1960年代の話、というから、
つまり僕が生まれた頃の話である。
白人が黒人メイドに家事や育児を任せて、
気楽な日々を送っていたこの時代。
黒人の公民権運動が勢いを増してはいたが、
田舎にはまだまだ人種差別の色が濃かった。
エマ・ストーンが演じる、
ジャーナリスト志望のスキーター。
黒人メイド・コンスタンティンに育てられ、
コンスタンティンを育ての親として尊敬していた彼女は、
メイドたちの生の声を形にしようと動き出すが、
白人からの報復を恐れ、
なかなかOKしてくれるメイドはいなかった。
一人のメイドが、
ようやく取材を引き受けてくれたが。。。
感想は色々あるが、
何よりもエマ・ストーンがキュートでたまらない。
特に今回の映像では、
その髪の色や、
丸くて大きな瞳や口元にあの子を感じて、
最初から最後まで、
ずっと幸せな気分でエマを見つめていた。
役も良かった。
どんな場面でも、
決して自分の気持ちを偽らずに、
正面突破で道を切り拓いていく姿は、
とにかく気持ちがいい。
いじめを受けて挫けそうな時に、
コンスタンティンに言われた言葉。
「朝、自分に問いかけなさい、
あんな奴らの言うたわごとを、
あなたは信じるのか、と。
貴方は、
将来必ずすごいことを成し遂げる人だ。」
それはずっと小さな頃から言われていた、
あなたは大切な子、
と言葉と相まってスキーターをいつも励まし、
奮い立たせていたのだろう。
スキーターの性格を鑑みれば、
これからも険しい道を行くに違いないけれど、
それでもきっと大丈夫だろう。
刻みこまれた言葉は一生ものなのだ。
愛された経験や、大切にされた経験は、
人を強くする。
もしも大切な人に、
ずっと強く生きていて欲しいと願うならば、
ただひたすらに愛すればいい。
愛して愛して、
そしてあなたがいかに大切な、
大事な人なのかを、
伝えてあげるだけでいいのだ。
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