ちょっと前の記事ですが、
ご紹介してなかったと思うので、シェアします。
G2で、結弦くんのジャンプ習得方法が独特だという点にブライアンが寄り添ったエピソードがありましたが、
仙台時代のジャンプ練習の様子が語られている記事です。
アメンバーの方は、お時間あれば、前記事をどうぞ。
ただの独り言ですが。
◆「ジャンプが苦手」 羽生結弦トリプルアクセル習得まで
2014年3月29日01時46分
http://digital.asahi.com/articles/ASG3R7FMSG3RUTQP03Q.html?iref=comkiji_txt_end_s_kjid_ASG3R7FMSG3RUTQP03Q
「僕はジャンプが苦手でした」と羽生結弦は言う。2009年2月の世界ジュニア選手権はトリプルアクセル(3回転半)ジャンプに失敗して12位。「同期(のライバル同士)で、トリプルジャンプをきれいに跳べるようになるのは僕が一番遅かった。大会で負けては泣いた」
羽生の中学時代にジャンプのコーチを務めた田中総司さんも、「そのころ、一番の弱点がトリプルアクセルだった」と話す。成功率が低いため、田中さんが試合で跳ぶのを禁じたこともある。
踏み切る直前の左足が、右へ行ったり、左へ行ったり、安定しなかった。上手に着氷する日があったかと思うと、翌日は全く駄目になることもあった。
田中さんは、多くをアドバイスしなかった。
「考えて跳びなさい」「それが結弦の体重移動か」。羽生自身に、跳び方を探らせた。ジャンプを完全にマスターするためには、結局は自分の感覚に頼り、自分の跳び方を確立するしかない。
「わかんない」とこぼし、ふさぎ込むことがあっても、羽生は必死に考えた。他の選手のスピード、タイミング、軌道を見て盗んでは試し、気づいたことをノートに書き留め、自分なりの3回転半を磨いた。
成果は次のシーズンに出た。2009年11月の全日本ジュニア選手権で連覇を達成。年明けの世界ジュニア選手権で優勝した。田中さんはこう振り返る。「そのシーズンの全日本ジュニアから世界ジュニアの間に急成長した。トリプルアクセルが得意になり、その後、間もなく4回転も跳べるようになった。トリプルアクセルを体得したことが、彼の大きな転機」
町田樹(関大)が「カウンターからのトリプルアクセルはとても難しい」という技を、羽生は「踏み込み(左足)さえ注意すれば全然問題ないジャンプ」と言ってのける。今や、ほとんど失敗することがない絶対的な武器にしている。
◆羽生のトリプルアクセル
(元記事では、パラパラ漫画風に動いて見られます!)
http://www.asahi.com/topics/word/%E7%BE%BD%E7%94%9F%E7%B5%90%E5%BC%A6.html
羽生結弦の最大の武器はトリプルアクセル(3回転半)ジャンプだ。元々の基礎点が8・50点のこのジャンプで、確実に11点以上を稼ぐ。
演技後半に跳ぶことで基礎点が1・1倍の9・35点となる。さらにショートプログラム(SP)と、フリーの二つ目の3回転半ジャンプの踏み切り直前に、「カウンター」と呼ばれる難しいターンを行い、かつ、ジャンプ自体の質も良いため、2~3点の加点がつく。26日のSPでも、2・86点の加点がつき、12・21点を稼いだ。
カウンターは、時計回りの円を氷に描くように滑ってきた場合、体の向きを反時計回りに180度回す。滑っている際に発生するベクトルにあらがうようなターンだ。ターン後、氷に描く円は反時計回りになる。体の傾きや進む方向が変化するので、バランスを保つのが難しい。
羽生のカウンターは、左足外側のエッジで後ろに滑ってきて、片足のまま体を反転し、前向き(外側エッジ)になる。その直後に、3回転半を踏み切る。
結弦くんは、
クリケットに行く前から、あっさりとカウンターからの3Aを跳んでいたけど、
実は、ほんとに、難しい技なのよね。
海外解説でも、ああ、それから佐野さんとかも、興奮してるもんね。
結弦くんの演技を見すぎると、
その辺の感覚がおかしくなっちゃうよね。
「見て盗んでは試し、気づいたことをノートに書き留め、自分なりの3回転半を磨いた」
習う、つまり、与えてもらうのではなく、
自ら探り当て、編み出す。
それが結弦くんのスタイルだったのですね。
だから今、まだ誰も跳んでいないジャンプに挑戦できるのかもしれません。
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(お写真は、newscomさんからお借りしました。
大躍進の2009-2010シーズン、JGPFのSP。)