今年もまた伏見稲荷大社及び稲荷山夜間撮影の季節がやって来た。 去年(2017年)は5月下旬に同地を訪問したが、今年は例年よりも暖かったので5月初旬の4日の登山となった。 連休中でもあり人混みの心配もあったのだが夜中なら大丈夫だろうとの判断だ。 毎度のことながら、夜間の稲荷山徘徊には一抹の恐怖心を覚える。 魔物に遭遇したら、狐に襲われたら、猿に引っ掻かれたら、猪に攻撃を受けたらどうしようかと不安の種は尽きない。しかしながら、そのような恐怖心よりも、夜中の伏見稲荷大社の美しさに触れる感動の方が勝るのだ。それが伏見稲荷大社夜間訪問の醍醐味であるしモチベーションともなっている。
(伏見稲荷大社楼門)
いつものように大阪方面からの最終電車で伏見稲荷駅に到着し、近所のコンビニでおやつや飲料水を購入した後、伏見稲荷大社に向かった。 到着し撮影を開始する前に本殿横にあり警備員詰所に行って夜勤の警備員に挨拶をしに行く。 伏見稲荷大社は背後の稲荷山も含めて24時間警備が実施されており、また要所要所には監視カメラも設置されていて警備員が常時監視できるようになっているのだ。 警備員の話では伏見稲荷大社近隣で人間が猪に襲われる事件が最近になって発生しており充分に気を付けてくださいとのことであった。
実は猪と遭遇した場合の格闘用に、今宵私は鉄製の折りたたみ式警棒を腰にぶら下げてきたのであった。
(玉山稲荷社)
しかしながら、今宵の稲荷山は2〜3の中国人を含む若者のグループが遊びに来ており、また夜中の稲荷山全山に響き渡るぐらいの笑い声や歓声を上げていたので幸いに猪に遭遇するという危惧は回避されたようであった。 どうやら猪の方から私達を避けたようである。 とは言え、四ツ辻から山頂を経て地獄谷(私が勝手に付けた地名)を通りまた四ツ辻に戻ってくり経路はやはり静寂が支配した暗黒の世界であり、否が応でも緊張感が高められた。 山頂の一ノ峰では中年のおっさんが二人(そのうちの一人は似合わない長髪)が暗闇の中で屯しており思わずギョッとした。 彼等は夜中の稲荷山の山頂で何をしていたのだろうか(笑)
(稲荷山四ツ辻)
稲荷山を徘徊し本殿付近に下ってくりと時刻は午前4時過ぎとなっていた。 若者グループも既に帰ったようである。 再度、有名な千本鳥居付近で撮影をする。 ここは昼間は特に人混みの激しい場所であり立ち止まって撮影するなど不可能に近い場所である。 しかしながら、夜中ならやりたい放題だ。 寝転ぶことだってできるのだ(笑) 今宵は今年初の伏見稲荷大社及び稲荷山の夜間徘徊撮影ということでディープな場所には行かなかったがそれは追い追いということにしておこう。 また、今年は昼間にもここにやって来るつもりだ。 私もたまには土産物屋に寄ったり名物に舌鼓を打ち観光気分を満喫したいからだ。
終わり。