“少女”だった頃 | 月のベンチ

月のベンチ

両親の闘病記

この記事は手紙投稿なので、時間の空いたときに書いたり消したり、数日かけてボチボチと書いたもの。

いつもいつも重苦しいグチばかりの記事で、たまには自分のなつかしい思い出に、勝手にどっぷり浸りたかった。



毎年夏休みに母の実家に遊びに行くたび、従姉が集めていた少女マンガを読むのが楽しみだった。
あれだけ大量のマンガを読む機会なんてめったになかったので…

「別冊マーガレット」「LaLa」「りぼん」や「なかよし」、「フレンド」や「週間マーガレット」などのコミックスが本棚いっぱいに並んでいた。

従姉がよく読んでいたのが、岩館真理子や河あきら、陸奥A子、田渕由美子、太刀掛秀子、くらもちふさこ、槇村さとる、などなど。

陸奥A子の、どこか古風でファンタジックな世界が好きだった。
『樫の木陰でお昼寝すれば』や『たとえばわたしのクリスマス』は、季節感がいっぱいで、その雰囲気も楽しめた。

岩館真理子の『グリーンハウスはどこですか?』『ふたりの童話』は、大人(?)になればこんな出会いがあるのか~?とワクワクしながら読んでいた。
(結局そんなドラマチックなことは全然なかったけど)

それから、成田美名子も好きだった。
恋愛モノというより主人公の成長モノが多く、とにかく絵がきれいだった。
「エイリアン通り」の主人公“シャール”は当時学校でも人気だった。

忘れてはならないのがあった。
池田理代子の「ベルサイユのばら」。
アニメでも見たことがある。
アントワネットの「パンがなければお菓子を食べればいいのに」のセリフは、母のケアをしている今、その現状を詳しく知らない人たちが言う(思っている)ことに通じるセリフのような気がする。

今、ここにいて、ずっと母と私を見ていない人が感じる無責任な感想。

横道にそれちゃった
(-"-;)