‘自分’ | 月のベンチ

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両親の闘病記

自分が出来た、出来ていることを数えようと思った

でも、結局、出来なかったこと、出来ないことに考えが行く


母は入院している
状態は改善していない

在宅になっても、母を車椅子に乗せ散歩させることも出来なかった

母を回復させることが出来ていない

両親に暴言を浴びせた

ストレスで父の癌を悪化させた

父の希望であった自宅介護が最後まで出来なかった





すべて中途半端


考えても、自分が成し得たことが見当たらない


どうすれば
見つかるだろう


救いがない





スプーンを使おうと無造作に手に取ったとき、三本ある薄い小さなスプーンに当たるときがある
それは、父の闘病中、飲み込みが悪くなってから薬を飲むために使っていたゼリー状のオブラートを掬うためのものだった。

父の入院当日、入院時間を遅らせてもらい、自己満足にしか過ぎなかったが、作った朝食を食べてから出発してもらった。
母のケアと同時進行だったので大した物は作れなかったが、、、

自費ナースを早くに頼んで母を看てもらい、10月中に父の病院に通うべきだった。
父の秋物冬物を用意していたくらいだから、あんなに早く逝くとは思わなかった。
病院も、あと2ヶ月くらいと言っていたから、、、
肺炎にならなければ、それくらいだったかもしれない。
飲み込みの悪くなった患者に矢継ぎ早にスプーンを口に運ぶバカな看護師がいるとは思わなかった。。。
ホスピスだったのに

ホスピスってなんだ?
痛みとればあとはどうでもいいのか‥?


だから医療従事者はキライなんだよ

最終的には自分たちの都合を患者に押し付けて、正当性を主張する。
忙しくても仕事は仕事
手抜きすれば給料泥棒だろう。
仕事はそういうもの。
何の仕事だって、クライアントがすべてだろうが。
医療だけが特別扱いされるのはおかしい。
クライアントが満足できない仕事内容なのに、自分たちの正当性ばかり言う。


だから医療従事者はキライだ