みなさん、こんばんは^^
最近、アレルギー性鼻炎から来る「後鼻漏」に悩まされている私です。
鼻水が喉に流れていっちゃう病気・・・
もしご経験のある方がいらっしゃいましたら、おすすめの治療法を教えてください~!
(ちなみに、今はBスポット治療と漢方を服用中です)
さてさて、鼻水の話から入ってしまいましたが(^^;)
先日、久しぶりにひとりの時間ができたので、ずっと見たいと思っていた「マチネの終わりに」を鑑賞しました。
予告はこちら↓
「マチネの終わりに」
たった三度出会った人が
誰よりも深く愛した人だったー
大人の切なく美しい恋物語
主演:福山雅治 石田ゆり子
story
クラシックギタリストの蒔野(福山雅治)と、海外の通信社に勤務する洋子(石田ゆり子)の出会いから始まります。初めて出会った時から、強く惹かれ合っていた二人。しかし、洋子には婚約者(伊勢谷友介)がいました。やがて、蒔野と洋子の間にすれ違いが生じ、ついに二人の関係は途絶えてしまいます。互いへの愛を断ち切れぬまま、別々の道を歩む二人の運命が再び交わる日はくるのかー
では、感想を。
私は、この映画のあらすじを読まずに鑑賞しました。
唯一知っていた情報は、福山雅治扮する主人公の職業がクラシックギタリストであることだけ。
他の情報は一切入っていなかったので、どんな展開になるのか予測がつかず良かったと思います。
まずはじめに、石田ゆり子扮する「洋子」のキャラクターについて。
これが、とても魅力的だった。
石田ゆり子さん同様、女性から見ても憧れてしまいそうな・・・。
かわいらしくて、朗らかで、知性に溢れ、それでいて芯はしっかりある。
こんな女性と出会ってしまったら、世の男性は狂ってしまうだろうな~と(笑)
蒔野もそうで、洋子に惹かれていくさまがとてもわかりやすく描かれていた。
2人が初めて顔を合わせたのは、蒔野のコンサート後の楽屋前。
洋子の知り合いのレコード会社の女性(板谷由夏)に連れられて、挨拶に訪れたとき。
(そういえば、リアルでも友達のゆり子さんと板谷さん二人が友人同士という設定も良かった)
洋子が来る前に、蒔野はコンサートの出来がよくなかったことで自分に失望し、楽屋に閉じこもり、取材に来ていた人たちをマネージャーを通じて追い返していたのだが・・・たまたまドアから顔を出した時に現れた、物腰の柔らかい洋子を見てハッとする。
たぶん、はじめは一目惚れだったのではないだろうか。
ただの一目惚れなら、一夜限りで終わっていただろうけれど・・・
蒔野にとって洋子が特別な存在になったのは、「会話」した時の波長が合ったこと。
そして、洋子の口から発せられる言葉に、胸の奥をがっと掴まれるような感覚になったからだと思う。
・自分が一番欲しい言葉を言ってくれるひと
・自分が予想もしていなかった言葉を言ってくれるひと
個人的に、そういう言葉を言える人が魅力的だと思うのですが、まさにこの両方を兼ね備えているのが、洋子。
視聴者の私でも、洋子の言葉に何度も引き込まれた。
私の周りに、こういうタイプの話し方をする女性はいないし、言葉のチョイスひとつひとつが「素敵」だなと思った。
次はどんなことを言うのだろう?と、洋子の口から語られるエピソードにワクワクした。
あと石田ゆり子さんの声ってやっぱり独特で、癒される。
(終始、「もののけ姫」のサンだ・・・って思った)(何か違w)
そんな2人が惹かれ合っていくのをすぐさまキャッチし、不安に駆られ、のちに2人を引き裂く女性がこの方。
蒔野のマネージャーである三谷早苗(桜井ユキ)。
(桜井さん、この役とてもハマってた。)
三谷は、「蒔野が光り輝けるように人生をサポートしたい」と心の底から思っていて、アーティストとしてもひとりの男としても蒔野に心酔している。
おそらく蒔野ほどのビジュアルなら、今までも言い寄ってくる女は数知れずいたと思うが、洋子は「違う」と直感的に察知したのだろう。
三谷の予想通り、蒔野はたった1度の出会いで洋子にドはまりしていくのだから、たまったもんじゃなかっただろうに。
三谷の不安、焦り、後悔・・・そういうものがすごくダイレクトに伝わってきたので、桜井さんとても上手だった。
ところで蒔野と洋子の会話の中で、印象的な言葉があった。
「人は、変えられるのは未来だけだと思い込んでる。
だけど実際は、未来は常に過去を変えているんです。
変えられるとも言えるし、変わってしまうとも言える。」
という言葉。
たしかに、「未来は変えられるけど、過去は変えられないから今を精一杯生きよう」みたいなワードは、あちらこちらでよく耳にする。
この言葉を私なりに噛み砕いてみたけれど、言われてみれば「過去から見た未来」と、「未来から見た過去」の意味合いが変わってしまうことはよくあった。
永遠だと信じた恋が、たったの3ヶ月で終わったり。
永遠を信じていた過去の私は、彼と一緒に歩んでいく未来が見えていた。
でも、別れから見えた過去は、とても脆いものだった。
かけてくれた言葉も、抱き合った日も、偽りとまでは言えないけれど「一種の気の迷い」や「熱病に罹っただけ」で、本当の愛ではなかったと後で気付いたのだから、やっぱり意味合いが変わったのだ。
続いて、「私は20年以上前にあなたの舞台を見たことがある」と洋子が告白したシーン。
当時、蒔野は18歳だった。
長い月日が流れても、記憶の片隅にあった蒔野という存在は、洋子にとって運命ともいえるかもしれない。
また、蒔野にとっても洋子がイェルコ・ソリッチの娘であり、若かりし自分の演奏を覚えていたことは衝撃だっただろう。
自分の演奏に不安を抱いていた蒔野にとって、このタイミングで昔の自分を知っている洋子に出会えたことはありがたかったに違いない。
会話や過去の繋がりを通して、2人は「通じ合える」喜びを知ったのだろう。
この夜は2人にとって忘れられない出会いとなった。
数か月後、洋子は、パリでジャーナリストとして働いていた。
日々激化していくテロの取材を続ける中で、目の前で同僚を失ったりして、落ち込むことが増えていた。
婚約者(伊勢谷友介)の支えもあり、端から見たら幸せだけれど、どこか空虚な気持ちを抱えたままベランダに出て外を見る洋子がせつなげにみえた。
日本にいる蒔野は、洋子がテロに巻き込まれてやしないかと、無事を祈りながらメールを何通も送っていた。
そして、洋子からテレビ電話で安否の知らせを受けた時、蒔野の心は決まったと思う。
「次の公演の後で、パリに寄ってもいいですか」と誘うのだった。
久しぶりの再会。
レストランの窓から洋子の姿が見えた時、まるで幻でも見たかのような蒔野の表情が印象的だった。
青のシャツにグリーンのスカートを纏った洋子は、無邪気なのに美しくて。
「石田ゆり子さん、ほんときれい・・・」と思わず見惚れるシーンだった。
この食事の席で、蒔野はとんでもないことを言い出す。
「もし洋子さんが死んだら、僕も死ぬよ」
実際に言われたら引いてしまうけど、蒔野の本気度が伝わる重い愛の告白だった。
それに対し、洋子は「私、もうすぐ結婚するの」と諭すのだが・・・困惑しつつもはっきりNOとは云えないのだった。
「マドリードのコンサートの日まで時間をください。」と洋子は言った。
婚約者のいる女性が、他の男性からの告白の返事を渋る時点で、そっちに傾いている証拠だと思うが・・・
はっきりと断れなかったことで、洋子も否応なく蒔野に惹かれてしまっている自分に気付いたのだろう。
(っていうか、ましゃに口説かれたら誰でも揺らぐ)
そして、蒔野は、引き続きアーティストならではの苦悩を抱えていた。
今までのようにクラシックギターを弾くことができず、演奏中に真っ暗な部屋にポツンと取り残されたようになって、大声で叫びたくなるような・・・一種のパニック症状に侵されていたのだ。
騙し騙しやってきたけれど、マドリードでのコンサートでついに手が動かなくなり、中断してしまう。
客席に洋子の姿が見えなかったことが、蒔野の心を引き裂いたかのようにも見えた。
しかし、その後洋子の部屋を訪れた蒔野。
(取材時にけがをした洋子の同僚がいたのが若干余計だったが)
3度目の再会を果たし・・・洋子は「全部終えたら、私が日本に行きます」と告げる。
そして、2人は熱いキスを交わすのだった。
(この時のラブシーンがなかなか生々しくて赤面した。)
ここで終わりなら、良かったんだけど・・・
2人の恋は、空回り、遠回り。
三谷さん・・・それはあかんやろ、と何回も思った(多くは語らないでおく)
ネタバレすると、この映画の最後は、私が以前から「こんな終わり方はいやだ」と散々言ってるエンディングだったのですが(笑)
なんか、この映画ではアリだと思いました。
評価は分かれると思いますが、私はこの映画好きです。
パリやニューヨークの街並み、日本のきれいな教会や音楽ホール、ロケ地も素敵でした。
やはり海外が舞台だと、旅している気分にもなれるのが良いですね。
「冷静と情熱の間」
「新しい靴を買わなくちゃ」
「サヨナライツカ」
「ナラタージュ」
この辺りが好きな人は、きっと好きだと思います。
何よりも、音楽がすばらしかった。
この映画のOSTを担当されたのは、菅野祐悟さん。
数々のドラマや映画で音楽を担当されてきている方で、「このサントラいいな~」と思うと大体いつも菅野さん。
有名なのは、踊る大捜査線シリーズ、新参者シリーズ、ガリレオ、最近だと、アニメではPSYCHO-PASS(サイコパス)がかっこよかった。
今回のサントラは、クラシックギターの演奏がメインなので、クラシックギタリストの福田進一さん・荘村清志さんの演奏も素晴らしくて・・・
福山雅治さんの演奏も1曲入っています。
映画が気になった方は、ぜひとも「マチネの終わりに」のサントラも聴いてみてください。
どっぷりと余韻に浸れます。。。
気になる方は、DVD & Blu-rayもぜひ。
あ、そうだ。
このお話の原作である小説は、文庫本が出た時に買いました。
芥川賞作家・平野啓一郎さん著です。
でも、やっぱり映画を見てから読もうと思って、途中でやめたので
もう一度初めから読んでいます。。。
そしたら、初めて2人が会った日は深夜2時までバーで語り合ったって書いてあった。
映画もそれでよかったと思うんだけどwww
最近はタブレットで本を読む人が増えてきてると思いますが、私は紙をめくるのが好きなので、気になったものは本を買います。
漫画大好きなので、小説より漫画買うことの方が多いですけどね
ついでに、最近気になっている小説(詩集)はこちら。
「花を見るように君を見る」
韓国で話題となったベストセラー。タイトルが美しい。
韓国ドラマ「ボーイフレンド」でパク・ボゴムが愛読していた本作。
しかし「ボーイフレンド」は途中でリタイアしてしまいました。。。どうしてもソン・ヘギョが苦手。(ファンの方ごめんなさい)
「すべての瞬間が君だった」
韓国ドラマ「キム秘書はいったい、なぜ?」で話題となった本作。
オニュも心に残った1冊として紹介してましたよね。
オニュが読んだことで、俄然興味が沸いた私(笑)
近々ポチる予定。
これは最近買った小説。
「消えていく日に」
記念日をテーマにした全9編の短編小説。
さくっと読めました。
「返信を待たない」という章があるのですが、主人公の旦那さまの名前が「悠太」だったので
完全に脳内で中本悠太に置き換わってしまい、無駄に嬉しかったことだけお伝えしておきますwww
(ルームメイトのお二人さん。)
ついでに、おすすめの漫画も。
いつかティファニーで朝食を
なかなか外食できない今だからこそ、読みたい作品。
全14巻。
美味しい朝食を食べることに喜びを感じている主人公と、周りにいる友人たちの笑いあり、涙ありの恋愛物語。
この漫画の魅力は、なんといっても「モーニング」。
実在するカフェが出てくるので、聖地巡礼したくなります。
うちから車で20-30分くらいのところにあるカフェとかも出てくるので、けっこうリアル。
まだ途中までしか読んでいないので、この自粛期間に読破したいなー。
そしてコロナが落ち着いたらカフェ巡りしたい。。。
はじめてのひと