6月下旬、
ノルウェー北部のとある町。
マティアスという青年が、
町一番の大富豪の屋敷へ侵入を決行した。
マティアスはもともと裕福な家に生まれたのだが、
少年時代の不幸な事故から天涯孤独の身となり、
以来こそドロとして生計を立ててきた。
しかしマティアスがこの大富豪の屋敷へ
侵入するのは初めてのことであり、
屋敷の間取りなどは知らない。
彼は黒づくめの服装に身を包んで
屋敷の外のしげみから慎重に様子をうかがい、
午前2時に、屋敷の住人が
みんな寝静まったのを確認してから侵入を開始した。
窓ガラスを切るのはマティアスの得意技で、
ほとんど音を立てずに窓を開けることができた。
そして午前2時台という時間にもかかわらず、
彼は懐中電灯さえつけずに屋敷内を自由に探索し、
しっかり金目のものを集めて脱出に成功したのである。
屋敷内は消灯されていたし、
屋敷の周囲に街灯などもなかった。
もちろん、けちなこそドロであるマティアスが、
暗視スコープなどといった
特殊な装備を所有しているわけもない。
いったいマティアスは、
どうして屋敷の中で一切つまづくこともなく歩けたのだろうか?
ヒント↓(反転)
・マティアスは侵入するのは初めてだったが、
侵入を開始する時間はある程度計画を立てていたようだ。
・もしも、これが日本だったら確実に失敗していただろう。
・ノルウェーなど南北極に近い国の夏のあいだに
特有で起こる現象が起きたのだ。
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