私が初めて伏見稲荷大社を訪れたのは2016年3月3日だった。 今や世界的にも著名な観光スポットとなってしまった同地である。 多くの観光客の来訪が予想されたので、私が住む大阪市内から始発に乗車し、最寄駅の京阪伏見稲荷駅に着いたのは午前7時だった。 駅から大社までは徒歩数分の距離であった。 流石の伏見稲荷大社も、その時間にはまだ観光客や参拝客も数えるほどしかいない。 本殿等を見て回り、お約束の千本鳥居もゆっくり見学及び撮影することができた。 千本鳥居を抜けた奥社奉拝所で同神社に警備員に出くわし、奥社から更に稲荷山登山を強く勧められた。
(写真:稲荷山中の回廊)
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全くの予備知識なしにやって来た私は、彼の勧めに応じて当初の予定になかった稲荷山を登ることにした。 約2-3時間の行程だという。 そこで私がみたものは自然と静寂と鳥居が妙にマッチした幽玄のハーモニーの世界だった。 あいにく、時間も8時を回ると観光客も徐々に増えてくる。 特に騒がしい或る東アジアの観光客がやってくると興醒めだ。 そのような訳で私は再度夜中に伏見稲荷大社に来てみたくなった。 実は夜間の気温の問題もあり、夜間登山実施を決断するまで三月から二ヶ月間も掛かったのだが、次回はその伏見稲荷大社夜間初登山について描きます。
(写真:稲荷山中の回廊/午前3時頃)
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