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≪演出とは、感動である。 前編≫
≪演出とは、感動である 後編≫
だから、まるかんのお店に来たときに…。
こういう事言ったらおかしいんだけど、
サンプルありますよね。
サンプルのない時にサンプルをあげてると、
サンプルの効果は、すごい高いんですよ。
だから、サンプルを作るんです。
そうするとサンプルの効果がないんですよ。
どういう事ですか？って言うと、
それは、自分の使ってたやつを「コレすごくいいのよ。」って言って、
ちっちゃい容器かなんかに入れて、
「これ私のだけど、使ってごらん。」ってあげると、
あんたが使ってる物わざわざくれたんだ…。って感動があるんですよ。
だから、サンプル＋感動なんですよ。
わざわざ、もらった物だから、使おうとも思うし、
「どうだった？」って聴かれりゃ、こうだったのよ。とかって言うんですよ。
あれ良かったわよ。とか、
ありがとね。っていう感動があるんですよ。
ところが、これがこういう物（ちゃんとしたサンプル）になっちゃって、
サンプルをもらっても感動が伴わないんですよ。
だから、結果が違うんですよ。
どんなものも感動を考えないで仕事したら、
たいした結果は出ないんです。
だから、この物をプレゼントする時はいつやればいいのか？
どんな言葉を添えたらいいのか？
その事を考えてなきゃいけないんですよ。
物を渡せば、良いんじゃないんです。
渡す時の感じってのもあるよね。
で、その感動という事を自分たちが、考えなきゃいけない。
プロってそういう事なの。
あのー、極端な事言うと、お店じゃなくて、
玄関でまるかんをやってる人もいるの。
その人が、
「こんな玄関でもまるかんを
やりたくなっちゃうのは、こういう訳なのよ。
うちの息子が、こうで救われたのよ」って言った時、
それって感動なんだよね。
あなたの為に一生懸命話してる。
それって感動なんだよ。
自分が、食ってけないから何かいい仕事ないかしら？って人いるけど、
あなたの言ってる事って感動を与えてるのか？
聞いてるだけで頭痛くなっちゃような話をお客さんに
平気でしてる人もいるんですよ。
買い物っていうのは、一番心が感動するべき物なんですよ。
その感動を与えやすいような物ですら、感動を与えてないんだよね。
だから、私がこう言うのおかしいけど、
私が帝国で働いていたら、
帝国ホテルで感動を与える事を考えるんですよ。
下町だったら、下町で感動を与える事は出来るんです。
感動なんてのは、どこにいたって与えられるんですよ。
場所場所で違うんです。
ここは、出来るけど、ここは出来ないってないんです。
結婚式だって最高の場面なんです。
ね。
一生一回なんですよ。二回の人もいるけど…。
それは良いんだけど、
その人は、何百万もかけてスターになっているのに、
その感動をさらに盛り上げる人と、
彼は、どうのこうのとか言って
盛り下げるやつがいるんだよね。
で、そういう事をしちゃいけないの。
ましてや、商人（あきんど）は、いけないの。
商人（あきんど）は感動を作る人なんです。
良き感動を作る人なんです。
どのぐらいの感動を作れるか？
その感動にひたりたいんです。
私にまた会いたいのよ。って人は、心の中の何かが動いてるんです。
それが、嫌なほうの振り子に動いた時、
会いたくない。行きたくない。
それが、良い方の振り子に動いた時、
あの人にまた会いたい。そこのお店にいきたい。
どうせなんか買うなら、そのお店で買いたい。
心の振り子をどうやったら動かせるか？
自分は、何の為にこの仕事してるのか？
この感動というものを頭の中に入れて仕事…だけじゃないんだよ。
すべての事をやってかないと何にもできないんです。
うちのパーティもどうやったら感動を与えれるか？
音楽はどうしたらいいか？
照明はどうしたらいいか？
ものすごく、気を使うんです。
なぜかって言うと、実はあれ一個のパーティで
何千万からヘタしたら億の金が動くんじゃないか？ってぐらい
日本のものが動くんです。
それは、一つの感動なんです。
と言う事です。
終わります。
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