マルタのやさしい刺繍

久しぶりに面白い映画を観た。

保守的な村でランジェリー店を開こうとする老婦人と友人たちの奮闘を描き、2006年にスイス本国で観客動員1位を獲得した感動作。

監督は「ひとすじの温もり」のベティナ・オベルリ。

保守的で村中が皆知り合いというこぢんまりとしたコミュニティに、老未亡人が一大センセーションを巻き起こす。

極めて牧歌的な風景の中で小さな革命が起こる。舞台はチーズで有名なスイスのエメンタール地方。ヒロインが得意とする美しい手仕事は彼の地の伝統であり、また、夢を実現させ生きる喜びを見出す老人パワーの映画。


アクションの多い派手なアメリカ映画とは違い、ほのぼのとした温かさのある映画で観てよかった。