう。今女医さん私の目の前にいるぜ…。



右目の視力は、ゼロである。

その後、瞳孔を開く目薬をさして、機械で検査。

目の中がよく見えないとかで、もう一つの機械へ行って検査。

検査結果を持ってやっと専門の先生へ。

そこでもう一回瞳孔を開く目薬をさして…

先生「はい眩しいですねー!上を見て!斜め上!はい横、もっと!もっと横!はい斜め下ー…」

強い光を目に当てながらあらゆる角度で目の奥を見ようとするが


うぉい!!!!

いえ。。。
書き方は乱暴ですが。もう少し丁寧に説明ありました。

はっきりとは見えないまでも、どうやら右目の上右奥から出血しているようだと。
しかし目が濁り過ぎていて裂孔なのか円孔わからないと。そしてその影響で網膜が剥がれているらしいがどの程度かもわからないと。

なので、いったん該当箇所っぽいところをレーザーで焼いてみる。
突然手術という手もあるけど、それは乱暴なのでいったんレーザーを試そう。
それでもし血が止まったら、濁りが薄まってどこがどんな傷なのかはっきりするかもしれない。

そういう、治療方針でした。

しかし、今から。

いい、い、今から!!!
いまからーー!!!

民安「あの。。」

何故か薄暗い廊下を先生の後ろについていく。
その先にはあかりの消えた真っ暗な処置室。
(まあ、眼科はどこもすごく暗い。何か理由があるのでしょう。診察室も真っ暗です)

先生「なんですか?」
民「痛いんですか?レーザーって」
先「痛くないですよー。網膜には痛覚がないんです」
民「えっ!本当ですか?」
先「あー、ちょっとくらい…は?」
民「痛いんですか?!」
先「チクッとくらいするかな?」
民「麻酔的なものは」
先「しませんよー。目薬の麻酔はありますけどね」

(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)

民「先生…レーザーというのは手術ではないんでしょうか?」
先「あ、手術ですね。レーザー手術。」

ふ、ふえええ。麻酔なし手術というパワーワード……!!!!!

殆ど顕微鏡を覗くくらいの気軽さで、レーザーの機械に先生と向き合いました。

先「撃ちまーす!はい!」

ピシュ!!
民「いたっ。。。く…ない」

先「あ、この辺ぽいなー、はい!」
民「(日本語が怖い!)」
先「あー、いい感じですね、はい!」

数カ所レーザーを撃ったでしょうか。

たしかに鋭い感じの痛みはありませんでした。
強いて言うなら、
指で目を奥にグゥゥゥッと押される時みたいな熱さと圧痛がじわりとありました。
後々調べてみたのですが、痛くないレーザーと言われるPASCALだったのかもしれません。

痛くはなかったものの、緊張して、へとへと…。

この日から、眼帯が支給されました。

眼帯というと

こういうガーゼ製の四角いの想像しますが、
今の主流は

こういう、立体カップだそうです。患部にガーゼが触れたりしないので衛生的。
私もアルミ製のカップ眼帯を出されました。

ここから一週間様子を見て、出血が減って濁りが取れるかどうかを確認するのです。

どうなるんだろう…。よくなるのかな、よくならないのかな。

なんだかハラハラしながら薬局で薬をもらうために待っていたら。

となりのお婆さんが話しかけてきました。

「あら、旦那さん一緒に来てくれてるの?良いわねぇ。優しいのね」

そういえば。。

付き添いがいる人なんて、あまりいないんだな…。

ぐったりしていたので会釈くらいしか出来なかったけど。

見ず知らずのおばあさん、そうなんです。
遠近感がわからなくて不安で、歩きながらイライラしていた私の手を引いて、炎天下を一緒に来てくれた優しい旦那様なんです。

圭佑さん、ごめんね。ありがとう。

帰り道、手を繋いで歩きながら、こう考えてました。あまり怖くなくなったな…と。

右目が見えなくなってから、困るし不安だったけど、最初からずっと思っていたことは。

大丈夫かな…って。

だって私は。

もう死ぬまで独りだと思ってたのに圭佑さんがお嫁さんにしてくれて

実のおかーさんが再婚して嫁に行っちゃって、
お爺さんもお婆さんも亡くなったからわたしには実家も家族もいなかったのに
圭佑さんが実家も家族もくれて、

優しいお父さんとお母さんと兄弟が出来て

今もう一生分幸せなので
右目が見えなくなっても、大丈夫だ。

まあ左目見えてるから、仕事も出来るだろう。
甘いかも知れないけど…

私は大丈夫。ずっとそう思っていました。
圭佑さん、ありがとう。


でも、

この時はまだ、自分の心がこの後どうなるのか、
色々わかってなかったのです。

次回、失明という意味。

もし良かったら、更新の励みになりますので☺️
いいね!や読者登録も!宜しくお願い致します❤️


タヌキとキツネ展&FFと天野喜孝の世界展in池袋

この間、お友達のサラさんと、池袋で原画展ハシゴしてきました(*^^*)

まずは、「タヌキとキツネ展〜タヌキ山にようこそ〜」

コミックス収録分の漫画のパネル展示、SNS人気トップ3発表、撮影コーナーやグッズ販売など。

タヌキツのコップのふち可愛いなぁ…!!
欲しい…!

壁に貼ってある「写真の撮り方」にもありますが、写真撮ってくれるスタッフさんが

「はい!のばしてー!
もっとのばしてー!!」

とタヌキツを伸ばすことを要求。なぜ。笑

グッズもゲットして、次はサンシャインへ移動。
移動途中。サンシャインの庭園が進撃の巨人コラボしてた。怖いって💦

そして。
FFと天野喜孝の世界展!!


いえーーー!!!

実存しましたクリスタル✨

ああ。。すげえなぁ。。

最近の展示はツルッツルのプラスチックパネルで展示されてたりするのね。素敵だなあ。

天野喜孝先生といえば、私にはFFもそうですが菊地秀行の「吸血鬼ハンターD」、田中芳樹の「創竜伝」。いやー、お金なくてハードカバー買えなくて、でも一刻も早く新刊読みたくて(文庫の方が発刊が遅い)速読目に立ち読みとかしたよね。懐かしい。
中学生の頃は絵を真似したり塗り方を真似したりしました。大好き天野喜孝先生。サラさんはインタビューで会ったことがあるのだって。凄いなぁ…!!


普段出不精な私ですが。
誘ってくれるお友達のお陰で好きなものを見にいけました❤️ありがとうサラさん😊😊😊

網膜剥がれてくっつくまで〜網膜剥離手術のコト〜②

一時的に右目の視力がゼロになりまた治りました。そんな私の網膜剥離手術記録2回目です。

今はすっかり治ったのでご心配はなくね!
同じ症状の方のご参考になればと思います。
------------------------------------------------------
第2回「避難訓練の最中に」

飛蚊症を患って何ヶ月か経っていました。

その間に、なないろクリップはああなってこうなった訳ですが…(簡単にいうと愛踊祭の地区予選で敗れた)

本当に国内外、沢山の人に助けてもらって応援してもらった愛踊祭でした。4位になった時は嬉しかったな…。
なないろクリップでの活動再開を勝ち取る事は出来なかったけど、熱い夏を過ごしました。

そんな大騒ぎも一段落した残暑のある日。
家で寝ていたら早朝に宣伝カーが回って来ました。

「これから、町内の避難訓練を行います。時間のある人は参加してください。繰り返します…」

避難訓練。
出た事ないな。
むしろどこに避難するんだろこの町内。

同じくまだふにゃふにゃ寝てる圭佑さんをユサユサ起こして、2人して宣伝カーが言っていた裏の公園へ向かいました。
とても暑い日でした。

行ってみると、2つの町内会の合同訓練として、それぞれの町内会の人が分かれて集まっています。

( ;∀;) あれ…
しまった………
これ誰でも参加じゃないぞ。。
町内会イベントだ。

宣伝カーはそんな事言ってなかったけど、町内会の会員対象イベントだったのです。
しまった。町内会とか入ってねぇ。。

気がついた私は圭佑さんとその場をそっと離脱しようとしました。そこへ

「あらーー、若い人が!どこの町内会?」

( ;∀;)うおおおすみません!違うんです!

民「あの、すみません、避難訓練と聞いて来ちゃったんですが、町内会には入ってないので、帰ります💦」

「ええ?いいのよお、若い人にいて欲しいわ。
住んでるのはどこ?」

( ;∀;)えーとえーと

「いいから。あの人にね、挨拶に行って。それで、参加しなさい!!!」

( ;∀;)冷や汗←超人見知りなので嫌な汗をかいている

午前中の炎天下の中冷や汗をかきながら、どうしようどうしよう、と逃げるわけにもいかず知らない強いおばさま方に挟まれつつ。
すぐ終わるのかなと思った訓練は、放水訓練やAEDの使い方を教わる時間のかかるもので、見知らぬご町内の方々と一緒にそれを眺める事になりました。

そうしたら。突然。


ちょうどそっくりな画像見つけたので。
まさにこんな感じでした。

右目の中に、水に墨を落としたように上からポトリと黒いシミが広がりました。

元々飛蚊症のゴミも見えてた訳なんですがそこにビッグニューフェイス登場な感じ。

( ゚д゚)えっ?えっ、何これどうしよう。。

しかし家に帰れる空気ではありません。
右目の異変には気がつきつつ、とりあえずそのまま避難訓練に参列すること1時間半…。

最後に緊急用の水や食料を配る段になってからやっと、流石に町内会費も納めてないのに貰うわけにいかないので人混みに紛れて見つからないようにそっと逃げ帰りました。


その後、急ぎのPC作業があり
帰宅してからすぐ1,2時間パソコンに向かっている時に。

( ゚д゚) ・・・ 

(つд⊂)ゴシゴシ 

なんか、見え方がおかしい…。

(;゚д゚) ・・・ 

(つд⊂)ゴシゴシゴシ

(つд ゜)ソッ

(;゚Д゚) …!? 


右目が、

見えてない!!!!

目は両方あるので、作業しててもすぐには右目だけの異変に気がつかなかったのです。

左目を隠すと、
うすーい茶色に染まった半透明の空間が広がり、縁の方でうっすら景色が見えてるものの真ん中を中心に8割の視界が見えない状態になっていました。
しかも、これまでの飛蚊症の黒ではなく、
茶色。赤サビのような…

……これは。血の色だ。

民「けーさん」
旦那様「どうしたのー?」
民「あのねぇ、ヤバいかも。あのね、右目が見えなくなっちゃった。これから病院に行きます」
旦「えええええええええええええ?!!!」


そりゃ驚くよね、ごめんよ旦那様…。

しかし折悪く日曜日。
1番近い救急を調べるものの、どの病院にも眼科の専門医の人がいません。
そんな中で「専門医はいないんですけどとりあえず来てください」と言ってくれたのがT大病院。
取るものもとりあえず、圭佑さんと2人で病院へ向かいました。

日曜の外来はシーンとしてロビーの電気も消えてます。救急で来たもうひと家族と私たち夫婦のみ。

若い先生?が来て目を見てくれる。
初めは、いやー、なんでしょうね、と軽いノリで診察していたものの、右目の視力がほぼ無い事がわかったあたりで若い先生が敬語になる。

どっちみち、日曜日の病院では緊急手術でもない限り何も出来ないのだ。
というか、万が一緊急の手術が必要だったとしてもそれを診断出来る人がいない。

「明日、担当の先生に予約を入れておきますから朝イチでもう一度来てください」
民・旦「…はい」

ところで。
痛みは全くありませんでした。
しかし右目が見えてない。

民「けーさん」
旦「なに?大丈夫?」
民「ちょっと教えて欲しいんだけど…
私ね、今右目が見えてないからさ…
なんというか、外から見てさ。
焦点が合ってないとか黒目が外向いてるとか、見ていて怖い感じになってたり…しない?」
旦「大丈夫だよ。なってないよ。いつも通りだよ」
民「そっかー」

痛みもなく、見た目もいつも通り。
でも右目が見えてない。
遠近感が取れないので階段があぶない。

夫婦で手を繋いで、ゆっくりと帰りました。
とにかく、また明日だ。明日どうなるんだろう。

次回「突然手術??」

良かったらいいね!や
読者登録も宜しくお願い致します(*^^*)