久々のレイトショー、お客さんはまばらでほとんどが一人。

もちろん私も一人で鑑賞。

評判は良さそうだったが

京成ローザのイーストでは小さな劇場があてがわれていた。

やはりお客は大作に流れるのだろうか。

 

結果としてはいい映画だった。

というか、心を抉ってくるパワーのある映画だったと思う。

途中で息が詰まりそうになるくらいグッと来てしまい

最後まで見られるか心配になるほどだった。

その後の展開が落ち着いてくれたので

どうやら最後まで見ることが出来た。

 

子供は抗う力を持たないが故に

純粋に人を見ている。

家族だろうと親戚だろうと

自分を愛してくれない。

増してや脅かす存在には愛など抱かないし

それはその後一生続くトラウマになる。

 

「生きていても何もいいことなんかないし」

「僕は生きてきたよ。生きていたから、また、さらさに会えた」

 

もう二度と会えないはずの二人が

もう一度出会うことで回り始めた歯車は

狂っているのか

それともそれが本来あるべきかみ合わせだったのか

そんなことは誰も知らない

 

幸福も不幸も全ては主観

もしそれが誰かを傷つけてしまうようなものでは

ないとするならば

どんなに許されされない愛も

僕は許したい