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吉祥寺まで出向いて、久しぶりに演劇を見てきた。

世も世。

間もなく三度目の緊急事態宣言に突入する東京で、こうしたイベントを開催するのも本当に大変だっただろうと思う。どんなに練習を頑張っても開催できるか分からない。開催してもお客さんが入るか分からないし、そもそも会場だって開けてくれるか分からない。投げ出したくなって当然だし、現実に諦めた公演だって山ほどあったことだろう。それを乗り越えるだけの気合いと、夢と、根気。そして何よりも頑張ろうと手を取り合った仲間があってこその今日の開演。

 

何度も書き換えられ練りこまれた脚本、稽古してきたことを精一杯出し切ろうと集中する俳優たちの息遣いが聞こえてくる。

ライブはいいな、と改めて思った。

 

 

とても小さくて(本当に小さかったです)キュートな(本当にキュートでした)ヒューマノイドAIのアイが、「デブリっこモード」で険悪な事態を一転して、ドタバタ劇に変えてしまう場面はとても楽しく、出来れば最後のデブリっこモードも是非アイにやって欲しかったなと思った。

 

人に愛される為に可愛らしいしぐさや言動をする。赤ちゃんが何も知らずにそうするように、ぶりっ子と言われる行動は、愛される為の真理を持つ行動なのかも知れない。

 

俳優さんたちの演技もダンスもとても上手で、思うような準備が出来なかっただろうことを踏まえれば、良くまとまったレベルの高い演劇だったと思う。オープニングのダンスがとても上手だっただけに、もう一つ二つダンスシーンがあっても良かったかなと思った。

 

また来月も別の舞台を観に行く予定だが、これを観てまた行きたい気持ちが高まった。

何とか中止にならずに開演されることを祈りたい。