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兵庫など国内約30地点でオーロラ観測「黒点の群れ複雑に」専門家語る“太陽の異変” 


「サンデーステーション」公式ホームページ 


 11日夜、北海道に出現したオーロラ、実は栃木や兵庫などでも観測されていました。


専門家からも驚きの声が上がっています。


 ■栃木や兵庫でもオーロラ天文台で「やった」 


 夜空の雲の合間から見える赤い光…北海道蘭越町で見られたオーロラです。


11日夜から北海道の広い地域でオーロラが見られました。


オーロラの街、陸別町。


銀河の森天文台では、オーロラをひと目見ようと、暗闇の中、多くの人が訪れました。 


(オーロラを見に来た人)


「やった!これがたぶんそうだと思うんですよ。2時間くらい前で緑とピンクになってる」 


11日夜から12日にかけて国内でオーロラが見られたのは、確認できているだけでも、約30地点。


栃木県や茨城県などの関東地方や、西では京都や兵庫県でも見られました。


また、オーロラと断定はされていませんが、愛知県でも赤い光が撮影されています。 


(国立極地研究所片岡龍峰さん)


「ここ数十年では間違いなく最も大きな磁気嵐の影響で、オーロラの見える範囲が非常に緯度の低い所に広がったということの証拠になっている。日本でこれほど多地点から観測されたのは間違いなく初めてじゃないですかね」


 ここ数日、オーロラは世界各地で観測されています。 


(醍醐穣記者)


「ロンドン中心部の公園に来ています。夜空を見上げると紫色のカーテンを見ることができます。まさかロンドンの中心部でオーロラを見ることができるとは思いませんでした」 


スペイン・バレンシアでは、夜空を真っ赤に染める幻想的な光景が…ドイツ国内でも広い範囲でオーロラが見られました。


アメリカでも…ミネソタ州では、緑色の光のカーテンがくっきりと現れ、夜空に舞う様子が捉えられました。 


 ■“いつか見たい”のハズが…なぜ各地で? 


 なぜ、世界各地でオーロラを見ることができたのでしょうか?


こちらの科学館では、40年ほど前から太陽の活動を観測しています。 


(かわさき宙と緑の科学館天文担当内藤武学芸員)


「今回もオーロラが昨夜見られましたけれども、その前の段階でフレアがいくつも起きたという情報が入っています」


 太陽の表面が大爆発する現象『太陽フレア』。


オーロラは、太陽フレアで発せられた強力な太陽風が地球に到達し、地球の大気と衝突することで発生すると言われています。こうした太陽フレアは、太陽の表面で温度が低い『黒点』の周辺で起きていると言います。 


(かわさき宙と緑の科学館天文担当内藤武学芸員)


「黒点は群れをなすのですが、活動が活発な時ほど、その群れが大きくなったり形が複雑になったりします。ここまでのものはここ数年では無かったかなと」 


この活発な太陽の活動により、普段見られない場所でも、オーロラを見ることができたのです。 


(天体ファン(8))


「オーロラ日本でも見えた?フィンランドでしか見られないと思ってた」(天体ファン(40代))「いつかは見たいねと話はしたことがあるんですけど、日本で見られるって驚きました」


 (天体ファン(8))


「見られるなら絶対見たい」見逃してしまった天体ファンも多いようですが…太陽の黒点は、およそ11年周期で増減を繰り返し、来年にピークを迎えるとみられています。 


(かわさき宙と緑の科学館天文担当内藤武学芸員)


「黒点がたくさんよく見える、活動が活発な領域が地球の方を向いていて、(太陽)フレアなどが起こると、オーロラのチャンスがあるかもしれない。後は来るのを期待して待つというところですかね」


 ■今後も通信障害やGPS誤差に注意 


 一方、太陽フレアは、私たちの生活にも影響を及ぼすと言います。


今回、大規模なフレアが起きたのは、8日から11日にかけて8回。


 (情報通信研究機構宇宙環境研究室津川卓也室長)


「いくつものコロナガスが放出されて、それらが連続的に来るというところが非常に磁場の乱れを大きくする原因の一つと考えております」 


津川室長によると、太陽フレアによって発生するコロナガスが電離圏などを乱すことで、通信障害やGPSの誤差が大きくなる可能性があるというのです。


こうした現象は、これまでも度々起きていました。


 (官房長官菅義偉氏(当時))


「太陽活動の計測結果について、関係業界に必要な情報提供を実施しています」 


通常の1000倍という太陽フレアを観測した、2017年9月、政府の注意喚起に関係各所が反応。


船舶無線やGPSを使用する漁業関係者に警戒を呼びかけました。 


「太陽フレア現象による無線通信障害の恐れ、無線通信障害などが生じる恐れがあり注意が必要」 


このとき大きな混乱はなかったものの、今回の太陽フレアには今後も警戒が必要だと言います。 


(情報通信研究機構宇宙環境研究室津川卓也室長)


「このフレアを発生させた太陽の活動領域自体もあと2、3日は地球側の面に残っている(地球を向いている)状況です。その後、地球の反対側ですね。太陽の裏面の方に回っていくまで数日間は同じような警戒が必要かと思っております」