医療の倫理? | 月のベンチ

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あるブログを読んでいたら、「医療の倫理」という言葉が出てきた。
医療倫理には、四つの倫理原則というものがあるらしい。

以下、看護職テキストから抜粋。


【自律尊重原則】

自律(Autonomy)とは、「自由かつ独立して考え、決定する能力」であり、また「そのような考えや決定に基づいて行為する能力」。

臨床場面において、患者の自律を尊重することとは、患者が自分で決定できるよう、重要な情報の提供、疑問への丁寧な説明などの援助をおこない、患者の決定を尊重し従うことを、医療専門職および患者の家族など、患者に関わる周囲の人々に対して求めていることを意味する。

  これは、インフォームド・コンセントか。。。


【善行原則】

この原則は、「患者に対して善をなすこと」である。特に医療の文脈においてこの原則に従うことは、患者のために最善を尽くすことを要求していると言える。

そこで、患者をケアする医療専門職は客観的な評価によって、その患者の最善の利益を決定することに意を注ぎ取り組む、と解釈され易い。しかし、患者の最善の利益とは、医療専門職の考える患者にとっての最善の利益をさすのではなく、その患者の考える最善の利益をも考慮することを意味する。



【無危害原則】

この原則は、善行原則と連動した意味合いをもち、「人に対して害悪や危害を及ぼすべきではない」とされる。この原則から、1) 「危害を引き起こすのを避ける」、2) 「害悪や危害を及ぼすべきではない」という責務が導かれる。

医療専門職の無危害の責務を考えたとき、危害を加えない責務および危害のリスクを背負わせない責務を含むと言うことができる。例えば、看護職の無危害の責務として転倒、転落の予防など、注意義務 - 危害を及ぼすことを避けるために十分で適切な注意を払うこと-などがその一例。

衛生管理不備による院内感染は?


【正義原則】

正義とは、正当な持ち分を公平に各人に与える意思を言い、正義原則とは、「社会的な利益や負担は正義の要求と一致するように配分されなければならない」ものを言う。この正義原則における分配には、1) 形式的な正義 - 類似した状況にある患者は、同様の医療を受けられるべきである - 、2) 実質的な正義 - ある患者集団に利用可能な医療レベルを決める際には、その患者集団のどのような違いに応じて決められるべきか - がある。

臨床現場においては、最善の可能な医療資源(集中治療室のベッド、災害医療時の医療資源など)をすべての人に提供できるわけではない。医療システムなど様々な状況の中で、医療専門家は、個々の患者に費やすことができる資源の範囲、提供できる治療の限界について判断することを求められている。

トリアージのような場合もある。



思ったことは、これらは人間にとって共通のことなのではないか?
たとえば、「医療専門家」を「政治家」に、「患者」を「国民」にかえてみると、
よりわかりやすいかもしれない。




母の体交、移動用にいろいろ検討中。
モルテン社のポジショニンググローブはあまり高くなかったので購入。
ケープ社のグローブも良さそうだった。

移動にはパラマウント社のノルディック・スライドを
ご厚意で貸していただいていて、現在使用中。

なかなか快適(^_^)