無力で中途半端 | 月のベンチ

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両親の闘病記

結局、私がしてきたことは、中途半端なことばかりだった。
両親の在宅介護をしてきたつもりでも、自宅で看取れたわけでもなく、途中からただ病院に丸投げした形になった。

二人は介護できないからと言い訳をして、つまりは自分は悪くないという自衛策をこうじたにすぎない。

こう書くと、そんなことないよと否定してもらいたいからだとか、自分を認めて欲しい裏返しだとか言う人がいる。

他人の悩みや悲しみに裏や潜在意識やら、そんな詮索は不要だ。
まんま、そのまんまなんだよ。
両親に穏やかに優しく接して来なかったことや、這いつくばってでもやり抜けなかった無力さやふがいなさは、自分が一番わかっていることだから。


私がこの家で独りで暮らすことになっても、おそらく兄は大して気にかけもしないのだ。

W介護をしていた時ですら、SOSを無視した男だからな。








朝から何も食べていなかったが、冷蔵庫の中も空っぽだ。

何だかやる気が出ない。

みんな、(介護を)よくやっていると言ってくれるが、本当にそう思っているのだろうか?
ただの社交辞令な気がする。
プライベートではやったことないからとりあえず誉めておく、みたいな。



私は愚痴でも弱音でも、個人個人の心の底からの訴えがあるブログが好きだ。
そこには“ほんとう”があると思うから。