以下、大内さんの災害ボランティア報告です。
【名前】
大内晴佳
【所属・学年】
国際総合学類3年
【活動日時】
2011年5月2日(月)
【活動場所】
名取市閖上(ゆりあげ) 海からおよそ3キロの地点です。
【参加経緯と活動外情報(登録団体、移動手段、宿泊所、食事等)】
地元が宮城ということもあり以前からGW帰省中のボランティアを計画。
道路混雑、ボランティア受入れ・充足状況などを考慮した上で名取市に決定。
友人と2人組で名取市VC(ボランティアセンター)までは自家用車で移動
VCから活動場所までは用意されたマイクロバスで移動。
【活動内容】
8:30~VCにて、登録手続き、マッチング。
被害を受けた個人宅で作業に当たる16人チームに決定。
(メンバー:経験者男性5人、女子大生4人、男子大生5人、夫婦1組、)
同じ依頼宅で活動経験のある人がいたため安心しました。
9:30~必要な用具の貸し出しを受けマイクロバスで依頼宅へ出発。
到着後、家を回って見ながら家主より仕事内容の説明を聞き、リーダーが仕事を割り振りし作業開始。
主に女性が屋内の掃除、男性が廃棄物の運び出しや、家屋の床抜きなど力のいる仕事を担当。
仕事の幅が広かったため、幅の広いメンバー構成が良かった
私は流れ着いた木片などのゴミ拾い、窓拭き、フローリングの掃除をしました。
土砂や大きな障害物の運び出しは済んでいたものの、屋外にはガラス片や木片が散在していたり屋内には細かい泥が窓ガラスやフローリングに頑固に付着しており、住める状態にするには時間がかかりそうでした。爪楊枝やハブラシを使って地道に清掃するしかなく、今回の作業でフローリングの清掃はリビングの半分程しか終わりませんでした。
14:30、VCセンターへ戻り、用具の返却、活動報告をして解散。
気づいたことや必要だと感じたものを聞いてくれます。
【現地の状況(ライフライン、現地の雰囲気、避難者のニーズ等)】
平野が広がる名取市では広範囲が津波の被害を受けましたが、
倒壊・流失した家よりか今回のお宅のように瓦礫の撤去や掃除をすれば住める家が多くあります。
しかし周囲にはがれきや砂が依然残ったままで、元の地域の姿を取り戻すことはただただ大変なことだと感じました。津波後2か月経った今でも風が吹くと砂埃がたちます。
しかしライフラインは復活しているようでトイレなども使用することができます。
【感想、気付いたこと、伝えたいこと】
初めてのボランティアで色々と不安でしたが、数名が以前にも依頼宅を担当したことがあったため依頼主とコミュニケーションが円滑にとれ、作業も順調でした。
VCの方にとっても、進捗現状を把握しているリピーターボランティアは助かるようです。
依頼主の方は、できれば次回も同じ人が来てくれたらと話していました。依頼主がボランティアの指定をすることはできませんが、進捗状況の分かっている人が継続して最後まで作業に当たることが最も効率が良いし依頼主の心労も少なく済みます。
1日だけでも効力はあるが、継続することの大切さを実感しました。
今後この地域では家屋を住める状態にする清掃など地道な作業が中心になると予測され、そういった仕事は学生に向いていると感じました。依頼主も学生に対してはそのような細かな作業指示を気兼ねなくできる利点があると思います。