日本が誇る、二人の五輪金メダリストが、揃って喘息持ちとは・・・。
ソチ後にリリースされた記事ですが、
ブログにあげていなかったので、
今頃ですが、ご紹介します。
ちょうど、結弦くんが自分の喘息について言及したので、
ということでもあります。
◆(ロケットトーク)ハンディを強さに変えて 清水宏保
http://digital.asahi.com/articles/DA3S11056811.html?iref=comkiji_txt_end_s_kjid_DA3S11056811
2014年3月29日16時30分
ソチ五輪のフィギュアスケートで羽生結弦選手が金メダルを獲得しました。実は僕にとって格別のうれしさのあるメダルでした。彼が中学生のころ、僕にサインを求めてきたことがあったのです。サインをすると、僕の横にプルシェンコ選手のサインがあり、「2人のサインがもらえた」とすごく喜んでもらったのを覚えています。
その時は、彼が喘息(ぜんそく)の持病を持っていることを知りませんでした。僕も、喘息があります。後になって「清水さんが喘息なのに金メダルを取ったことがすごく励みになった」と羽生選手がコメントしてくれていることを知って、とてもうれしく思いました。
喘息はアスリートにとって大きなハンディキャップです。でも、この病気はあらゆることに敏感になれるというメリットがあるのです。小さな段差に気づく。環境の変化に対応して、順応力が身につくのです。
羽生選手は喘息をテコに最大限に順応力を発揮したのです。
4月になって、多くの社会人がデビューしていきます。コミュニケーションが苦手な人もいるでしょう。プレゼンテーションなんて簡単にできません。それは、自分と人との差異を感じているからです。このことは重要です。この段差は感じないより、感じた方がいいのです。繊細であることは武器なのです。
あとは順応力をつけていけばいい。僕は講演などで「慣れるのに3カ月、技術を習得するのに3年、道を究めるのに10年」とよく話します。
僕の金メダルへの道がまさにそうでした。シーズン初め、喘息を克服して練習できるまで3カ月かかります。でも、喘息は環境の変化を敏感に感じ取り、自分の五感を研ぎ澄ませる武器になるのです。自分の負の部分を逆にどう開花させるか。羽生選手の金メダルと自分を重ね合わせて、つくづく感じた五輪でした。弱さは強さ。新社会人に感じてほしいことです。(長野五輪金メダリスト)
私事で恐縮ですが、
私も軽い喘息があります。
でも、喘息持ちだと知ったのは、ごく最近。
秋が深まると苦しくなるのが何故なのか、やっと判ったよお・・・というマヌケぶり。
つまり、長年、
秋から春までの間、
「なんで、できないの?」と冷たい視線を浴びたり、
「わざとらしく、息なんか切らせて・・・゛(`ヘ´#)」と非難されたり、
ということが珍しくなく、
自分でも、この苦しさをどうやったら乗り越えられるのかと、
(つまり、他の人たちは、なんで、この苦しさがあっても平気そうにしてるんだろうと)
悩んでいたわけです。
軽い喘息でも、
なかなか冬は大変なんです。
喘息持ちが冬の競技に打ち込むということは、
つまり、
ただでさえ苦しいときに、
もっと苦しいことをするってこと。
夏なら苦しくない呼吸も、
冬になると、
つまり、空気が冷たいと、
吸っただけで苦しかったり、
苦しくて吸っても吸った感じがしなかったり。
「自分の負の部分を逆にどう開花させるか。」
結弦くんは、
「負けず嫌いであれ」という言葉に、
その「負の部分」を集約させました。
競技生活を続けること自体が、
既に、困難なことなのだから。
そのつもりなんだから、
どんな困難があろうとも、
歯を食いしばってでも、
石に齧りついてでも、
最後の最後まで諦めない。
諦めたら負けだ!
その気持ちが、
金メダルに繋がったのだということを、
噛み締めながら、
あの色紙を書いてくれたのだと思います。
応援クリックが励みです。こちらのバナーへも↓ ぽちりとお願いします(^-^)/
フィギュアスケート ブログランキングで「見上げれば、青空」に1票(^-^)/
※当ブログの記事を、もっと読みたいと思ってくださった方は、「読者申請とアメンバー申請についてのお願い」という記事にお目通し下さい。
最後までお付き合いくださり、ありがとうございました。
(元動画は、朝日新聞さんからお借りしました)