タイ国民に愛された プミポン・アドゥンヤデート国王 が昨日、バンコクの病院で88歳で死去しました。兄の急逝で18歳で国王に任命され、以後70年もの長きに渡り王位に即位。国民から絶大な支持と尊敬を集め、時に政治混乱に直接介入して事態を収拾するなどタイ社会の安定に尽力。しかしここ数年は体調が思わしくなく、すっかり表舞台から姿を消していました。世間では昔から「いつ亡くなっても不思議ではない重病説」が流れていた。多くの人がいずれ確実に来るであろう国王が亡くなった後の国のかじ取りを憂慮しており、そしてそれがついに現実となったのです。後任は、息子の ワチラ―ロンコーン皇太子 と決定。しかしこの ワチラ―ロンコーン皇太子、数々の愛人問題やスキャンダルの他、若い頃からの奇行や王室の人間にそぐわない行動は、一般市民にも広く認知されています。カリスマで国民から愛された父親とはえらい違いだけに国民の悲しみは深いと思います。日本とタイは 山田長政 の時代からとても良い関係を構築してきました。タイ人も日本が大好きだし、バンコク在住の日本人も今や推定10万人。それだけタイは日本人にとって身近で魅力的な国なのです。新国王になっても今までの両国の関係が変わらないことを祈るばかりです。プミポン国王のご冥福をお祈りします。合掌