気仙沼、陸前高田 二度目の被災地 | Tsukuba for 3.11

Tsukuba for 3.11

~筑波大学から始まる復興~

気仙沼、陸前高田ツアーに参加してくれた田中さんからの感想です。

今回は一年以上ぶりの気仙沼でした。

前回は去年の6月に、ボランティアで。避難所などを、足湯をして回った時です。
その時は初めての被災地ボランティアという形で、その機会でも感じるところがいろいろあったのですが、ボランティアとして行くのとはまた違った実感がたくさんありました。

ボランティアとして行った時は、避難所をポイントポイントで回るような形。
今回はその土地につながりのある人を辿ってまわるような形で。
人づてであるということが今回の場合とても大切で、
その気仙沼という土地を中心としてみたときに見えてくるいろいろなつながり、
そしてそのつながりの中の連携や連帯・関係性や全体、などがダイレクトに感じられたことが
とても良かったなと思いました。

土地だけとしての見た目には、瓦礫などがだいぶ前見た時よりも片付いていて、表面的には乾いたような印象。

でも、そこに住む人に話を聞くと、まだ全然乾いてなどはいないのだということを感じました。
今でもすぐに水が満ちてきてなかなか引かないこと、防波堤を作るという動きに対する、複雑な状況など。

一人で行ったのでは、見られないような表情をたくさん見ることができたように思います。
まだ何も自分の中で消化はできていないままですが…

土地に根を張り、たくましく、そしてちょっとやそっとでは崩れ得ないような着実な動きやコミュニティ作りの流れ。
みんなで歩み寄り、つながることで広げていこうという意図。すごいなと思いました。
こういうものは、実際にその土地に足を運んで、その土地に根ざす人々の話を聞くのが一番だと感じました。

陸前高田でぶどうの農園をされている方や、新たな協働のためのスペースや、一緒に行った吉井さんの知り合いの方などとも話したり、訪れたりできました。
媒介する案内人の人がいることの豊かさを感じました。

いろんなところへ車で連れて行ってもらったり、紹介してもらったり。本当に良かったです。

気楽会の方たちとの飲み会で、ふっと出た、「だからやれない、という人と、でもやる、という人がいる」という言葉がとても印象的です。

またあの人たちに会いに、あの土地に会いに、訪れたいなと思いました。
また、一気に何かをしようとするのではなく、一見遠回りなようなやり方を繰り返し重ねていくことが、何より強いつながりを生み出すのかもしれないと思いました。

そういうことがいたるところで起きているのだろうなとも感じました。

今回、出会ったたくさんの皆さんとのご縁に感謝します。
ありがとうございました。

田中みさよ