(恐怖ポイント14)
さぁ、稲荷山最大の難所にして恐怖ポイントである眼力社に進軍しよう。 眼力社に到着するやあなたを迎え撃つのは異形の稲荷像である。 その恐怖の姿を目に焼き付けるや、きっとそれはトラウマとなって一生涯あなたの脳裏から離れることはなく、そしてあなた自身の宿業となって身にまとわりつくつくことだろう。 逆立ちをした稲荷像の口から手水が流れ出る仕組みとなっているのだが、どう見ても串刺し刑になった狐にしか見えないのは私だけではあるまい。 更にこの眼力社は、眼病を治し「先見の明」や「眼力」のような功徳を与えるかもしれないという恐ろしい場所でもある。
(2016年6月11日撮影/眼力社の稲荷像)
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この社の前にも民家らしきものはあるが、魔物に襲われたからといって夜中にその扉を乱打してならぬ掟は他の社と同様である。 この逆立ち串刺し稲荷像の周りは湿っていて若干足場も悪いので、まかり間違っても稲荷像に跨がって遊んだりしてはならない。 それこそ魔物の思う壺である。 また、稲荷山麓からここまで我慢してきたがとうとう耐え切れず、水路に用を足すのも厳に慎みたい。 千本鳥居からここまで約120分、稲荷山徘徊はまだまだ続く。
(2016年10月7日/稲荷山眼力社)
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