公開日をカレンダーに書いて待ちわびていたこのシリーズ。

何としても劇場で観たいと思っていたのだが、

公開以降なかなか機会を作れずにいた。

 

先日、帰り道にふ、と思い立ち、

ちょっと疲れてはいたのだが、

ここだとばかりにレイトショーに飛び込んだ。

 

京成ローザのレイトショーの割には人は入っていた。

とはいえ2割程度の入り。

この大作でこれでは、まだまだ映画館という箱物は寒い。

決して入場料で食っているわけではないのだろうが、

そうは言っても人が呼べなければ、

やはり意味はないなと思う。

 

さて、そうして楽しみにしていた本編のほうだが、

巷の高評価とは裏腹に、

自分の心には刺さらなかった。

これで最後の集大成という触れ込みで、

過去シリーズを彷彿とさせるシーンが満載なのが、

決してダメだとは言わないが、

ちょっとうるさく感じてしまった。

 

恐竜の存在感も随分薄くなってしまったなあと思う。

ブルーもジュニアも全く活躍しないし、

T-Rexも強さも怖さも感じない。

新登場のギガノトサウルスもあんまり迫力がなかった。

 

ジュラシックパークの第1作から25年。

CGの技術はとてつもなく向上して、

恐らく思った通りのものが表現されているはずなのだが、

つまりはこれが想像力の限界なのだろう。

もっともっと夢を持つことが必要なのかなと感じた。

 

サトラー博士とグラント博士の老いらくの恋は、

全然要らない気がしましたが、

やるにしてももっと爽やかに可愛らしく抑えられなかっただろうか。

露骨なのは見たくなかった。

 

いずれにしても今回は期待が大き過ぎた。

クリエイターたちには、

その期待を上回るものを作って欲しいものだが、

それが難しいこともよく分かるが故に、

だからこそこうして劇場に足を運んでいる。

きっとまた、ふ、とした時に、

フラフラと劇場にいることだろう。