昨年の2月「人脈塾」交流会にアメリカはサンディエゴからサプライズなゲストがお見えになりました。2013年6月にニュースキャスターの辛抱治郎さんとヨットで大平洋を横断にチャレンジした岩本 光弘 さんです。先日もテレビで特集が組まれていたので、ご存知の方もいらっしゃるでしょう。

しかしここで驚かないでください。なんと彼は、目が不自由な方なのです。岩本さんは全盲にもかかわらず、
何のコネもない異国の地で起業され、健常者以上に精力的に生きてらっしゃいます。目が不自由というだけでも想像を絶する苦労があったことは、容易に想像がつきます。

岩本さんが16歳で失明されてから、健常者以上のバイタリティーで行動に移されました。しかし初めから前向きだったわけではなく一時は人生に絶望し、自殺まで考えたといいます。しかし考え方を変えポジティブに生きようと決意。

 

まずは英会話の重要性を認識し、YMCAの英会話への通学。バイトと奨学金獲得で1989年に渡米。現地では日本人とはなるべく付き合わないようにし、その後、英会話の先生の友人と知り合い結婚。日本に帰国するも1歳の娘の将来を考え、また奥さんの日本での生活の行き詰まりを感じアメリカ移住を決意。アメリカでの治療の資格取得をし、バスとトローリーを乗り継いでの出張治療。その後、サンディエゴで開業。現在はヨット以外にもトライアスロンにチャレンジ中。そしてこうした延長線上に、ヨットでの太平洋横断のチャレンジがあったわけです。

ところでこの機会にぜひ想像してほしいのです。もし今まで当たり前だった景色が突然見れなくなったとしたら、あなたはどう感じますか?僕なら発狂して絶望的になるでしょう。「目が見えない」というハンデは、耳が聞こえない聾唖者や足を切断された方よりも数倍きついはずです。考えてみてください。美しい景色も見れない、感動する映画も観れない、本も読めない・・・ほとんどのスポーツは、目が不自由だと出来ません。

あらゆる情報は目から入っていきますので、その情報がシャットアウトされてしまったら、実質何も出来ないと考えてもいいでしょう。それはまさに昼か夜かもわからない、年中暗闇の世界。忘れ物をして『どこに置いたっけな?』なんて悠長なことをいってられません。自分なら乗り越える自信はありませんし、怖くて外には出れないでしょう。
誰かがアテンドしてくれない限り、(多くの目の不自由の人がそうであるように)家に引きこもるでしょう。でも岩本さんは健常者とほぼ同じレベルで(いや、むしろ健常者以上の行動力で)日々活動しているます。

私たちにとって当たり前のことが、目が不自由な人にとってはどれだけ大変なことか。これは文字ではなかなか伝わりにくいです。道路一つ横断するにもものすごいストレスを感じるそうです。道路が片側2車線か3車線かで、難易度がガラリと変わるそうです。試しに1分でもいいから目をつぶって街を歩いてみるとわかります。僕もやってみましたが、怖くて50メートルも歩けません。こうした経験をするとハンデのある人に対しては優しく接するのはもちろんですが、常々何か貢献できないかと感じます。

そしてこれを読んでいるあなたも今日から一切の言い訳を言うのをやめませんか?私たちが当たり前に行動しているすべての事象が彼らには大変な思いで乗り越えているのです。そのチャレンジ精神は驚くばかりです。
 
そんな岩本さんの講演を弊社で主宰させていただくことになりました。タイトルは、「あなたの人生をポジティブにする五つのヒント」です。

 

全盲の方がこれだけチャレンジを続けているのに「出来ない、行けない」と言い訳し続けている健常者がいかに多いか?あなたは恥ずかしく感じませんか?僕は恥ずかしくなり、反省しました。この講演を聞いたら、あなたはこれから一切の言い訳が出来なくなるでしょう。そして是非とも一人でも多くの方に勇気と希望を与えたいためにご参加いただきたい講演会です。

 

以下、岩本さんからのメールを転載いたします。

 
鳥居さんのメルマガ読者の皆さん、こんにちは!カリフォルニアは、サンディエゴ在住のブラインドセーラー 岩本 光弘です。
 
まず初めに今回、鳥居さんに講演会を主催していただき、このような機会で皆さんとのご縁を与えられていることへの感謝を述べさせてください。鳥居さん、ありがとうございました!そしてこの記事を読んでいただいているにもお礼申し上げます。
 
当日の講演内容の趣旨や私からのメッセージは、大きく以下の5つです。
 
まず最初に申し上げたいのは人生の航路をどの方向に進むかが大切であるということです。つまり Directon です。私は多感な思春期である13歳の時から徐々に残存視力を失い、16歳で全盲となりました。野球、自転車、階段から落ちる、歯磨き粉すらうまくつけられなくなった時の将来への不安・・・その恐怖から橋の上から飛び降りて自殺しようと思いました。
 
そのとき、おじさんから、「見えなくなったことには意味があるんだ。お前が前向きに一生懸命に生きることで多くの人に勇気と希望を与えよ」というメッセージをもらってはっとしました。このように方向性を決めるためには、人からの影響が大きくかかわります。恐怖と絶望の日々の果てに「見えなくなったことに意味がある」と見方を換え、何事にもポジティブに生きる道を選ぶようになりました。
 
学生時代に奨学金でアメリカに留学。その後、日本でアメリカ人である妻と出会い結婚。一児の父となったことをきっかけに、生まれ育った日本を離れて家族のためにアメリカに移住しました。
 
 2番目は Relationship です。人との出会い、人とのかかわりを大切にするということです。鳥居さんとのご縁がなければ、今回の講演も叶いませんでした。このようにすべての事象には、人とのご縁があることを忘れずに感謝の気持ちを持つことが大切です。 
 
3つめは Environment です。環境を変えようとしないで自分の心の持ち方を変えてみる見えないという環境を変えようとしていた時はつらかったが、心の持ち方を変えたことで楽になりました。

4つめは action  です。勇気を出して最初の一歩を踏み出しましょう。見えなくなっての初めての外出の時の不安感と達成感。今私がおこなっているアクションは、226kmフルアイアンマンへの挑戦、太平洋横断への再チャレンジ 等々どんなにハンデがあろうとも勇気とやる気さえあれば絶対にできると信じています。

最後は Meaning です。すべてのことには意味があると考えましょう。見えなくなったことにも意味があり、鯨がぶつかって遭難しかけたことでさえも意味があると考える。そのうえで生かされていることへの感謝をする。

以上、今回の講演では私の経験を通して、人生をポジティブに生きるための五つのヒントというテーマでお話しさせていただきます。この五つの項目の頭文字をとって並べるとDREAM になります。これから困難や苦労は私にも皆さんにもやってくることでしょう。そんな時、夢を忘れないでDREAMの項目を思い出していただいて少しでもポジティブに人生を送っていただければ、講演者としてこれ以上嬉しいことはありません。


現在私は、日米の小中学校、会社や病院での社員研修などで、モチベーショナルスピーカーとして活躍しております。また、ポジティブライフコーチとして、生きることの意味や価値を伝えながら、多くの人々に勇気と希望を与えています。
 
ブラインドセーラーとしても活動し、2013年にはニュースキャスター辛抱治郎氏と夢のヨットでの太平洋横断に挑戦。その際クジラに衝突し遭難しかけ、横断は叶いませんでしたが、その後も夢を諦めずに太平洋横断の実現に向け再準備しています。他にもマラソンやトライアスロンに挑戦するなど、人間の持つ限りない潜在能力とその素晴らしさを、周りに伝え続けています。当日、皆さまとお会いできるのを楽しみにしています!

             ブラインドセーラー  岩本 光弘
 

如何でしたか?この内容をもっと詳しくお聞きしたい方は、下記のセミナーにお越しください。必ずやあなたの人生観が変わるでしょう・・・


ブラインドセーラー 岩本 光弘 の 人生をポジティブにする五つのヒント 講演会

               記

7月26日 (水) 19:00~21:00(18:30 開場)
きゅりあん6階 大会議室
参加費 : 6,500 円


お申し込みは以下よりお願いします!

https://1lejend.com/stepmail/kd.php?no=377681

 


あなたの参加をお待ち申し上げます!