ミラノー!!

着いた翌朝に「最後の晩餐」へ直行。
改めてレオナルドすげーと思いつつ、
イタリアでの長い仕事への熱意を新たにしたのでした。

ミラノでの仕事はコンベンション参加。
でも主催者側がきちんと広報をしなかったがために、
参加見込み人数も、ロケーションすらも分からない状態。

分かったのは、
チェルヌスッコスルナッビーリョ
という地名。
チルチルミッチールみたいな呪文ですか?
いや、チルチルミチルは呪文じゃないが。

さらに主催者側の馬鹿広報は、
「穏やかな町並みで人生のリラクゼーションもお楽しみ下さい」
とか宣伝していた。ド田舎ってことか…。
この言葉を目当てに集まる人はいないと思われるのだが。

「ミラノ中心地からアクセス抜群!」
とも書かれていた。
だから駅名とか書けって…。


そんなわけで、ロケーションを把握するのに一苦労。
イタリアのエージェントですら分からないんだから。

頼みの綱のJTBとかHISに尋ねても、
「そんな地名あるんですか?」と聞かれる。


虎部「えーっとですね…リラクゼーションができそうな
   田舎っぽいんですけど。わりとミラノに近めです…きっと」

私は主催者側の用意した暗号のようなヒントしか提供できないし。

結局、不慣れなイタリア語でYahoo!Italyと格闘し、場所を特定。


開催日前日に、競合他社メーカーの人から携帯に電話がきた。

Hさん「まいったよー… 誰も場所・時間を知らないと言うんだけど、
    虎部さん知ってる?」

しょーがないなー(←大得意)ってアクセス方法を教えてあげた。


Hさん「あとさ、開催時間知ってる?」

虎部「知ってますよ。Italian 9 O'clockです。
ってうちのAが言ってました」

Hさん「なんだ、それ。9時半ってこと?」

虎部「いや、もっと遅くていいんじゃないですか?」


実際当日は10時半から始まった。



そして昼過ぎにはちゃんと数百人が集まった。
なんだか魔法のようだった。殆ど参加者いないと思ったのに…。
皆が口を揃えて場所探しに苦労したと文句言うのが可笑しかった。


何かとアドヴァンテージがあるイタリア、
市場規模の拡大がなかなか成功しないのはなぜだろう。

ブースで接客していて感じたのは、
コンシューマの知識や感覚が肥えすぎてるってこと。
彼らにはプロモーションが行き渡っているので、
物珍しさなんてないのだ。悪く言えば、すれてる。

もっと頭を使わなきゃ。がんばろ。