大怪獣が現れて倒したのはいいけれど、

そのあとしまつに難儀するというシチュエーションは、

なるほど、

面白そうと思うのだが、

これを映画にするというのは、

大怪獣のあとしまつ並みに難しかったということなのだろう。

 

駄作の誉の高い本作を、

あえて見ようと思ったのは、

色んな意味で身も心も疲れていたからなのかも知れない。

コロナワクチンの副反応、

急性胃腸炎、

睡眠不足、

愛情不足は攻め受け双方ともに枯渇状態。

真面目に考えるのも、

妙に感動させられるのも、

どちらもしんどい。

そんな折、

このどうでも良さそうな作品なら、

草臥れないですみそうな気がした。

 

その考えは概ねハマった気がする。

凍るようなギャグも、

呆れる設定も、

オーバーアクションも、

三文芝居も、

バカらしいというのはこうも気楽なものなのだなと思った。

 

折角なので太鳳ちゃんに、

もう少し乱れて欲しかったかなとも思ったが、

そんなインパクトがあったら、

きっと注目されただろうし、

多分そのせいでこの映画の存在価値のなさや、

バカらしさなどが薄れてしまっただろうから、

こんな所でよかったのだろう。

 

ぼんやり失笑しながら見ると少し心が軽くなる、

特保には指定されていないが、

知る人ぞ知る秀逸なるサプリなのかなと思った。