無治療 | 月のベンチ

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両親の闘病記


父親は治したがっていた。

出来ることなら手術や抗ガン剤治療をして治したがっていた。

でも、進行度、転移、年齢、体力等により医師たちから諦めるよう余命宣告を(半ば無理矢理)された。


死と向き合う。とは、どういうことだろうか?


頬が痩けはじめた。
眼が、落ちくぼんでいるように見える。
眠っていないからか?


またカレーが食べたいと言い出した。
食べられるんだろうか‥?

お粥もあまり受け付けないのに。