ネタに困っていたなか、
いつもコメントをいただくfubukiさんからヒントをいただきましたので、
今日からシリーズ化したいと思います。

まず第一回は、
20世紀最後の、とも言うべき巨匠かつスター指揮者であったカルロス・クライバー(1930~2004)。




巨匠エーリヒ・クライバーを父にもち、
大変ナイーブで繊細過ぎる精神面から
キャンセル魔としても有名で、
ウィーン・フィルとのリハーサル中の「テレーゼ」事件はつとに有名ですし、
1992年の同団との来日公演も
病気により(←ホントかよ?)キャンセル。
変わってシノーポリが代役に抜擢されるも
ファンには失望以外の何者でもありませんでした。

そんなカルロス・クライバーの最大の魅力は、
なんと言ってもたぐいまれなその音楽性に尽きると思います。

流れるような、それでいて
歯切れ良いリズム。

オケ奏者の技術的不可能を可能に変える魔術。

それを指揮する、華麗で優美、
そして大胆な身振り。

映像で確認すると大きなジェスチャーをしているのかと思いきや、
指揮台の手摺に左手を置いて指揮棒をコネコネしているだけだったり、
挙げ句、お任せして指揮していなかったり…



ベートーヴェン:交響曲第5&7番
(ウィーン・フィル)
私がはじめての聴き比べの楽しさを知った思い出の一枚。




ベートーヴェン:交響曲第4番
(バイエルン国立管弦楽団)
ベト4のみで勝負しているだけあります。
この曲をここまでスリリングに演奏できるのはクライバーならでは。
殺人的奏法に見事に応えたファゴットさんも素晴らしい



WPHニューイヤーコンサート1989
この3年先にも出演していますが、
思い出は1989。
こうもり序曲でのオーボエの音色、
そして高速コーダ、
ドナウでのリズム、
その高貴な音楽はベストオブニャーイヤーです。

因みに華麗な指揮がみれる映像も魅力ですが、1990年代に入ると、指揮に溌剌ががなくなり…

ライヴで聴きたかったなあ~あひるアオキラキラキラ