能力 | 月のベンチ

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両親の闘病記


私はコミュニケーション能力があまりない。

何年か前、何人かのパートさんたちと一緒に仕事をしていたとき
そのうちのベテランのパートさんから言われたことがある。

『○○さんて、ときどき話しかけづらいよね』

ハッとしたけれど、自分でもわかっていた点。
忙しさが自分の許容量を超えると、仕事を何とか目鼻がつくところまで持って行かなければならないことばかりに気を取られてしまう。

だから、仕事の相談をしたいのに話しかけづらい私の雰囲気を察して、ベテランさんは敢えて言ったのだと思う。

リーダー失格だった。


それ以来、気をつけてはいたものの、今は別の場所でそれが頭をもたげているようだ。

母の病院で。。。

母のマッサージや他のお世話ができるのは、スタッフさんたちの仕事と仕事の合間。
筋緊張がひどくて、マッサージにもかなりの時間を割かなければならなくなり、病院のタイムスケジュールに合わせていくのが大変になった。

もっと心に余裕を持って母に接しなければ、母の状態にも差し障りがあるだろうと思う…
思うけれど、いくらやってもやってもビクともしない筋緊張の硬直に、そして何度も起こる咽せに、時間ばかりがどんどん過ぎて行くのが感じられる。
だから、ついつい
周りへの配慮に欠けたりしてしまう。

自分の中で“母にしなければならないこと”、これしか目に入らなくなるのだ。

いくら母のため(自分のためか?)とはいえ、周りが気にしてしまうような雰囲気や態度は表に出さないように努力すべきだった。

私はそれらをフォローできるような社交性もないし、愛想も良くないのだから、せめて周りに悟られない程度の『仮面』くらい付けないと。

母に対しても、母への精神的な影響も計り知れない…


わかってはいるけれど

わかってはいるけれど、なかなかできないものなんだなぁ…





いろいろあった一週間だった。




詳しいことは、
また後日書こうかな…

たぶん

……