光「外、暗くなったね。危ないから家まで送るよ」
いつもより出るのが遅くなり、外が少し暗くなっていた。
千「え…でも」
光「家、どっち?」
うちとは少し離れてたけど、送ることにした。
別に下心は…全くないとは言えないけど無いよ?
千「じゃあ。お願いしようかな…」
それから歩きながら、本のことはもちろん、家族のことや友達のことや、勉強のなど色々話した。
流れで與真司郎のことも聞いた。
いとこで同じ高校の二年生だということ。
近くに住んでるから兄妹みたいに一緒に育ったってこと。
それを聞いてちょっと安心した。
千「あ、もうここで大丈夫です。ありがとうございました」
ペコリとお礼をして千晃ちゃんが離れていく。
光「あのっ」
思わず呼び止めた。
もっと…もっと君に近づきたい。
図書室で会うただの先輩じゃなくて…。
千「はい?」
光「空さんの本が映画化するの知ってる?」
千「はい。知ってます」
光「明後日の日曜日、良かったら一緒に観に行かない?」
千「え…」
驚いた顔をする。
あ…早まった?
誘うの急すぎたかな…。
光「あ、もしかして二人で出かけるのとか嫌かな…ごめんね」
すると、天使が微笑む。
千「いえ。誘ってくれて嬉しいです」
光「ホントに?!じゃあ10時くらいにここに迎えに来るね」
千「んふふ。ここで待ってます」
嬉しいだって!!
千晃ちゃんと別れて一人になり、思わずガッツポーズをした。
少しずつ千晃ちゃんのことが知れて嬉しい。
ちょっとずつ距離が縮まってるんだって思えたから。
けど…
君はまだそこまで俺に心を開いてなかったんだね。
いよいよ明日!
AAAに会いに広島行ってきまーす( *´艸`)ワクワク♡