母子共に元気!
しかし、この時大変な問題が起きていました。
ウニの育児放棄です。
赤ちゃんに全く興味を示さ無いどころか、赤ちゃんに怯え、
初乳させ飲ませてはくれませんでした。
母乳も出て無いとの事
「こうなってしまったら、
お医者さんの言葉でした。
お医者さんからの指示を受け、2時間に1回の授乳。
ウニの母性をなんとか呼び覚まそうとウニを抱きしめ、
押さえ付けて、
3回程同じ事を試みたがウニの母性を呼び覚ますどころか?
唸り声をあげ、赤ちゃんに吠えるしまつ。
獣医さんに相談するも、
「もう、そうなったら100%母性は出ないし、
しかも、お乳も、出てないと思うので、
僕らはウニの助けは諦め、皆んなで頑張っていた。
しかし、そんな折り…夜中に長男から仕事中の僕にメールが入る。
1匹が下血してる。と…
獣医さんに相談するも、
「先天的に腸に問題が有るのかも知れないし、
ミルクを飲む力も弱く、下血もそれから何度かする。
震えながら必死に看病をする長男。
僕も仕事を早く切り上げ、
次の日下血は止まったものの、排出をしなくなり、
長男は窒息しない様に、鼻に口を当て、嘔吐物を吸い上げては「
その状況に先生も、
小さな命は僕の手の中で、懸命に頑張っていた。
「もうダメかも知れない。後はこの子の生きる力だけです。
震えながら崩れ落ちる長男
しかし、覚悟を決めて「まだ、諦めない!絶対に死なせない!」
僕は泣きながら必死に看病してる子供達とワンちゃんを残し仕事に
娘から数時間後電話が掛かってきた。
涙で何も言葉に成っていなかったが、「諦めて無いんだけど…」「
僕は仕事をスタッフに任せて家に着くと、外まで「死なないで」「
身体中の力が無くなるのを感じて…立っているのもやっとだった。
それでもワンちゃんの待つ部屋に行くと、
僕は子供からワンちゃんを受け取ると…
とても安らかな、本当に安らかな顔で旅立っていた。
僕からワンちゃんを奪い、蘇生を続けさせてくれと頼む長男に
「もう、頑張ったよ。君達もワンちゃんも、
子供達は糸が切れた人形の様に崩れ落ちた。
「なんで…」
「こんなに小さいのに」
「何も悪い事してないのに」
「此れから沢山遊んであげれたのに」
「ごめんなさい」
口々に吐き出す様な言葉が漏れた。
長男は、何故自分は病院で先生にもっと「助けて」と喰い下がらなかった
何故家に連れて帰ってきてしまったのか!
他の子供達も、学校なんか休んでずっと一緒にいてあげれば良かった
自分達を責めた。
「違うよ。誰も悪く無いんだよ。君達は獣医さんの指示の元、
そしてこの子も本当に皆んなの応援に応えようと頑張ったよ。
でも、この子には生きる力が足りなかったの。
此れがこの子の運命だったの。
でもね、たった2日間だけの命だったけど、
こんなに愛されて!
きっと、
お父さんは本当にそう思う。
だからごめんなさいじゃ無いよ。
ありがとう。って言って送ってあげよう。」
子供達は泣きながら亡骸にすがり、何度も何度も「
それから2時間くらいが経った。涙が枯れる事は無かったが…
不思議な事が起きた。
他のチビワンちゃん達が居るゲージに母親犬のウニが近づいてきた
自分の子供を遠巻きに見ては、唸り声をあげ、吠えてたウニが…
ゲージに近づいて来て、下の隙間に頭を押し付け、
「入りたいの?」
「赤ちゃん触りたいの?」
そっとゲージの扉を開けるとゆっくりとゲージ内に入るウニ
自分の場所を作り、お腹を出して横になった。
「お乳あげるの?」
赤ちゃんをそっと、ウニに近づけると、赤ちゃん達は、
その姿を見て、子犬を舐めてあげるウニ。
仔犬の口からは沢山のミルクが溢れていた・・・・・。
泣き腫らした目で奇跡のような光景を目の当たりにしてビックリし
「死んだワンちゃんがウニに頼んでくれたんだ。」
「絶対にそうだよ。」
「そうだね・・・・・あんなに拒絶して.獣医さんも100%
それから僕を助けようとしてくれた、
子供達が又泣きながらありがとう。、って言ってました。
子供達は小さな小さな奇跡を見ました。
魂の存在を確信しました。
専門知識で色々分析する人はいるかも知れませんが。
その場にいた人しか判らない奇跡を彼等は体験したんです。
まだ心の傷は深く、
僕も心に穴がポッカリと、空いてしまった様で、気力が出ません。
でも、「死んだワンちゃんが見てる!
たった2日間だったのに此処まで深い絆で結ばれる家族となれるの
仔犬に感謝しています。
昨日、森と化していた、裏庭を伐採し、
ずっと埋葬出来ずに、僕の枕元に置いてあった。
今では、一時も仔犬から離れず世話をしてる母犬のウニ。
命のバトンはシッカリ繋がれてます。
チビグリコ。
ありがとう。
君に会えて本当に良かったです、本当にありがとう。