皆様新年あけましておめでとうございます。
旧年は大変お世話になりました。
本年も宜しくお願い致します。
さて昨年は多くの出来事がありました。
研ぎ講習は総受講者数1000人を超え、東京、台湾での講習もさせていただきました。
また研ぎサミットや研ぎサミット通信課など、新しいスタイルの研ぎを通じた交流もでき、多くの受講者の方々と触れ合えたことをとても嬉しく思っております。
そして個人的に一番大きなイベントであったのが昨年2月に商工会議所青年部で行われたビジネスプランコンテストでグランプリを頂いたことだと思います。
正直このコンテストでグランプリをいただけるとは思ってもいませんでした。
もちろんやるからにはグランプリを獲ると決意し努力してきましたが、「研ぎ」という技術と研ぎから生まれる「切れ味」という形のない感覚のものがどこまで理解していただけるのか、評価につながるのかが未知数だったからです。
結果としてグランプリをいただくこととなり、地元では祝勝会を開いていただき、市長並びに多くの来賓の方々、そして商工会議所青年部の仲間に祝っていただけたことを誇りに思っております。
実りの一年だったと感じました。
そしてこの結果を受け、研ぎ文化をもっと多くの方々に知ってほしいと強く感じさせていただいた年にもなりました。
そこで新年はより仕事に責任を持ち、さらに広げるという活動をしていきたいと思います。
➀一般社団法人日本包丁研ぎ協会の設立
この度一般社団法人日本包丁研ぎ協会を設立いたします。
5人の理事、1人の監事の計6名で研ぐことで得られる5つの喜びを発信していくことを理念に活動したいと思います。
※私以外の協会の理事、監事の名前の公表は現段階で了解を得ていないので控えさせていただきます。
その喜びとは研ぐ喜び、切る喜び、食べる喜び、感謝される喜び、そして継ぐ喜びです。
協会では研ぎ講習はもちろん、皆で楽しめるイベントやより深い切れ味の研究や実験、そして刃物の研究や砥石の研究を進めていき、皆様に発信できればと思っております。
現在HPの製作、研ぎ講習の準備、その他準備を行っております。
またこちらは追ってご報告させていただきます。
➁人造砥石「研承」の製作
この度天然砥石尚氏と共に人造砥石「研承」を製作、販売することとなりました。
とにかく現場の声を重視し、試作品を研ぎ試しては作り直しの繰り返しでした。
時間はかかりましたが、良いものが出来上がったと思います。
研承#400、#1000、#1000硬口、#3000、#3000硬口、#6000、#8000、#10000とあり、現在#400、#1000硬口、#6000、#8000、#10000と出来上がっております。
#400、#1000はとにかく削ることを目的としています。
素早く削り、時間を短縮することを目的としております。
※#1000硬口は研磨力より平面維持力を優先しましたので、精密な研ぎをされたい方はこちらをお選びください。
その後#3000→仕上げに移行していただけるようになっています。
※まだ#3000がまだ出来上がっていません<m(__)m>
仕上げ砥石は研ぎやすさをそのままに平面維持力をしっかり上げました。
今まで硬めの仕上げ砥石が作れなかったのには理由があるのですが、それをしっかり改善しました。
なんたって通常の2倍以上の手間をかけてます(笑)
そしてすべての砥石を私の手で修正し、仕上げ砥石はさらに最後の一手間をかけて製品になっていきます。
この一手間は企業秘密!!
研承にご興味がありましたらご一報ください。
togishi@tsukiyama.jp
↑にメールしていただければ対応させていただきます。
来月頭にはHPが出来上がる予定でおります。
そちらも宜しくお願い致します。
研ぎに関わるものをもっと知りたいと思うようになっていると感じます。
研ぎをする上で大事な道具は砥石でしょう。
その砥石を知らずに研ぎをしていていいのかという思いから、人造砥石の製作に取り掛かりました。
研ぎの技術を身に付け、天然砥石、人造砥石の知識と扱い方がわかることで刃物がわかるのだと思います。
そしてそのノウハウを発信できる母体が協会になり、多くの方々に研ぎの魅力を発信できればと思っております。
本年は新しい挑戦の年になるかと思います。
苦しいこともあるかと思いますが、研ぎ文化のために突き進んでいければと思います。
最後になりましたが、協会の理事を快諾いただきました方々、そして一緒に人造砥石製作を行っております天然砥石尚氏の協力がなければ➀や➁の事業は全くできなかったと思います。
いろいろご助力を賜りますが、今後とも宜しくお願い致します。
またブログをお読みいただいております皆様、本年も宜しくお願い致します<m(__)m>