暑い日が続く
8月某日。
旅行から帰ってきて
体調も回復し
彼氏が出来た事で
娘の日常も一変した。
7月末にお付き合いを初めて
8月上旬には 前期のテスト
テストが終わって 一人旅。
お付き合いを初めてからすぐは
テスト勉強や旅行で
なかなか 彼と会う時間も取れず
全てが終わり 開放的になってた
8月某日。
『彼は嘘つけない人』
『浮気や不倫は絶対しない人』
『こんないい人は他にいない!』
と、力説してました。
娘は 中学高校時代 部活に勤しみ
好きな人も居なければ
彼氏が出来た事もありません。
言わば
《初めての彼氏》
です。
娘の幸せを願わない親はいない。
親と同じくらい
娘を大事にしてくれる人がいるのは
親としても安心出来る。
初めて会った彼の印象も
すこぶる良かった。
でも………
なんだろうか………
この複雑な私の気持ち。
父親?みたいな心境?
寂しさ?
ママ!っていつも言ってた娘が
ドラマをいつも一緒に見てた娘が
いつも 一緒に買い物に行ってた娘が
暇さえあれば
2人でドライブに行ってた娘が
パタっと。
見事にパタっと。
無くなり。
いつまでも
ベッタリした親子で居られないのも
こんな日が来ることも
こうして巣立って行くことも。
頭では分かってる。
『浮気や不倫は絶対しない人』
私は浮気や不倫された人
されると思ってなかった人
信じたいのはいいんだけど
信じるのもいいんだけど
裏切られた時…
ってどうしても思ってしまう
絶対ってあるのかな…
色んな人見て、
色んな経験した方がいいよ
そして 幸せ満開の娘に
とても複雑な気持ち
と、
今が1番 盛り上がって
盲目になってる娘に
心配のあまり
言った言葉。
決して
彼は浮気する人だ!と
彼の事を言ったわけでも
複雑な気持ち は
彼に対して
ではなく
親としての寂しさだった。
急にそっぽ向かれたような
いい人に出会えて嬉しいような
寂しいような
複雑な気持ち、孤独。
家庭内のルールとして
学生のうちは
家にお金を入れなくていいから
家事を手伝う事。
3人分のお弁当作りは娘
朝の食器洗い物は息子
夜の家事 その他 は私
だった。
ところが
彼にお弁当を作る時だけ
お弁当を作り
彼に作らない時は
みんなの分も作らなくなった。
朝起きて彼と通話
バイト行って 帰ってきたら
部屋のドア閉めて寝るまで通話
子供部屋にはエアコンが無く
暑いから…と
彼の家の扇風機を借りて
我が家に持ち込み
家の事なと全くしなくなり
息子に『やって』と頼む。
突然 夜中出かける。
どこに行くのかは言わず
バイトも何時までなのかも言わず
基本、夕飯いるのかもわからない。
段々と 一緒に住む上で
不満が出てくる。
20歳だけど大学生
大学生だけど20歳
親の目の届く所にいる実家暮らし。
自由になりたい娘。
最低限のルールは守って欲しい私。
私自身
寂しさから娘を縛りたいのか
寂しくてめんどくさい親になってるのか
わからなくなっていた頃。