今まで毎日毎日顕微鏡とにらめっこをしてきました。
初めはどのような刃先が良い形状なのかわからず、研いでは顕微鏡で見て、切って、多くの方に試していただき今に至ります。
そんな毎日を過ごしていると極稀に面白い写真が撮れることがあり、今回はそれを紹介できればと思っております。
※PEAK×300を使用しています。
※写真中のメモリの単位はミリです。(0.05㎜=50ミクロン)
まず庖丁にヒビが入った写真です。
初見では気が付かないヒビだったのですが、研いでいく内に気が付いたものです。
刃物のヒビ↓
初めはどのような刃先が良い形状なのかわからず、研いでは顕微鏡で見て、切って、多くの方に試していただき今に至ります。
そんな毎日を過ごしていると極稀に面白い写真が撮れることがあり、今回はそれを紹介できればと思っております。
※PEAK×300を使用しています。
※写真中のメモリの単位はミリです。(0.05㎜=50ミクロン)
まず庖丁にヒビが入った写真です。
初見では気が付かないヒビだったのですが、研いでいく内に気が付いたものです。
刃物のヒビ↓
地震で地面に亀裂が入ったようなイメージですね。
鋼でこのようにヒビが入っているとかなり問題があります。
特に全鋼ではこのヒビの間が錆びることで押し広げられるため、ある日突然折れるということが起きます。
合わせの庖丁ではそのようなことは少ないですが、日頃の手入れの中で、是非庖丁をしっかり見てほしいですね。
次は横への割れです。
逆に倍率が高すぎてよくわからない写真になってますね(;^ω^)
横への割れ↓
本焼きの研ぎ依頼で承ったものだったのですが、買って研ぎ始めたが刃がまともに付かないとのことでした。
糸刃を研ぎ裏押もしっかりされているにもかかわらず、顕微鏡で見ると約1㎜にわたって横に割れており、このような部分がところどころある状態でした。
研ぎ目も斜め45度程度で研がれていたため、研ぎの方向が原因ではないようでした。
庖丁で横割れは珍しいと感じますね。
こちらも前回の記事のように庖丁が減ることで粘りが出たようで改善されました。
最後はとっておきです!!
ステンレスの庖丁の刃先↓
粘りが強いとこんなことが起きるのだと驚きました!!
取って付けたかのような‘かえり’(^-^)
とっても不思議な写真です。
しかし疑問に感じるのは螺旋状になっていることですね。
形状の問題かもしれませんが、螺旋状になるということは応力が一定ではない?のかもしれません。
悪い頭ではわかりませんが、歪が起こる原因にも関係している?のかもしれませんね。
多くの刃物を触っていると同じものはないのだと感じます。
大量生産されているものですら不良は出るわけで、良品の中でも微妙な差はあると研いで感じています。
肉眼では見えない世界は刃物だけに関わらず、とても楽しい世界があるように感じますね!!