バイトを終わらせて
実家で飯と風呂を済ませて
アトリエに向かいました
その途中
目の前を
大きな角が横切り
跳ねてしまった
気になり
直ぐに後戻ったけど
姿は無く
有るのは
一本の角と
体毛だった…
ひょっとして
土手にぶっ飛んで
倒れてるんじゃ…
そう思い
車を停めて
雨降る真っ暗な土手を
歩いて探したら
水辺にたたずむ
鹿のシルエット
脅かさないように
身を屈めて
様子を伺っていると
俺の気配を感じ
走って逃げていった
よかった
生きてる
横たわって
動けない姿を想像してたから
安心した
動けない状態なら
何もしてやれないけど
傍に居てやろうと
覚悟してたから…
明るい時間の現場なんだけど
ズーット
ガキの頃から
往き来してる道で
今まで
鹿なんて出なかった
タヌキや
狐
アナグマ
イノシシは
出くわすけど
だって
山地じゃないかね
一番近くで鹿をよく見る所まで
車で30分くらいの峠…
移動してきてるのかな~
山を含め
それだけ自然が
失われてきてるんだろな
可哀想な事をした
けど
鹿も居ると解ったから
いつかまた角の持ち主に会いたい
ちゃんと
ゴメンねって伝えないとね~
誰も信じてくれないだろうから
鹿の角を持ち帰り
神棚にお祀りした
やっぱりデカイよね~
車に当たるとき
ジム太のボンネットより上に
顔と角が見えてたからな~
そして
角が当たった所が凹んで
ペンキが剥げてる
ナンバーも少し歪んでた…
毎日
角の持ち主が
元気で居てくれますように
お祈りするよ
俺
これで
鹿を跳ねたの
2回になった
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