籾摺り | 包丁研ぎ師月山の包丁研ぎ磨ぎブログ

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人として包丁研ぎ師としての日常や発見、気づきなどを書いています。

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高級鍛造刃物販売、修理研ぎをする三代目です!

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昨夜親父から突然の電話がありました。

「朝から刈り入れの手伝い行ったってくれ。」とのこと。

祖父が田を持っており、人手が足りないということで手伝いに行くことになったのです。



朝早くに祖父のもとへ。

長袖、長ズボン、帽子に軍手という暑い服装で到着した時点で汗びっちょり(^_^;)

何をするのかと尋ねると、刈り入れではなく籾摺りでしたσ(^_^;)



右にある大きな機械と、真ん中のオレンジのパネルがついた機械が乾燥機です。

この作業で湿度や稲の状態によってどれくらい乾燥させるかが大事だと教えてくれました。



またこの大きな機械だけでなく、別の機械も使って二重でチェックして品質管理をしているそうです。

やはり大きな機械なので、すべてが正しいとは言えないと今回↓の機械で2度の検査をしました。

下の四角い機械にもみ殻を取った玄米を入れると水分量が測定されて表示されます。




この後、適度に乾燥された籾が籾摺り機に行き、そこで籾を剥いて玄米ともみ殻に分けます。

これが籾摺り機です↓



ここできれいに玄米だけにされたら、次の機械に行きます。


NR-32Aと書かれた機械が重さを量る機械。

ここで約30キロづつ袋に詰められていくのです(≧▽≦)


↑マイグランドファーザー(笑)

ちなみに今回の仕事は、この袋を130袋詰め運ぶというものだったのですσ(^_^;)
かなりの重労働でした(TωT)



ほとんどの皆さんはご存じだとは思いますが、今袋詰めしたのは玄米です。

これを精米しないといつも食べるご飯にはなりません。

それをするのが精米機!!

今回写真撮りし忘れた(/TДT)/



しかし不思議なもので、米って本当に味が違います。

もちろんそれが値段に反映されているのだと思うのですが、祖父の昨年の米は神でしたо(ж>▽<)y ☆

母はずっと祖父の米を食べてきましたが、昨年は過去最高を言っていましたからね♪

それを土鍋で炊いたら、ご飯でご飯が食べれるくらい美味しいんです:*:・( ̄∀ ̄)・:*:

祖父の米は松阪ではかなり有名なうなぎ屋さんに1年分一括買い上げしていただいているくらい美味いんですo(^▽^)o



そこで祖父に聞いてみました。

「なんでこんなに米の味が違うの?」と。

祖父は「米は地力だ。」と答えました。

「いくらいい肥料を与えても、土が悪ければいい米はできない。いかにいい土を育てるかが大事」と言っていました。



刃物でも同じかもしれません。

材料が悪ければいい刃物にはならない。

60年以上同じ仕事をしてきた人の言葉は重いなぁと感じました。

今日仕事をさせてもらい、見て、やっぱり血はつながっているのかもと思ったいい一日でした(-^□^-)



明日は定休日です。

息子と遊んであげられる夏休み最後の日。

がんばって思い出づくりしますо(ж>▽<)y ☆