ずっとずっと考えてました。

どうして、ホモオさんが出てはいけないと言われるのか。
苦しかったり、悲しかったり、寂しかったり、
怒りだったり、いろんな感情になりながらも
検索し続けて、動画が添付してあれば再生してみたり、日をまたいで目が疲れはてて寝ては3時頃目がさめる日々。

 仕事へむかいながら家に帰りながらも気がついたらホモオさんの事を考えてた。

 で、やっと私の中で理解できた気がします。

一番言われてたのは、
「今はそんな時代じゃないんだ!」

で、それを踏まえての
「時代が変わったからじゃない。あの頃だって不快だったのに声をあげられなかっただけだ。」

という意見。

それに対して私が大きな誤解をしていたことに気づいて、ゾッとした。

確かにあの頃、世の中はホモオさんを受け入れるような寛容な社会じゃなかった。
だからこそホモオさんは、スカートをはきたい子供だったのに、学校にスカートをはいて行ったらイジメられて傷ついてひきこもってしまったし、
お姉様は、ホモオさんに「どうして男の子がスカートはいちゃいけないの?」という質問に答えられなかったことに後悔してた。


 私は、あの頃より世の中に男女の性別だけじゃないってことも浸透し、ファッションも多様化してるし、女装してるタレントさんが人気だったり、俳優さんがスカートをはいてるのをおかしいなんて言う人もいない。

 時代は変わった。ホモオさんにとって生きやすい世の中にって。
だからこの時代にトリップしてきたホモオさんがお友達(ノリ子と権蔵さん)と銀座を笑顔で歩けるようになったのだと。

 それのどこが悪いのか?と。

 でも違ってた。時代はそれほど変わってなかったんだ。
たとえば、私は自分の息子に「男の子を好きになってもいいんだよ。」とは言えるし、彼氏を連れてきても受け入れられる自信がある。
でもそれは息子が大きくなってるから言えるんだと思う。

 小学生の息子が、明日からスカートはいて学校に行くと言ったら行かせてあげれてたかな?と思うし、
スカートをはいて学校に来た男の子をからかわないように育てられただろうか・・・?たぶん出来なかったと思う。

 結局、まだホモオさんは
はきたかったスカートをはいて外に出れない時代ってことなんだと思う。

 出来るだけ近い将来、ホモオさんがスカートをはいて外を歩いても誰も苦しまない、出るなって言われない日が来ない限り、マイノリティーの人が本当の意味で生きやすい世の中にはなってないということなのだということ。

 その日が早く訪れるためにも
ホモオさんは生きてなければならない。