みなさま、遅ればせながら
あけましておめでとうございますデス!

とにかくまずはサクッと
ローマネタを終わらせたいと思います!

最強クライマックスを残したままにしてましたので。


ローマ最後の夜。

色んなことがあって、
脳も身体も疲労感タップリの私とジュニオは
ローマ最後の夜に一大決心を致しました。

ローマを制してやる!!!…と。

私たちにしかできないような
何かスペシャルな制し方はないもんかと悩んだ末、

最強にリッチなデートをしようぜ!!

ということに。


早速、夕食をどこで食べようかと悩みました。

やはりスペイン坂あたりのブランドストリートで?
いや、どこかのホテルのレストランか?

そうだ!
その2つを同時にクリアする、
ローマ最高級のホテル・ハスラーへ行こう!!


ハスラーは、スペイン階段の頂上にあって、
ローマ全体を見渡せるのだ。


まずシャワーを浴びて、
とびっきりのオシャレをして、
タクシーに乗り込み、

ハスラーのレストランへ!

↑昼間のランドスケープ



↑夜の景色


写真撮りまくりたい…

という願望を押し殺し、
あくまでセレブを気取る私たち。

食前酒にグラスシャンパンを頼み、
ゆ~っくりと時間をかけてメニューを吟味。

しかし当然ながら、
女性側のメニューには値段が書いてない。

払うのは私(っつーか経費)なので
一応ジュニオが持つメニューの値段をチラ見。

1皿がおよそ1万円。

おっしゃ!


前菜にフォアグラで、
ファーストは…もう夜9時だから飛ばして、
セコンドにラムかなー。

そしてワインを選ぶどー!!と、

百科事典のように分厚いメニューを見てみると
最初のページから、ウン十万円のワインがズラリ。

こ…これはさすがにヤバいかも。

と焦っているとソムリエがやってきて、

「何かおすすめしましょうか?」

と聞かれる。

「正直、なんでもいいんです。
 だってどれも美味しいでしょ?」

とは言えず、

「…できればトスカーナ地方のもので、
 フルボディだけど華やかなもの…かしら?」

と、かなり曖昧にオーダー。


そこはさすがにソムリエで、
90ユーロ程度のワインをおすすめしてくれた。

そのワインの美味しいこと!!!

ヴィンテージは覚えてないですが、
Zeniという名のワインでした。

このところ日本にも輸入されてるらしい。
http://www.zeni.it/


店内には甘いテノールのアリアがずっと流れてて
パヴァロッティのトスカがかかった時には
もう頭の中はローマ祭り!

「この景色、この料理、この音楽…
 なんか僕たち、完璧じゃないっすか?」

「完璧すぎ。五感の全てが喜びを享受してる…」

料理が本当に素晴らしくて、
これをきっとハーモニーというのだな、と
改めて感じるほど。

素材の組み合わせが何十和音にもなって
味覚を刺激。。。


嗚呼、これをどう記憶したらいいんだろう?

明日の朝にはもう忘れてしまうのかな?


と、一瞬を慈しむ。


慣れない手つきでグラスを傾けるジュニオすら
今夜は品のある会話で色っぽく見えましゅ。

最後にデザートのプレートに5~6種類の
藝術作品がズラリと並び、

ひとくち食べただけでも
後頭部に甘い和音がわんわんと響き渡り、

んもう、恍惚状態。


ダメだ、現実世界に帰れなくなる~~~~


ホテルの部屋に戻って、恍惚気分のまま寝て、
翌朝起きてもまだ魔法がかかったままの私。

本来であれば、
ゆっくり起きてパッキングして空港へ向かうはずが、

ジュニオの部屋に電話をかけて

「全速力でパッキングして!
 最後の仕上げに行こー!」

と、バチカン市国へ向かいました。


私からジュニオに最後のプレゼント


サン・ピエトロ大聖堂でパイプオルガンを聴きました。


「やばい。魂を持っていかれた」


『魂を持っていかれる』っていうのは
私が初めてパイプオルガンをドイツの教会で
聴いたときの話のなかで使った言葉で、
私の最上級賛辞。

目に見えそうなぐらいに真っすぐで大きな音が
頭上から際限なく落ちてきて、
いつまでも消えずに全身を包む浮遊感覚!

まあ、これはいつか話すとして…

ジュニオやるじゃん、覚えてたのねー、、、
と思いつつ、またもや夢見心地で
タクシーに乗って空港へ向かいました。


帰国便の機内では、
締め切りのやばいジュニオが五線譜を出して
鬼のような勢いで作曲をしてました。

初めて聞いたパイプオルガンが
いい刺激材料になったらしい。

曲という形に残る思い出ができたのなら、

いいデートをした!と言ってもいいかな?


そんなローマでした。

ローマ編、ようやく終了~!!☆


来週はジュネーブ出張へ行きます~!


☆☆☆☆