公開を待ちわびていた割には、なかなか観に行けないままだった。

このままDVDまで行くのかと思ったが、今回体調を悪くして、それが結果こうして映画を観るという行動に繋がった。

本当に何がどうなるか分からない。行き詰っていたり、悩んでいたことが、こんな風に健康を害したらスッキリするなんてこともあるのだ。

 

シン・エヴァンゲリオン。

ヒットしたシン・ゴジラや、公開予定のシン・ウルトラマンなんていうのもあるが、正直なところその「シン」というのが何のことを言っているのか良く知らない。ただ、シン・ゴジラはとても面白くて、映画館に三度行った。大抵は一回行けば二度目に足を運ぶこともないのだが、これはもう一度観たいと思った。青空エール以来だった。比較対象がちょっと変だが、正直それ以来だった。友人と一緒にも観た。映画を誰かと一緒に観るというのも、公表できるものとしては娘と観たポケモン以来だ。何だか特別な映画だった。

 

ということで、期待していた。評価も高い。

そうやって観ると大抵うまくいかない。今回もそうなってしまうような気がしていたが、そこまでダメということにはならなかった。

エヴァの劇場版自体が既に詰んでいたように思うので、ここまでキッチリ丁寧にまとめきったのはむしろ見事だったのではないか、というのが偽らざる感想である。

 

日頃感じる、今の世の価値観と、己の価値観のかい離。エヴァに込められたハードワーカーや自己犠牲を賛美する志向も、もはや誰からも受け入れられないのではないかと思うのに、劇画の中であれば消化出来るのだろうか。消化できるのだとすれば、何だかそれも不気味な気がする。本当にそうなのか、否、大勢を見極めているだけなのか。僕がおかしいのか。理解不能。活動限界。

 

この映画、とにかくマリが良かった。大きいおっぱい。おっぱい。おっぱい。そういうことで好きというのはダメなんだろうか?

ラストシーンを、もう一度観たい。